中央区役所だより 第426号(令和7年1月5日) 1ページ
最終更新日:2025年1月5日
老舗の味 受け継ぐ人たち
今年周年の節目を迎える区内の老舗で、店と味を守っている二人の店主に、これまでのこと、これからのことを聞きました。
創業125年 明治屋ゆか里店
4代目 川崎 明広さん
もち米のあられに砂糖蜜をかけた菓子「ゆか里」が有名な同店は、明治33年に現在の場所で創業。当時ゆかりを製造する店は市内に4軒から5軒ありましたが、今はここ1軒になりました。
単純作業だけど根気がいる
「先代が高齢になり、働いていた味噌屋の廃業をきっかけに平成26年に家業に入りました」と話す川崎さん。「熱のかけ方や釜の回転の速さ、蜜のかけ方、どれか1つでも狂うと失敗です」と作る難しさを語ります。
基本に忠実に
他社ブランドの製品を製造することが多いそうですが、「どんな依頼も断らずにやることで、その経験を自分の力にしていきたい」と静かな口調ながら熱く話してくれました。
製造の様子が見られる店舗を計画中
「多くの人に自社製品を知ってもらうきっかけにしたいです」と、まさに今、新たな挑戦をしています。
定番のゆず味
釜では一度に約35キログラムのゆか里を作る
所在地 湊町通1ノ町2599
営業時間 午前9時から午後6時
定休日 日曜、祝日
電話:025-222-6613
創業95年 ロシアチョコレートの店マツヤ
3代目 松村 行弘さん
初代が昭和5年に東京で創業し、疎開を機に新潟に来てしばらくは和菓子を作っていましたが、原料が手に入るようになり、昭和40年にロシアチョコレートの製造を再開しました。
祖父の味は知らないが
「大変そうな父母を手伝い始めたのがきっかけ、逃げられなかったです」と店を継いだ理由を笑って話す松村さん。「父は『初代には追い付かない』と言っていました。私はとにかく父から習った味を変えないようにしています」と話します。
世界情勢の影響も
ロシアの戦争の影響により「いかにお店を続けていくか苦労しています」と予期せぬこともあるといいます。
食べたことのないものを皆さんに
「まずは祖父が残してくれたレシピに忠実に。オリジナルはまだ先ですが、いつかはいろいろなロシアのお菓子を皆さんに食べてもらいたいです」と夢を語ってくれました。
アーモンドと岩塩が特徴のヌガチンチョコレート
早い時間に売り切れることもある人気のエクレア
常時約10種類のおいしそうなチョコレートが並ぶ
所在地 幸西1-2-6
営業時間 午前10時から午後6時
定休日 日曜・月曜・火曜、祝日
電話:025-244-0255
皆さんの声を聞かせてください!
(1)氏名 (2)住所 (3)電話番号 (4)年齢 (5)区だよりで取り上げてほしいテーマや人とその理由をすべて記入の上、はがきか電子申請で1月21日(火曜、必着)までに〒951-8553(住所不要)地域課へ。
取材した2店の商品をセットにして抽選で5人にプレゼントします。
※応募は1人1回です。当選者の発表はプレゼントの発送をもって代えます。
問い合わせ 地域課(電話:025-223-7035)
電子申請はこちら
新年のごあいさつ
新年おめでとうございます。健やかに新春をお迎えのことと、お慶びを申し上げます。
本年は上所駅がいよいよ開業いたします。新潟駅のリニューアルに続く新駅の完成により、利便性の向上とさらなる人流の増加が期待されます。地域の皆さまの暮らしやすさを第一に様々なご意見に耳を傾けながら、新たに創出される賑わいが周辺地域にも定着するよう努めてまいります。
また、「日和山浜魅力創出事業 ハマベリング!!!」は、しもまち地域の多様な主体が連携・協働し新たな活動が進められています。昨年は、青年会議所70周年事業として、日和山小学校と新潟柳都中学校の生徒が一緒に西海岸公園大階段にアートを制作し、その場でにいがた総おどりも開催されました。区ではこれまで行ってきた取組をリニューアルしながら、地域全体の活性化に向けた取組を実施してまいります。
昨年は元日に能登半島地震が発生し中央区も被害を受けました。被災された皆さまが一日も早く平穏な日常を取り戻せるよう、引き続き生活再建に全力を尽くしてまいります。
巳年は、ヘビが脱皮するように復活や再生、変化の年といわれます。震災から「復興」し、より安全で快適なまちに「変化」させながら、住んでよかったと思える希望溢れる区の未来を皆さまとともにつくり上げていきたいと思っております。引き続き区政へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
中央区長 佐久間 なおみ
西海岸公園大階段アートと区長