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北区役所だより 第321号(令和2年8月16日) 1ページ

最終更新日:2020年8月16日

北区の潟を巡ろう

北区の潟イメージ

 北区には、多くの潟(池)が存在しています。その水辺には、さまざまな植物に加え、虫や鳥、小動物などたくさんの生き物が暮らしています。今号では、それぞれの潟で活動している人へのインタビューを通して、潟の魅力を紹介します。
※歴史的に人々と関わりの深い水辺空間を「潟」として紹介します
問い合わせ 区民生活課生活環境係(電話:025-387-1295)

クイクイ

福島潟マスコットキャラクター「クイクイ」 (c)新潟市

 (1) ひょうたん池(松浜の池)

ひょうたん池

(面積:約2.2ヘクタール 水面標高:0.5メートル)
阿賀野川と日本海のすぐそばの砂丘地に位置する池。砂丘から水がわき上がっている。希少なトンボ類が確認できる
※池の一部は民有地ですので、訪れる際には注意してください

ひょうたん池

写真はみんなの潟学(新潟市潟環境研究所 編)より

 ひょうたん池には自然のままの環境が残っており、さまざまな水生植物や鳥、昆虫などが生育、生息しています。そんなひょうたん池でのおすすめの楽しみ方はトンボの観察です。ギンヤンマやチョウトンボをはじめさまざまな種類のトンボを見られるほか、絶滅危惧Ⅰ類に指定されているオオモノサシトンボやオオセスジイトトンボなどの貴重なトンボに出会うこともできます。セスジイトトンボはとても鮮やかな水色をしており、私のお気に入りです。オオモノサシトンボは体が小さく色も周りの草木に同化するため、最初は見つけるのが難しいかもしれません。じっと座って、目を凝らしてよく探してみてください。見つけられたときの喜びはひとしおですよ。

セスジイトトンボ

セスジイトトンボ(観察できる時期:5月から9月頃)

村山和夫さん

松浜地区コミュニティ協議会 地元学部会 部長
村山和夫さん

(2) 福島潟

福島潟

(面積:約262ヘクタール 水面標高:-0.7メートル)
面積が市内最大の潟。これまでに野鳥220種以上、昆虫900種以上、植物470種以上とさまざまな生物・植物が確認されている

福島潟

 福島潟は治水の要であると同時に古き新潟を今に残す貴重な湿地です。これからの時期は9月ごろまで希少植物オニバスを見ることができます。福島潟はオニバスの日本北限の自生地です。オニバスの葉は大きいものだと直径2メートルを超えるものもあります。ぜひ探してみてください。また、アサザやミズアオイなどの水草の花も見ごろを迎えています。オニバスやアサザは午後には花が閉じてしまうので、午前中の観察をおすすめします。
 10月ごろからはハクチョウやオオヒシクイが飛来してきます。福島潟は日本におけるオオヒシクイの主要な越冬地の一つです。11月から12月頃が観察の適期で、どちらも多いときには五千羽以上になることがあります。
 潟の色々な植物が集められ保護されている自然学習園の池を巡り、さまざまな生き物に出会うのも楽しいと思います。野鳥観察施設「雁晴れ舎(がんばれしゃ)」から景色や野鳥を観察するのもおすすめです。また、水の駅「ビュー福島潟」の屋上からは福島潟を一望でき、館内では潟の成り立ちや生息する動植物を紹介しています。ぜひご来館ください。

成海信之さん

水の駅「ビュー福島潟」 レンジャー 成海信之さん

(3) 十二潟

十二潟

(面積:約5.4ヘクタール 水面標高:1.6メートル)
蛇行した阿賀野川の一部が残った三日月湖。かつては阿賀野川の本流であった

十二潟

写真はみんなの潟学(新潟市潟環境研究所 編)より

 十二潟は、地元では「古阿賀」と呼ばれ魚釣りや農業用水にも利用され親しまれています。私も子どものころ冬に潟が凍ると、割った竹を使ってスケート遊びなどをして楽しんだ思い出があります。
 十二潟ではキジやアオサギなどの鳥類をはじめ、イタチやタヌキなど約160種類以上の動植物に出会うことができます。これからの時期はアサザやガガブタといった珍しい植物も見ることができます。観察デッキが設置されているので、水面を間近で見て楽しんでください。
 NPO法人いいろこ十二潟を守る会では、十二潟の歴史や生息する動植物などを紹介する「十二潟ガイドブック」を市などと一緒に製作しました。岡方コミュニティセンターなどで配布しているので、ぜひ手に取って十二潟のことを知ってもらえるとうれしいです。

十二潟ガイドブック

山崎敬雄(けいお)さん

NPO法人いいろこ十二潟を守る会 
理事長 山崎敬雄(けいお)さん

(4) 内沼潟

内沼潟

(面積:約1.15ヘクタール 水面標高:-0.6メートル)
かつて福島潟とつながっていた小さな潟。江戸時代に築堤された山倉新道によって、福島潟から分離された
※池の一部は民有地ですので、訪れる際には注意してください

内沼潟

写真はみんなの潟学(新潟市潟環境研究所 編)より

 内沼潟は辺り一面が田んぼに囲まれており、ゆったりとした時間が流れているので訪れる人を癒やしてくれます。
 内沼潟にはハクチョウやカモ、サギなどが飛来してきます。特に朝方はたくさんの鳥を水辺で見ることができます。静かな空間に響き渡る鳥のさえずりはとても心地よいものがあります。また、朝霧がかかるときや雪の季節には幻想的な景色を演出してくれます。
 内沼潟は「地域の宝」です。文化的・自然的な価値を共有しながら地域とともに歩んでいく存在だと思っています。地域の自然の一つとしてありのままに残っている内沼潟を気に入ってもらえるとうれしいです。

髙橋剛(つよし)さん

内沼潟共有者の会 髙橋剛(つよし)さん

潟をもっと学びたい人へ

 潟を読み解く「みんなの潟学 越後平野における新たな地域学」を市内の図書館で貸し出ししています。
 ウェブサイト「潟のデジタル博物館」でも情報を発信しています。

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