遊水館の開館日時の拡大等について（市長への手紙）

受付日：平成28年3月3日（木曜）　年齢：不詳

　遊水館の開館日時の拡大等について北区長への手紙として要望したところ、平成28年2月12日付で北区長から回答がありました。しかし、その回答は要望項目に真摯に正対せず、まったく的外れなものとなっています。提出者の中には、「この回答は、本当に市（北区長）が書いたものか」との驚きや失望が広がっています。
　本件要望内容は、要するに、「他の市プール施設ではどこでもできていることが、なぜ遊水館ではできないのか」ということに尽きます。他施設との違いは一目瞭然であり、これこそが正鵠を射るものとなっています。
　また、312名もの提出者があるため、北区長の回答書は遊水館での掲示のほか、北区ホームページヘの掲載もお願いしていたのですが、これすら実施されていません。したがって、今回、回答書を添付することができません。
　本件は北区の一施設の問題であり、本来、北区長が誠意をもって適切に対応すべき事案でありますが、それがまったく期待できないことから、あらためて市長からの回答をお願いします。
　なお、回答書は、遊水館内の掲示板に本書の写しとともに掲示をお願いします。A3版に拡大してください。加えて、市長の回答書は、北区ホームページに北区長の回答書とあわせて掲載してください。本件については、大変多くの利用者にとって重大かつ関心が高い事案であるにもかかわらず、A4版1枚の回答書を遊水館に掲示しただけです。　
　要望書及び回答書を原文のまま正々堂々と北区ホームページに公開すべきと思います。あくまでもホームページヘの掲載ができないのであれば、せめて北区長の回答書と市長の回答書の二つを共同代表提出者全員に対して送付願います。

　次に、北区長の回答書の問題点について、詳述します。
　要望項目1開館日時の拡大について、指定管理者からは「条例改正が必要なので市と協議していく」としているが、
1．冬期（12月から2月まで）における平日の開館時間午後8時までを、他施設と同様に、「直ちに」午後9時までとすること。について
　回答書では、平成26年度に行ったアンケート調査結果では、「現状のままでよいが55%」、「現状より遅く閉館が9%」であるとしたうえで、「今後もアンケート調査を行い、延長の利用者が多く利用者が増える場合には見直しを行いたい」旨記載されており、時間延長に対してまったく消極的です。
　そもそも、このアンケート調査は指定管理者が行ったもので、匿名で母数は150人に過ぎません。日中の利用者にとって時間延長は関係がありません。冬期（12月から2月）では平日午後8時に閉館するため、仕事や夕食の家事が終わった後では、行けない人が多数いるのです。
　さらに、 ここで問題なのは、時間延長を行うにはアンケート調査での希望が多いだけではなく、「利用者が増える場合」との要件を付けています。人口減少時代に入り新潟市でも人口が減少している中で、どのような施設であっても利用者数を増やすことはなかなか難しいのが実情です。利用者数云々と言うのであれば、他施設についても、当然、午後8時から9時までの利用者数を調べてその結果を比較考量すべきです。他施設では、この時間帯の利用者はどこでも数えるくらいしかいません。遊水館が他施設よりも利用者が多いことが分かるはずです。
　指定管理者が異なることで、市の行政サービスに差別的取扱いが生じることは絶対にあってはなりません。他施設では、冬期であっても、どこでも平日午後9時まで開館しています。中には、午後10時までのところもあるくらいです。だから、遊水館でも開館時間を拡大してくださいというのが願意です。
　なぜ遊水館だけ差別的取扱いがなされているのでしょうか。開館時間を定めた現行の規則は旧豊栄市時代のままで、平成17年の新潟市との合併時に、もしくは遅くとも昨年4月からの市施設一律の利用料金となった時に改正すべきであったにもかかわらず、解怠によりそのままになっているからです。
　そもそも要望項目を明記し、住所氏名を署名した312名もの提出者による要望書が提出されているにもかかわらず、匿名で母数150人のアンケート調査結果と比較し論ずること自体、この要望書をまったく軽視していると言わざるを得ません。

　要望項目1
　2．年末年始においても、他施設と同様に臨時開館すること。について
　回答書では、「指定管理者と協議していく」としていますが、市は年末年始の臨時開館の必要性を十分認めたうえで協議していくのですか。いつまでに協議するのですか。具体的に回答してください。他施設ではどこでもやっていることです。

　要望項目2水質の改善について、他施設と比べ透明度が劣っており、特に夏場においては著しく低下することから抜本的に改善すること。について
　回答書では、「年間を通じて水質基準を満たしているので安心してご利用ください」としています。
　しかし、これは312名もの提出者の願意をまったく無視した心ない回答であり、詭弁を弄しているとしか思われません。水質基準を満たすのは当然です。当たり前のことです。水質はプールの命ですが、遊水館の水質は他施設と比べ明らかに劣っています。特に夏期においてはプールの水が白濁し透明度が1メートル足らずとなってしまい、まっすぐに泳ぐことさえ困難となるなど、信じ難い有様です。こうしたプールは他にありません。遊水館だけです。これを、他施設と同様に改善してくださいというだけなのです。

　遊水館についてご要望をいただきました。

　はじめに、遊水館の開館時間の延長についてです。　
　本市では、高度経済成長期に建設・整備された公共施設の老朽化や、少子高齢化社会の到来による利用需用の大幅な変化などの課題に対応し、持続可能な公共施設の管理運営のあり方について検討を進めています。
　特に、スポーツ施設については、人口一人あたりの施設数が政令指定都市で最多となっており、維持管理経費を確保しながら、サービス水準の維持に努めている状況です。
　そのような状況の中で遊水館の開館時間については、効率的な管理運営の観点から現行の営業時間としておりましたが、このたび多くの皆さまから夜間も長く利用したいというご要望をいただきましたので、来年度、利用状況を把握するため試験的に冬期間の開館時間を延長するとともに、お客様アンケートを行い、その結果を踏まえて総合的に判断したいと思います。

　次に、年末年始の開館についてです。
　年末年始は、市の規則で休館日と定めていますが、各施設の指定管理者が管理経費の中で、工夫しながら取り組んでいると聞いております。
　サービス向上の観点から開館日の拡大もひとつの方法だと思いますので、年末年始の開館日の拡大のご要望が多いことについて、指定管理者と協議するよう担当課に指示いたしました。

　次に、プールの水質についてです。
　夏場の混雑時に濁りが生じたために、利用される皆さまにご不便をおかけしていること、また、利用者の視点に立った回答ができず申し訳ございませんでした。法令等の基準を満たしているかではなく、他の施設と同様の水質を求めることは当然のことと思います。
施設を所管している部署に確認しましたが、循環設備の構造上の問題でもあることから早急な改善は難しい状況です。今後、施設の大規模改修が行われる際に改善するよう指示いたしましたので、ご理解いただき、もう少しお持ちいただきたいと思います。

　最後に、区長への手紙の回答について、「施設への掲示と併せ北区ホームページに掲載してほしい」というご要望をいただいておりましたが、ホームページへの掲載に時間を要したことを大変残念に思います。
　日ごろより、ホームページに掲載された情報については絶えずチェックし、市報やポスターへの掲示など、さまざまな情報提供手段とタイムラグを生じさせないよう指示してきましたが、徹底されておりませんでした。担当課には、迅速なホームページへの掲載を徹底するよう改めて指示いたしました。

　今後も、市民の皆さまに気持ちよくスポーツ施設をご利用していただき、健康の維持・増進につながるよう、適切な施設運営に努めてまいります。

回答日：平成28年3月15日（火曜）

担当課：北区地域課