中央区役所だより　第422号（令和6年11月3日）　2ページ

「建物は知っているけど、詳しいガイドは聞いたことがない」、そんな皆さんに、区内にある 文化施設の通な見どころを紹介します。

　旧小澤家住宅は、江戸時代後期から新潟町で活躍していた商家・小澤家の店舗兼住宅だったところです。小澤家は、米穀商(べいこくしょう)を営んでいて明治時代に回船経営に乗り出し、その後、運送・倉庫業、回米(かいまい)問屋、地主経営、石油商とさまざまな事業に進出し新潟を代表する商家の一つでした。そんな明治時代に成長した豪商の屋敷構えが、ほぼそのまま残されています。幕末から明治時代のもので、かつての新潟町における町家の典型例です。平成18年には建造物7棟と敷地が市文化財に指定されました。

開館時間　午前9時30分から午後5時
休館日　毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
　　　　※詳細はホームページを確認してください。
所在地　上大川前通12
入館料　一般200円、小学生・中学生100円(土曜・日曜・祝日無料)
　　　　※団体料金はホームページを確認してください。
　　　　※令和7年4月1日の利用から料金が改定されます。
問い合わせ　同館(電話：025-222-0300)

　庭園には船によってもたらされた石材が数多くあり、石伝いに周遊できるようになっています。真っ赤な色が特徴の佐渡赤玉石(あかだまいし)があちこちに置かれていたり、飛石に佐渡金山で使われた石臼(いしうす)が使用されていたりします。

佐渡赤玉石

石臼

　道具蔵(どうぐぐら)は館内で最も古い建物で、167年前に建てられました。多くの柱と太い梁があり耐震に優れています。見上げると2階東側にある窓の周りが黒く焦げていて、これは明治13年の大火によるものと考えられています。現在道具蔵は企画展などの展示スペースとして使用しています。

黒く焦げているところ

　秋色に色づく庭園や文化施設でゆったりと過ごしませんか。この時期ならではの特別イベントを紹介します。

　対象施設は、市報にいがた「別冊情報ひろば」10月20日号を確認してください。

　紅葉が見ごろを迎える庭園をライトアップします。ぜひ秋ならではの趣ある景色を堪能しに来てください。詳しくは、今号の市報にいがた「別冊情報ひろば」を確認してください。
日時　11月8日(金曜)から11月10日(日曜)、15日(金曜)から17日(日曜)全日午後5時30分から7時30分
参加費　200円　※別途観覧料(一般300円、小学生・中学生100円)が必要
問い合わせ　同施設(電話：025-210-8350)

　旧齋藤家別邸は、国指定名勝である砂丘地形をいかした池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園の景観と、近代和風建築の秀作と称された主屋の和の風情が魅力です。11月中旬には紅葉が見ごろを迎え、開館時間を延長した庭園ライトアップでは、昼間とは一味違った幻想的な景色を楽しむことができます。ぜひこの機会に、多くの皆さまにご来館いただければと思います。

　歴史的建造物が建ち並ぶ上大川前通12番町を行燈(あんどん)でライトアップします。行燈は新潟大学の学生や日和山小学校の児童がデザイン。夜のみなとまちの雰囲気を体感しませんか。
日時　11月9日(土曜) 午後4時30分から7時30分
会場　旧小澤家住宅(上大川前通12)周辺
内容　行燈によるライトアップ、スタンプラリー(すべてのスタンプを集めると先着300人に「魚や片桐寅吉」のあら汁をサービス)
問い合わせ　メールで旧小澤家住宅周辺の歴史的町並みを考える会事務局(msstks@yahoo.co.jp)へ
ホームページはこちら

　白山公園の紅葉に合わせてひょうたん池をライトアップします。池に映し出される橋や紅葉の美しい風景などたくさんの見どころを、この機会に楽しみませんか。
日時　12月中旬まで　午後5時から10時　※落葉に合わせて終了
問い合わせ　建設課(電話：025-223-7410)

ひょうたん池

　上記期間中、白山公園・空中庭園のおすすめの撮影スポットに看板やスマホ台を設置しています。

　この取組は、白山公園の見どころを発信する社会実験です。取組に関するアンケートにご協力ください。
アンケートはこちらから

　震災直後の避難行動や避難所運営について、今後の地域活動に役立つ情報を共有し災害に備えるため、令和6年能登半島地震の際に西区のボランティアセンターなどで活動された市防災士の会会長・平井孝志氏による講演を行います。
日時　11月15日(金曜) 午後3時から3時45分　※開場は2時45分
会場　市民プラザ
定員　先着300人
問い合わせ　区自治協議会第2部会(事務局地域課、電話：025-223-7023)