東区役所だより 第308号(令和2年2月16日) 1ページ
最終更新日:2020年2月16日
東区には歴史の謎が眠っている!?
東区歴史浪漫プロジェクト
東区では、平成24年に地域密着型プロジェクトを立ち上げました。有識者や学生、地域の皆さん、東区役所が協力して「渟足柵(ぬたりのき)」や「牡丹山諏訪神社古墳」の普及啓発とともに、地域の誇りづくりと活性化に取り組んでいます。
問い合わせ 東区歴史浪漫プロジェクト実行委員会事務局(地域課内)(電話:025-250-2110)
古代史上の謎 渟足柵(ぬたりのき)ってなに?
発見された木簡
「沼垂城」と
書かれています
7世紀半ば、大和朝廷は未知の地域であった東北以北への進出を目指し、北方に軍事・行政施設である城柵を設置しました。各地に置かれた城柵のうち、渟足柵は日本最古の城柵であり、その存在は「日本書紀」に記されています。
平成2年11月20日、長岡市(旧三島郡和島村)の八幡林遺跡から「沼垂城(ぬたりのき)」と書かれた木簡(墨で文字を書いた木片)が発見され、渟足柵が名前を変えて存続していたことがわかりました。渟足柵はいまだ発見されていませんが、旧沼垂があったとされる新潟市東区という説が最有力と考えられています。
木簡発見30年記念 シンポジウムを開催しました
1月25日、東区プラザで「『渟足柵発見への展望』を語る集い」を開催しました。木簡が発見された時のエピソードのほか、これまでの地下調査や牡丹山諏訪神社古墳の調査結果について有識者が報告や提言を行いました。参加者は地元の歴史についての講演に熱心に耳を傾けていました。
牡丹山諏訪神社古墳ってなに?
牡丹山諏訪神社古墳の発掘調査の様子
牡丹山諏訪神社で県内初の円筒埴輪の破片が見つかり、その後の調査により、5世紀前半に造られた直径約30mの古墳があったことがわかりました。古墳の周りや上からは土製の勾玉や、大和朝廷とのつながりが考えられる円筒埴輪や須恵器の破片などが発掘されました。さらに平成28年の第3次調査では、県内最古、国内当時最北の鉄製よろいの破片が発見されたことから、渟足柵が造られる以前に、この地域に大きな権力を持った人物がいたのではないかと考えられています。
発掘された土製の勾玉
発掘された円筒埴輪の破片
ぬたりんの着ぐるみを貸し出しています
地域課では、東区応援団長である、ぬたりんの着ぐるみを地域のイベントなどに貸し出しています。ぜひご活用ください。
問い合わせ 地域課(電話:025-250-2110)
ぬたりんプロフィール
本名 渟足柵造(ぬたりさくぞう)
年齢 推定約1400歳
正体 647年、渟足柵を建設する様子を阿賀野川(現在の通船川)の水面から見ていたカメ
使用申請など詳細はこちらから
東区ぎゃらりー
1 地域の宝を火災から守ろう
文化財防火デーである1月26日に、県指定有形文化財「薬師如来坐像」が安置されている松崎の薬師庵で消防訓練が実施されました。火災が起きた想定で、地域住民による如来坐像(複製)の搬出や消防による消火訓練を行いました。
2 寒さに負けない!冬の大運動会
2月2日、東総合スポーツセンターで東区冬季大運動会が開催されました。冬場の運動不足解消のため、毎年区内の各スポーツ振興会が合同で開催し、今年で10回目を迎えました。子どもから大人まで約300人が参加し、パン食い競争や綱引き、リレーなどで楽しく汗を流しました。