江南区役所だより 第332号(令和3年2月7日) 1ページ
最終更新日:2021年2月7日
江南区男女共同参画地域推進事業 一人ひとりが輝く社会へ
21世紀における最重要課題のひとつ、男女共同参画社会の実現。よりよい暮らしのために、私たちには何ができるのでしょうか?
日頃、男女共同参画社会の実現に向けて市と連携して活動している江南区男女共同参画地域推進員の3人が、NPO 法人女のスペース・にいがた代表の朝倉安都子さんとそれぞれの立場から見た、今の社会について話し合いました。
NPO法人女のスペース・にいがた代表
朝倉安都子さん
問題を抱え、孤立する女性への情報提供や各種サポートを行うかたわら、小さな子どもを持つ親、中高生などを対象に啓発活動を続けている。
田村智江さん(左上)
土田進也さん(右上)
今井麻奈美さん(右下)
以上3名は男女共同参画地域推進員
朝倉安都子さん(左下)
日本の男女格差
朝倉:その国の男女格差を示す「ジェンダー・ギャップ指数」をみると、2020年の日本は153か国中121位。特に政治と経済の分野が低いようです。
土田:政治や経済で女性がトップに立つことはまだ少ないですが、適任の人はいっぱいいると思います。
田村:女性にはいろいろな分野に進んで挑戦し活躍してほしいです。そのためには、まわりのフォローはもちろん環境整備も大事だと思います。
浸透していく、性別にとらわれない価値観
朝倉:令和元年に新潟市が調査したところによると、5年前と比べて「ジェンダー」「ワーク・ライフ・バランス」といった言葉の認知度が、大幅に増えているようです。
田村:20年位前までは、家事の分担・色や職業の選択・名簿の順番など、男女の区別が当たり前でした。でも、男女平等教育が実施されている今は、それらは大きく変化しています。今では男性の保育士さんや女性の消防士さんなど、当たり前に受け入れられています。教育のもつ力は大きいです。
今井:ランドセル選びも「男子は黒、女子は赤」という固定観念が薄れましたよね。親世代である私たちも、性別と色を勝手に結びつけて「もっとかっこいい(かわいい)色にしたら?」なんて言わないよう気をつけたいものです。
気づく、学ぶ、助け合う
今井:私たち一人ひとりが知識を持つことも大切です。優れた仕組みがあっても、そのことを知らなければ活用できません。例えば、出産・育児をサポートする国の制度を会社が知らなければ、活用されることもないのではないでしょうか。
朝倉:苦境に立つ人たちが、助けを求められるような環境の整備も必要ですね。いじめやDVの被害を打ち明けられない人が多いように、自分の弱いところを人に伝えるには、とても高いハードルがあるんです。
土田:男性は弱音を吐くべきではないと考える人も多いので、気軽に悩みを相談できるところがあるといいですよね。地域での交流などで継続的な付き合いがあると、その人の変化に気づいてあげられると思います。
相談窓口
家庭・夫婦やパートナー、対人関係、生き方などの悩みについて
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電話:025-245-0545
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○アルザにいがた 男性電話相談
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毎月第4火曜日 午後6時30分から午後9時(令和3年2月は第4水曜日)
○江南区健康福祉課 女性相談員による相談
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月曜から金曜 午前9時から午後4時