中央区役所だより 第426号(令和7年1月5日) 2ページ

最終更新日:2025年1月5日

知る人ぞ知る! 文化施設の見どころ紹介 燕喜館

 「建物は知っているけど、詳しいガイドは聞いたことがない」、そんな皆さんに、区内にある文化施設の通な見どころを紹介します。

燕喜館

 燕喜館(えんきかん)は、明治から昭和にかけて活躍した豪商、四代目齋藤喜十郎(きじゅうろう)氏の邸宅の一部を、白山公園内に移築再建した歴史的建造物です。平成12年に国登録有形文化財に指定されました。名称は齋藤家が接客のための部屋を燕飲(えんいん)して喜ぶ」、つまり、「宴を催し、楽しみ喜ぶ」という意から「燕喜館」と称していたものを引き継いでいて、当時の扁額(へんがく)が式台・玄関の間に掲げられています。
 また、建物には長さ約18メートルの杉の丸太や欅の厚板といった貴重な材料が多用されています。そのような施設で茶道や華道を行ったり、白山公園の蓮池を眺めながらお茶を味わったり、都市の中で落ち着いた風情を感じ楽しめる施設として親しまれています。

開館時間 午前9時から午後5時 ※貸室は午後9時まで
休館日 毎月第1・第3月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
    ※詳細はホームページを確認してください。
所在地 一番堀通町1(白山公園内)
入館料 無料
問い合わせ 同館(電話:025-224-6081)

ここに注目! 通な見どころポイント

座敷

床の間

 奥座敷は、天井が高く開放的ながらも格調の高さを感じられます。また、床の間の横の違い棚はわずかに高さが違っていたり、床の間の下壁の穴狆潜(ちんくぐ)り」の下に亀の柄が彫られていたりと、趣向が凝らされています。

居室の襖絵

 居室の襖絵は水原出身の画家・長井一禾(いっくわ)による手描きの絵です。四代目齋藤喜十郎氏が建てた「旧齋藤家別邸」にも襖絵をはじめとした豪商の館らしい工夫がありますので、共通点を探してみてはいかがですか。

見学だけじゃない! 燕喜館の楽しみ方

 座敷や茶室の貸室や、500円の呈茶サービス(抹茶・珈琲)を行っています。また、茶会やその他の催しのための備品は無料で貸し出しをしています。詳しくは同館ホームページを確認してください。

呈茶サービス

地域と学校パートナーシップ事業
地域と連携した学習活動で地域も学校も元気に

 市では、学校と地域がともに歩むことができるよう「地域と学校パートナーシップ事業」を行っています。すべての市立学校に地域教育コーディネーターを配置し、学校と社会教育施設や地域活動を結ぶネットワークを形成、そして、教育活動への地域人材の登用に取り組んでいます。今回は、今年度の取り組みの一部を紹介します。
問い合わせ 中央区教育支援センター(電話:025-223-7026)

白新中 防災をゲームに! みんなで楽しく学ぶ

 生徒の有志が、イベント「ワクワク! 防災大作戦」を10月27日に開催しました。これは、生徒自身が防災活動に関わりながら誰でも楽しく学べるイベントを作ることで、地域のつながりと防災意識を強めることを目的としたものです。
 生徒たちは多くの人に参加してもらうための工夫を話し合い、防災知識のクイズを取り入れた迷路と借り物競走や、担架と段ボールベッドを組み立てるゲームなどを企画。当日は地域の人など300人が来場しました。

 参加した生徒は「活動の中で災害時の持ち物などを考え防災意識が高まりました。夏休みや休み時間での準備は大変でしたが、当日は多くの笑顔が見られて嬉しかったです」とにこやかな表情。来場した地域の人は「段ボールベッドなどの組み立てを楽しく学べてよかったです」と話し、生徒の学びを地域に波及させることができました。

防災活動

防災ゲーム

明鏡高校 地域の人とのつながりを自分の成長に

 学校以外の社会活動を通して、新潟の魅力の発見や、社会で生きていく力を身に付けることを目的に「明鏡ボランティア」に取り組んでいます。地域の事業所がボランティアの受け入れ先となり、生徒自身が日時を決めて活動します。

 受け入れ先の1つ、沼垂保育園では8人の生徒が活動。園児と遊んだり、行事に向けた準備をしたり、さまざまな業務を経験しました。生徒の1人は「話を聞いてもらうために伝え方を工夫するなど、人との接し方を通して自分の成長につながっています」と話してくれました。活動を見守った保育園の伊藤園長は「活動当初と比べて積極的になりました。人に必要とされる喜びを実感しているのではないでしょうか」と教えてくれました。

園児と遊ぶ

行事に向けた準備

万代高校 サポーターとともに地域を考える

 万代高校では1年生が、住みよい地域をテーマに課題を設定し、地域の探究サポーターと解決に向けた探究活動を行いました。

 「鳥屋野潟の環境」をテーマに「蛍のすむ環境を取り戻すには」を課題とした班は、サポーターの新潟水辺の会の皆さんと、鳥屋野潟の水質を調査しました。調査の結果、栄養分と微生物が多く酸素は少ないこと、透明度は低いことがわかり、生徒たちは「水草を植えることで水質がよくなり蛍がすむ条件に近づくけれど、泥も多く水草を育てることが難しいだろう」と、結果を分析しました。新潟水辺の会の長谷川さんは「活動を通じて、鳥屋野潟を身近に感じ、知りたいと思ってくれる人たちが増えてくれたら嬉しいです」と、生徒たちへの期待を話しました。

鳥屋野潟の水質を調査

鳥屋野潟の水質を調査

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募集枠数 1号あたり先着6枠 ※各号、原則1事業者1枠
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掲載回数 1回の申請につき4回まで ※5回以上の掲載を希望する場合は2回申請する必要があります。
掲載料 掲載回数に応じ、1回あたりの料金が変わります。
申し込み 所定の用紙に必要事項を記入し1月6日(月曜)から2月7日(金曜)までに地域課産業文化振興室へ※用紙は同室の窓口およびホームページから取得できます。
問い合わせ 同室(電話:025-223-7035)

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