スマート農業企業間連携実証コンソーシアム

最終更新日:2021年9月17日

スマート農業技術の開発・実証プロジェクト

本市の農業が抱える高齢化、人手不足、生産性向上といった課題。
これを解決する大きなカギとなるのが「スマート農業」です。
ロボットやIoTなどの先端技術を活用したスマート農業の導入効果を実証するため、農林水産省の委託事業である「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」に取り組みました。
このページでは、その取り組みの様子をご紹介いたします。

実証課題

農業データの一元管理によるスマート農業体系の実証

構成員

新潟市(代表機関)、新潟県農業総合研究所、新潟農業普及指導センター、井関農機株式会社、株式会社ヰセキ関東甲信越、国際航業株式会社、株式会社スカイマティクス、ウォーターセル株式会社、有限会社米八(生産者)

目標

水稲の収量及び品質の向上
企業間のデータ連携により農業者にとって利便性の高いシステムを構築

実証期間

令和元年度から令和2年度の2年間

実証成果

農林水産省のホームページに実証成果の概要が掲載されました。
以下のリンクからご確認ください。

実証プロジェクト終了時評価結果

農研機構より、実証プロジェクト終了時評価として総合評価「A」をいただきました。
「A」は4段階評価のうちの最高評価であり、「目標を上回った」という内容です。
また、コメントとして、以下のように評価いただいています。
『スマート農業技術による作業の効率化、経営規模の拡大、若手作業員の業務範囲の拡大、営農データの見える化によるコスト意識の向上、園芸作物導入などの多角化により、経営体としての利益に係る目標を達成しており、特筆すべき成果である』

今後もスマート農業の更なる普及に向けて積極的に取り組んでまいります。

年間の具体的な農作業の流れ

年間を通じて各企業の様々なスマート農業技術を導入し、データ連携を進めました。
以下、春作業より順にご確認ください。

令和2年4月 ブロードキャスターによる基肥散布

ブロードキャスターによる基肥散布

令和2年4月 自動操舵システム搭載トラクタによる代かき

自動操舵システムは既存のトラクタや田植機のハンドルを付け替えることで自動運転化できます。作業精度向上やオペレータの負担軽減に効果があります。

自動操舵システム搭載トラクタによる代かき

自動操舵システム搭載トラクタによる代かき

自動操舵システム搭載トラクタによる代かき

令和2年5月 直進アシスト付き可変施肥田植機

田植機に搭載した2種類のセンサが作土深と土壌肥沃度(SFV)を田植え時にリアルタイムで検知し、施肥量を自動制御することで、1枚の圃場の稲の生育を平準化します。

直進アシスト付き可変施肥田植機

施肥の結果はマップ画像で確認できます。(写真は「アグリノート」で確認した場合。)

施肥結果のマップ表示

令和2年5月 人工衛星によるリモートセンシング(生育調査)

国際航業の「天晴れ」は、人工衛星からほ場を撮影し、稲の葉色を解析することで、ほ場ごと及びほ場内の生育のバラツキを確認することができます。

人工衛星によるリモートセンシング

令和2年6月 気象計と水田センサを活用した生育管理

ベジタリア Field Server(簡易気象計)
気温、湿度、風向、風速、降雨量、照度などが確認できます。

簡易気象計

ベジタリア Paddy Watch(水田センサ)
水位、水温、土壌温度が確認できます。

水田センサ

令和2年6月 ドローンによる農薬散布

粒剤散布

農業用ドローン

令和2年7月 県の普及指導員向け スマート農業研修

実証プロジェクトの取り組みを紹介しました。

スマート農業研修

令和2年7月 北村内閣府特命担当大臣が視察

実証プロジェクトの取り組みを紹介しました。

取り組み紹介

農業用ドローンを見学。
悪天候のため実演はできませんでした。

農業用ドローン見学

令和2年8月 ドローンによる農薬散布

スマート農機用の周辺道具もまだまだ市販品が少ないので、ドローンのタンクに薬剤を注入するための漏斗を手作りしました。

農業用ドローン

令和2年9月 ICTコンバインによる収穫作業

ICTコンバインで、もち品種のわたぼうしの収穫作業を行いました。今年の稲刈りシーズンスタートです。
ICTコンバインは、圃場ごとに籾(もみ)の収量や水分量を測定できるコンバインです。
圃場ごとの収量が分かると、栽培履歴に対する収穫成績が分かりやすくなりますし、来年の栽培計画作成にも役立ちます。
また、籾水分量が把握できると、乾燥作業の工程の見通しが立てやすくなります。
収量や水分量のデータは、アグリノートという営農支援システムに自動同期されるので、
スマホがあればいつでもどこでも作業員間でデータ共有・閲覧が可能です。

コシヒカリの刈り取りは9月中旬、新之助は9月下旬を予定しています。

ICTコンバイン

令和2年11月 アグロ・イノベーション2020(スマートアグリ技術展)に出展しました

アグロ・イノベーション2020

スマート農業企業間連携実証コンソーシアムは、
スマート農業の展示会「アグロ・イノベーション2020」に出展しました。
会場は東京ビッグサイトで、
会期は2020年11月11日(水曜)から13日(金曜)でした。

「スマート農業は、データ連携で一歩先へ」というテーマで、
新潟におけるスマート農業の取り組み事例を、
全国から来られたお客様に紹介してきました。

私たちのブースには、3日間で約1,000名のお客様からお立ち寄りいただきました。
今後も、スマート農業の益々の普及に取り組んでまいります。

チラシオモテ

チラシウラ

令和3年1月 コンソーシアムの推進会議(成績検討会)を開催しました

成果報告書をまとめるため、各実証項目ごとに目標に対する達成状況や今後の課題を検討しました。

会議の様子1

会議の様子2

当コンソーシアムの取り組み動画はYoutubeの新潟シティチャンネルでご覧いただけます。

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このページの作成担当

農林水産部 農林政策課

〒951-8554 新潟市中央区古町通7番町1010番地(古町ルフル6階)
電話:025-226-1764 FAX:025-226-0021

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