サイチョプレス 令和3年10月3日 vol.66
最終更新日:2021年10月3日
みんなでつくろうロスゼロ新潟市!
C's kitchen(シーズ キッチン)
「農×福×食」の、おいしい循環 “MOTTAINAI(もったいない)”をよろこびに変える
農産物を作る上で、色や形の悪さから販売されない規格外品の割合は、収穫量全体の2割から3割に上ると言われています。
いわゆる「ハネモノ」と呼ばれるこうした規格外品を無駄なく活用することで、「よろこびが循環する社会」の仕組みづくりを目指すプロジェクトが、この『rucoto(ルコト)』です。「つくルコト、たべルコト、つながルコト、いきルコト」をつないで循環させていくという意味で名付けられました。
rucotoの役割は「つないでつくる」こと。発生したハネモノを活用したくても、多くの農家ではそれを流通させる手段を持っていません。県内にはハネモノを受け入れて加工する工場などが少なく、わざわざ県外まで運んで加工製品化するには労力とお金がかかるため、諦めて廃棄してしまう農家も多いといいます。rucotoではそうした農家からハネモノを仕入れて、美味しい商品を製造・販売することで、「農家」と「皆さん」をつないでいます。さらに、仕入れたハネモノの一次加工(下ごしらえ)を福祉事業所に委託することで、パートナーとして協働し、「農業×福祉×食」の循環をつくっています。
rucotoの取り組みで作られる商品は、ジャムやフルーツソース、焼菓子、タルトなど様々。プロジェクトを運営する佐藤さんのお店、東区の「rucoto」やキッチンカー、ウェブショップ、市内協力店などで購入することができます。
C's kitchen・rucoto 代表
佐藤 千裕さん
農作物は天候や自然の力に大きく左右されるものですので、いつ・どこで・どれだけのハネモノが発生するかが読めません。また生鮮品であるため、加工や販売も時間との戦いになります。
大変な面も多いですが、多くの「もったいない」を救う大切な役割です。私たちの取り組みがいつか「当たり前」のことになり、次の世代に繋がっていく社会を目指して、より良い仕組みづくりに取り組んでいきます。
C's kitchenはONEカンパニーです。
フードドライブ
どなたでも、缶詰1個からでも寄付できます
フードドライブとは、家庭や企業で余っている未使用食品などを持ち寄り、福祉施設や団体などに無償で寄付することです。食品ロス削減月間である10月はフードドライブキャンペーンが実施されます。
フードドライブでは「常温保存が可能で賞味期限が1カ月程度ある未開封の食品」であれば、どんな少量からでも寄付できます。どなたでも参加できるSDGs(エスディージーズ)活動です。
お米、缶詰、調味料、レトルト食品、乾麺、ギフト食品、災害備蓄食品など、何でもお寄せください。
必要としている方に食品を届けられるだけでなく、食品ロス削減にもつながるフードドライブ。市内に常設会場も多くありますので、お近くの会場でぜひ参加してみてください。
クルリとサイチョママ
市内フードドライブ実施場所
区名 | 施設名 |
---|---|
北区 | 豊栄さわやか老人福祉センター |
北区 | 北区社会福祉協議会(北区役所内) |
北区 | 豊栄郵便局 |
東区 | 東区社会福祉協議会(東区役所内) |
東区 | 寄りなせ「あいあい」 |
東区 | 資源再生センター「エコープラザ」 |
中央区 | 市役所本庁舎【第1、第3水曜のみ】 |
中央区 | 県庁舎【第3水曜のみ】 |
中央区 | 中央区社会福祉協議会 |
中央区 | よろっtoローサ(西堀ローサ地下) |
中央区 | ナマラエンターテイメント本部 |
中央区 | 関屋地区公民館 |
中央区 | フードバンクにいがた 新潟センター |
江南区 | NPO法人えんでばよこごし |
江南区 | 江南区社会福祉協議会(江南区福祉センター内) |
江南区 | 亀田清掃センター附属休憩所「田舟の里」 |
秋葉区 | 秋葉区社会福祉協議会(新津地域交流センター内) |
南区 | 白根健康福祉センター |
西区 | 西区社会福祉協議会(西区役所内) |
西区 | 社会福祉法人けやき福祉会 |
西蒲区 | 西蒲区社会福祉協議会(巻ふれあい福祉センター内) |
※開設日時は、各施設の開設・開館日時に準じます
※上記以外の定期開催地や、フードドライブキャンペーン中は特設開催地もあります
問い合わせ NPO法人フードバンクにいがた 新潟センター 電話:025-282-7374
株式会社ウオロク
食品提供を拡大しています!
株式会社ウオロクでは、販売期間は過ぎたものの消費期限が残っている日配食品や、包装破れにより販売できなくなった加工食品を中心に、フードバンクや更生保護施設などに食品提供を行っています。
食品を必要としている方の一助となり、同時に食品ロスを削減できるよう取り組んでいます。
更生保護施設「新潟川岸寮」へ
「フードバンクにいがた」へ
「ふじみ子ども食堂」へ
株式会社ウオロクはONEカンパニーです。
株式会社曽我農園
見た目は恐いが味なヤツ 「闇落ちとまと」
トマトの生産・販売をしている北区の株式会社曽我農園。フルーツトマトを甘くするために水やりを少なくすると、上の写真のような「尻腐れ」が発生します。味はとても甘いものの、見た目が悪く敬遠されるため、これまでは加工品にするか、捨てられてしまっていました。
そこで、ちょっと恐いこの見た目に「闇落ちとまと」と名前を付けて販売したところSNSで25万いいねが付くほど話題になり、直売所で大人気になったそうです。
この他にも、形が悪く規格外品となってしまうトマトも、ユーモア溢れる捉え方で発信しています。
株式会社曽我農園 代表
曽我 新一さん
規格外品は、農作物を作る上で必ず発生するもので、味や品質が著しく劣るわけでもありません。その個性的な色や形を楽しむ余裕があってもいいのではないかと思っています。
食品ロス問題の根本的な解決のためには、出荷体制や流通網を含めた根本的な仕組みを考えることが不可欠です。私たちの取組によって、消費者の方が少しでも食品ロス問題に関心を持ち、社会全体の大きな流れになっていくと良いなと思います。
※家庭菜園で、灰色カビ病や芯腐れなどの病気と尻腐れを間違えないようにご注意ください
※本年は「闇落ちトマト」の販売は終了しました
株式会社鈴木コーヒー
オール新潟で目指す! 食品ロス100万トン削減
コーヒーの加工販売などの事業を展開する株式会社鈴木コーヒー。社長の佐藤さんは今年6月、食品ロス削減を目指す通信販売サイト、「HYAKUMANTON NIIGATA」を開設しました。
県内の企業が賞味期限の迫った商品などを販売するサイトで、賞味期限が近くなるほど割引率が高くなり、安く購入できる仕組みです。
また、サイトで販売される商品には全て「重量」が登録されていて、売れた商品の総重量がサイト上で閲覧できるようになっています。
本格稼働はこれからとのことで、まだ取り扱い品目は少ないですが、これからオール新潟で食品ロス削減を目指します。
食品ロス削減量を可視化
株式会社鈴木コーヒー 社長
佐藤 俊輔さん
新潟県内で100万トンの食品ロス削減を目指そうという想いからこの通信販売サイトを立ち上げました。コロナ禍で苦しむ飲食店の方々を助けることにもつながると思っています。サイト上では「現在までの食品ロス削減量」を表示し、問題解決への一歩を可視化しています。これにより問題意識を消費者の方と共有することで、オール新潟で食品ロス問題に取り組んでいければと思っています。
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