342号(令和3年7月11日) 1ページ
最終更新日:2021年7月11日
白根大凧合戦
感染対策を徹底して開催!
昨年中止になった白根大凧合戦ですが、規模を縮小し、コロナ禍での新たな取り組みと感染対策を徹底して開催しました。
今年は6月2日(水曜)から4日(金曜)の平日での短縮開催となりましたが、4日は雨による天候不良のため中止。初日、二日目も良い北風(しもかぜ)に恵まれず、1回も大凧の合戦はできませんでしたが、24畳の大凧が空に舞う姿は勇壮でした。各凧組の皆さんは300年間継承してきた伝統ある大凧合戦を「未来につなげたい!」という強い気持ちを胸に力強く走りました。
新たな取り組み
- YouTubeでのライブ配信
- オンラインツアー
対策
- 検温、消毒、マウスシールドやマスク着用、大声を控える
- 観戦は県内在住者のみとし、人数を制限 など
白根凧合戦協会 会長
種村 幸夫さん
今年はコロナ禍の状況で、役員・理事たちと何度も話し合い開催を決めました。何はともあれ開催することができて良かったです。細心の注意と対策を取って当日を迎え、中ノ口川堤防を若者が一生懸命走る姿を見たときは例年とは違う感動を覚えました。勢いのある若者たちを見て、地域の人たちも元気をもらったと思います。これからも伝統を絶やすことなく開催し、皆さんを元気にしたいです。
疫病退散を願って
医療従事者へ感謝
引き手同士も距離を保って
復活大凧
今はなくなってしまった凧組の大凧を復活させ、コロナ退散を祈願しました。
金時
三若
四車
桃太郎
苦難を乗り越えて継承されてきた貴重な文化
白根大凧合戦は1737年に始まったといわれ、約300年の歴史を誇ります。昭和19年から21年の3年間は太平洋戦争のために中止となりましたが、昭和22年の大凧合戦について白根市史に記載があります。
「一組が五枚か六枚の大タコを大切にあげる割合静かな凧合戦だったが、白根郷の人々は、心ゆくまで楽しんだ。(中略)わずか三年間の休止だったが、ブランクは大きく響いたようで、技術的には後退していたといわれる。それで戦前のレベルに戻るまでに五年くらいの歳月を要したという。
しかし、凧合戦の復活は敗戦で打ちひしがれていた白根郷の人々の心をどれほど勇気づけたことだろうか(『白根中学創立十周年記念誌』)。」
高松宮・同妃殿下
線路を超えての引き合い
白根大凧合戦結果
巻凧 優勝 吉運堂
巻凧 準優勝 岩見会
巻凧 技能一位 七生会・さんじ会
巻凧 三位 吉運堂・岩見会
※大凧は合戦が行われなかったので、各賞「該当なし」でした
巻凧優勝者の声 吉運堂 角田 博さん
3日間のうち合戦ができたのは初日だけでしたので、優勝したのは運が良かったからだと思いますが名誉なことです。何より2年ぶりに合戦ができたことが楽しかったですし、揚げ手の皆さんの嬉しそうな顔が見れたことが良かったです。今後もルールを守り、白根大凧合戦という伝統を未来につなげていきたいです。