サイチョプレス 令和2年1月19日 vol.55
最終更新日:2020年1月19日
今日も食品が「ごみ」にされています。減らしましょう「食品ロス」
下のグラフは、新潟市の家庭から排出された燃やすごみの内訳です。(平成30年度ごみ・資源組成調査)
「まだ食べられるのに捨てられている食品」、いわゆる食品ロスが、全体の15.9パーセントを占めています。
重量に換算すると、市全体で1日あたり約56トンもの食品を捨てていることになります。
食品ロスを減らすために、どんなことができるでしょうか。
消費生活アドバイザーの波多野千代さんにお話を伺いました。
「捨てなきゃ」の前に、まずは確認を
食品を計画的に購入・消費していけば、「手付かず」のまま捨てる事態は防げるはずです。でも時に計画が崩れ、「パッケージに記載された期限を過ぎてしまった」という状況もあるかもしれません。そんな時はちょっと確認してみてください。記載された期限は、次のどちらでしょう。
消費期限 | 賞味期限 |
---|---|
安全に食べられる期限 | 品質が変わらずにおいしく食べられる目安の期限 |
「賞味期限」を過ぎたからといってすぐに品質が劣化し食べられなくなるというわけではありません。缶詰など、製造日から期限までが長い食品ならなおさらです。
「捨てない」ために意識を改革
「賞味期限を過ぎた食品を食べるのは不安」という声を本当によく耳にします。たしかに「いつまでなら大丈夫」という明確な指針はありませんが、個々の食品のことを知り、自分の目で、鼻で、舌で確かめてみれば、問題なく食べられるものが多いはずです。
たとえば、卵。記載されている賞味期限は、「生で食べられる期限」です。そこを過ぎても、加熱すれば食べられるのです。
また、そもそも期限を超えないようにする工夫も有効です。「2個買えばお得でも、不要なものは買わない」、「冷蔵庫の中に物を詰めすぎず、容量の7割くらいにする」など、できることから取り組みましょう。
「手付かず食品」はきっとゼロにできる
「食べ残し」や「過剰除去」については、個々の事情により仕方がない部分もあるかもしれません。でも「手付かず食品」は、ひとえに私たちの心がけの不足によって発生しているものです。逆に言えば、心がけや工夫ひとつで減らすことができるということ。「手付かず食品廃棄ゼロ」を、私たち皆で目指していきましょう。
波多野 千代さん プロフィール
新潟気軽に省エネくらぶ代表。
「個人レベルで気軽にできる環境保護活動」を提唱し、講演や講習など多岐に渡り活躍されています。
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