369号(令和4年8月21日) 1ページ
最終更新日:2022年8月21日
認知症になっても安心して暮らせるまちへ
問い合わせ 西区 健康福祉課 地域福祉・高齢介護グループ(電話:025-264-7330)
超高齢社会の中で、認知症は誰もが関わる身近なものです。今号では、認知症の予防・緩和や支援につながるための事業のほか、さまざまな団体の取り組みを紹介します。
認知症は他人事ではありません
認知症とは?
認知症は、さまざまな原因で脳の細胞が壊れたり衰えたりすることで、脳の働きが悪くなり、日常生活に支障をきたしている状態のことです。
「老化によるもの忘れ」と「認知症による記憶障がい」の違い
■老化によるもの忘れ
○体験の一部を忘れる
○忘れたことを自覚している
⇒日常生活に支障はない
■認知症による記憶障がい
○体験そのものを忘れる
○忘れたことが自覚できない
⇒日常生活に支障をきたす
3年後には、高齢者の5人に1人が認知症に⁉
65歳以上の高齢者のうち、平成24年では約7人に1人が認知症でしたが、令和7年には約5人に1人が認知症になる見込みです。
早期発見・受診・治療が大切です
認知症の早期発見・受診・治療は他の病気と同じようにとても重要です。早期発見により、症状が軽いうちに本人や家族が病気と向き合い、話し合うことや、生活への備えができます。また、早期受診・治療により、進行を遅らせるなど、改善できることがあります。
認知症かなと思ったら・・・
まずは、かかりつけ医に相談してください。必要に応じ、適切な病院を紹介してもらえます。また、地域包括支援センターでは認知症の人の相談や認知症予防サービスの紹介を行っています。
地域包括支援センターへ気軽にご相談ください
- 小新・小針圏域(小新中・小針中学校区、関屋中学校区内の青山小学校区) 電話:025-201-1351
- 坂井輪圏域(坂井輪中学校区) 電話:025-269-1611
- 五十嵐圏域(五十嵐中学校区) 電話:025-378-2255
- 黒埼圏域(黒埼中学校区) 電話:025-377-1522
- 内野・赤塚・中野小屋圏域(内野中・赤塚中・中野小屋中学校区) 電話:025-264-3377
令和4年度特色ある区づくり事業 認知症あんしん検診事業【NEW】
認知症の検査・予防セミナーを実施します
令和4年度特色ある区づくり事業では、JA新潟厚生連新潟医療センターに委託して認知症の検査と予防セミナーを実施します。
申し込み
新潟医療センター予約専用番号 電話:025-232-0126 受付時間:午後3時から4時(土日祝日除く)
認知症の検査
簡易的な認知機能検査(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)を行い、「認知症」「軽度認知障害(MCI)」「正常」のいずれかの測定を行います。
どんな検査をするの? 少し紹介します
認知症の早期発見を目的に開発された「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」を行います。所要時間が約10 分で、少ない負担で検査ができます。その検査の一部を紹介します。
■年齢はいくつですか?
2年までの誤差は正解です
■今いるところはどこですか?
自発的に答えられるか?
期間
令和4年9月から令和5年2月の月曜から金曜 午後1時30分から4時(1人15分程度)
会場
新潟医療センター(小針3)
対象
西区在住の令和5年3月31日までに65歳以上になる人で、医療機関で認知症の診断を受けたことがない人 各日先着10人
料金
無料(追加の精査、治療などにより別途費用がかかる場合あり)
認知症予防セミナー
認知症予防や生活様式の提案など、1回につき5つのテーマのセミナーを無料で開催します。どなたでも参加できます。
専門職によるセミナーです
各テーマに合わせて、専門職による各15分のセミナーを連続で行います。
セミナー内容
- 認知症ミニ講座と生活様式の提案
講師:医師、認定看護師 - 健康運動の具体的な指導
講師:理学・作業療法士 - 脳の健康を守る食事内容の指導
講師:管理栄養士 - 口内の清潔と食べ方講座
講師:歯科医師、歯科衛生士 - 高齢者の心の持ち方のアドバイス
講師:公認心理師、認定看護師
認知症になりにくい生活習慣を学びませんか?
公認心理師 髙林静佳さん
期間
令和4年9月から令和5年3月の第1・第3金曜 午後3時30分から5時(9月2日、3月17日は除く)
会場
小針青山公民館2階大会議室
※駐車場は新潟医療センターをご利用ください
対象
各回80人(応募多数の場合、認知症検査受診者を優先の上、抽選)
認知症の予防、早期発見・受診・治療の大切さを多くの人に知ってもらうための検査と予防セミナーです。この機会にぜひ、認知症について、考えてみてください。
JA新潟厚生連 新潟医療センター
病院長 吉澤弘久先生
認知症に関する区内の取り組みを紹介します
手を差し伸べられる人を増やす活動
西区キャラバン・メイト連絡会 オレンジにし
学校や企業、地域団体からの依頼を受けて、関係機関と連携しながら認知症サポーター養成講座を行っています。誰でも認知症の人をサポートすることができます。認知症の症状や接し方などを学び、優しく手を差し伸べられる人を増やしていきたいと思い、活動しています。
認知症サポーター養成講座を開催してみませんか?
講座は、1回約90分の内容で、紙芝居やグループディスカッションなど、相談に応じて行っています。また、一緒に活動するメンバーも随時募集しています。
問い合わせ 同会事務局(株式会社マルタケ内 電話:025-268-6313)
傾聴の姿勢を学び、支援する活動
傾聴ボランティア 陽だまり
日ごろ、個人宅や高齢者施設などに出向き、見守りを兼ねて傾聴活動をしています。また、傾聴のスキルアップのために、定例会を開催し、模擬傾聴や、講座を開催しています。
模擬傾聴の様子
傾聴ボランティア養成講座
日時 (1)9月10日(土曜)、(2)11日(日曜)午前10時から午後3時30分
会場 黒埼地区公民館
内容 (1)傾聴ボランティア養成講座、(2)傾聴ボランティアスキルアップ講座
対象・定員 各回先着50人
参加費 各回1,000円(資料代)
申し込み 電話で会場(電話:025-377-1420)
傾聴ボランティアは自分自身の喜びにつながります
認知症の人と接する時に、その人の世界を受け止め、丁寧に優しく、気持ちに寄り添うことを大切にしています。元気になってほしいと思いながら傾聴をする中で、相手が喜んでくれた時は、自分もうれしさを感じ、とても爽やかな気持ちになります。
代表 富岡 五子(とみおか いつこ)さん
認知症になっても通い続けられる居場所
支えあいサロン松美台
週1回開催している近隣の高齢者の居場所に、認知症の人も受け入れています。ここでは、認知症だからといって対応を分けることなく、全員が自然な形で接しています。また、家庭の事情や、移動に不安があっても参加しやすいように、希望者にサロンへの送迎を行っています。送迎時には、利用者の家族と接することで、健康状態など、日ごろの様子を共有しています。
サロン内は和気あいあいとした温かな雰囲気に包まれていて、利用者にとっては、やすらぎの場となっています。
認知症安心ガイドブック 認知症についての情報がまとまっています
認知症に対する不安を減らすことができるよう、認知症や相談先のこと、進行に応じた市のさまざまなサービスや支援制度などの情報がまとめられています。
区役所や出張所、地域保健福祉センター、地域包括支援センターなどで配布しているほか、市ホームぺージ(下の二次元コード)から確認できます。ぜひ、ご活用ください。