343号(令和3年7月18日) 1ページ
最終更新日:2021年7月18日
夏といえば枝豆の季節
新潟県は全国有数の枝豆の産地で、作付面積は全国1位です。
一方で出荷量は第7位にとどまります(令和元年産農林水産省 野菜生産出荷統計)。
これは、新潟県内で多くの量を消費してしまうからだと考えられ、枝豆が大好きな県民の姿をよく表しています。
そんな新潟県内で第2位の出荷量を誇る白根地区。今年、「JA新潟みらい しろねえだまめ部会」の69人の部会員は、70ヘクタールの農地で320トンの出荷を目指しています!
枝豆選果場 稼働中!
全国でも屈指の規模と最新の技術を詰め込んだ「白根枝豆選果場」が昨年度稼働をスタートしました。出荷する製品の品質が一定になると同時に、農家の皆さんの負担が減り、1軒の農家が出荷できる量が増えました。そのため、白根の枝豆はいつ買ってもおいしく、安定した量を供給できるため、ブランド化が進んでいくことが期待できます。
スタート!!
農家の皆さんが刈り取った枝豆を搬入します。
搬入された枝豆は、一旦専用の冷蔵庫で保管します。
ベルトコンベアに投入!
クラスターセパレーター
回転する突起により、つながっている枝豆や葉などを取り除く
洗浄機
1度ほどの冷水で洗い、砂や産毛を取り除く
バキュームコンベア
吸い込む力で実が入っていない軽い枝豆や葉を取り除く
脱水機
高速で回転し、洗浄機で濡れた枝豆を乾かす
色彩選別機
カメラや、赤外線を駆使し緑色のものだけを選別する
手選別
最後は人の目と手によって不適合品を取り除く
計量機
250グラムずつ分け、袋に詰める
箱詰めし、その日のうちに出荷する
「リレー出荷」される枝豆の種類と特徴
「リレー出荷」:旬の時季が異なる品種を順に出荷し、長期間にわたり出荷を続けること
品種名 | 時季 | 特徴 |
---|---|---|
初だるま | 6月中旬から7月中旬 | 癖がなくあっさり |
新潟系14号 | 7月中旬から8月上旬 | 茶豆特有の香りがある、癖は少ない |
本茶豆(茶香り、新小平方茶豆) | 7月末頃から8月中旬 | 枝豆特有の香り、うまみが強い |
甘茶豆(しろね茶豆5号、晩酌茶豆) | 8月中旬から9月上旬 | 甘味、うまみが強い |
肴豆 | 9月中旬から10月上旬 | 甘味、うまみが強く、癖は少ない |
おいしい枝豆の食べ方
- 大きめの鍋にお湯を多めに入れて、塩を入れる
- 枝豆は入れ過ぎず、鍋の中で泳ぐ程度にする
- ゆでた後にざるなどに広げて、うちわなどであおぐ。水をかけて冷やさない
枝豆の保存方法
- 生の枝豆は、糖質がでんぷん化していくのでなるべく早めにゆでる
- ゆでることができないときは水洗いし、水気を取り、保存用袋などに入れて冷蔵庫で保存する
- ゆでた後も味は落ちていくので、長期間食べないときは保存用袋などに入れて冷凍する
JA新潟みらい しろねえだまめ部会
副部会長 小林 祐樹さん
枝豆は暑い時季に旬を迎える作物です。作業は大変ですが、皆さんに白根の夏の味覚を届けるためにがんばっています。10月までリレー出荷を行っているので、時季ごとに違った風味を味わえるのも魅力です。コロナ禍で試食会ができず、味を見て買ってもらうことができないのが残念ですが、豊かな甘みとうまみのある地元の枝豆を見つけたら買ってみてください。
第14回 南区美術展覧会 最優秀賞
今年度の南区美術展覧会で最優秀賞を受賞した作品と作者の喜びの声を紹介します。
書道 「臨散氏盤」藤村 眞子さん(白根東町)
書道は上手く書こうとすると上手くいかなかったり、難しいところがあります。多くの素敵な作品の中で評価してもらいとても嬉しいです。
洋画 「星峠の棚田」山崎 新一さん(上八枚)
小さい頃から絵を描くことが好きで、3年前に三条の日報カルチャースクールに通い油絵を描き始めました。2枚の絵で表現したことで広がりが出たと思います。
写真 「休日」山口 勝典さん(白根古川)
常にカメラを持って出掛けます。その場にいた若い人たちに声をかけて写真を撮らせてもらいました。自然な形で笑ってもらい良い表情が撮れました。
工芸 「泡沫(うたかた)」佐々木 ゆかりさん(吉江)
初めは白根地区公民館で行っていた「初心者陶芸教室」に通ったのですが、仕事をしながらだったので、行けないことも多かったです。教室が終了してからはサークルで活動を続けています。
日本画 「シロタンポポ」兒玉 博さん(鍋潟)
晩年に入賞でき大変うれしいです。シロタンポポが野草ながら凛として群生している姿に感銘し、描きました。