江南区意見交換

最終更新日:2019年12月12日

子育て支援

(1)

休日保育の定員を増やしてほしい

(2)

子育て支援に地域を使ってほしい

(3)

BPプログラムについて
健康寿命の延伸

(4)

内視鏡による胃がん検診が隔年実施となったことについて
その他

(5)

地域の公共交通について利便性の向上を図ってほしい

(6)

市のあり方について古町再生を中心に置くのを改めてはいかがか

(7)

縦割り行政を緩和し、風通しのよい行政運営を

(8)

BRTアンケート調査は広く平等にやってほしい

(9)

明るい市政・区政の話を聞かせてほしい

質問1

休日保育の定員を増やしてほしい

発言者

 飲食を中心とする自営業を家族4人でやっている。娘に孫が生まれ、ゼロ歳児の昨年は保育園に入れず、今年1歳児になり、小規模保育園に入園することができた。
 自営業なので、土曜、日曜、祝日は休めないが、保育園は基本的に月曜から土曜までのため、日曜日をどうやって乗り切るかが私どもにとっては切実な問題であり、最近までは、午前中はファミサポさん、午後は「なかなか古町」の一時預かりの利用を組み合わせて何とか乗り切っていた。休日に一時保育をやっているのは「なかなか古町」だけだと思う。
 ところがファミサポさんもなかなか古町も、需要と供給では需要のほうが圧倒的に多いので、お断りされることもよくある。そういった場合は、仕方なくおじいちゃんの私が1日面倒を見るという状況で、頭を悩ませている。
 そこで、最近、休日保育があるということを知り、区役所や受け入れている保育園へ行き手続きをしていた。ところが、ここもかなり狭き門で、二つの園に伺ったのだが、一つの園では、未満児は3人しか受け入れられないとのことで、それを超えた場合は必要性に応じて優先順位をつけて受け入れることにしているとのこと。申し込んだからといって必ず休日保育をしていただけるとは限らないということだ。
 サービス業などは休日に仕事をしているため、休日保育が非常に重要になってくると思いう。もう少し定員を増やしてもらえないだろうか。

市長

 皆さまの働き方が多様化してきて、かつてと違うような変化が生まれていると思う。ご商売をされながら大変な状況のなかで、「新潟市ファミリー・サポート・センター」や「なかなか古町」をご活用いただき、何とか子育てをしていらっしゃることを、お聞かせいただいた。
 休日保育については、新潟市としても多様な保育の中の一つとして、これからも拡充に努めていきたいと思っている。

質問2

子育て支援に地域を使ってほしい

発言者

 資料にもあるが、子どもの目の前で夫婦がけんかをしたり、子どもに対して暴言を吐いたり、情緒不安定になっている子どもが、今、往々にして聞かれる。そういった、困難な状況下にある子どもたちや家庭への支援に、地域をもう少し使っていただきたい。
 地域には、朝、見守り等をするおじいちゃん・おばあちゃんや、民生児童委員など、その地域で活動している方々がいる。具体的な内容等はお話しできないと思うが、行政側ばかりではなく、そういった地域の方々も、上手に使っていただきたいと思う。また、何かそういうものがあると、地域の子どもたちへの目の向け方も変わるのではないかと思う。

市長

 今のようなご提案はありがたいと思っている。お話のとおり、子どもの貧困や、児童虐待など、子どもを取り巻く環境にはさまざまな状況があるなか、これまでも地域との協働ということで、地域の皆さまには、地域の安心・安全、見守りなど、大変なご協力をいただいている。
 今後も、地域の皆さまからご協力をいただきながら、子育て支援の充実にもしっかり努めていきたいと思う。

質問3

BPプログラムについて

発言者

 私自身も2児の子育て中の当事者なのだが、最初の子どもを生んだときに比べ、次の子どもを生んだときの方が、お金の助成などは充実して良くなっていると感じている。
 それ以外の部分で、昨年度まで市で実施いただいていたBPプログラムという、初めて子どもを生んだお母さんとその子どもが一緒に受けられるプログラムがある。しかし残念ながら、そのプログラムを市で進めることが昨年度で終わり、今年度からは各区に任せるという形になったようだが、江南区では実施をやめてしまっている状況である。初めて子どもを持った方しか受けられないプログラムなのに、同じ新潟市の中でも受けられる支援に差があったり、それによって子育ての環境が変わってきたり、子どもを育てていくお母さんの気持ちが変わっていったりということもあるので、お金の助成も助かるが、そういう心のサポートという支援が、子どもたちが子どもを生むときまで、どんどん良くなっていったらいいなと感じている。

市長

 お話しいただいたBPプログラムの詳細な経緯は承知していないが、各区の地域の事情もさまざまななかで、区に移行したのではないかと思う。できるだけ、お話があったように、全8区において公平で、皆さまから誤解を受けないような子育て支援について、しっかり続けていきたい。

区長

 江南区のことで少しお話しさせていただく。
 おっしゃるとおり、BPプログラムについては、今は二つの区のみで実施している。このプログラムは、初めての赤ちゃんを生んだお母さんを対象にしている中で、その他公民館と連携した事業がある中で、どこまでBPプログラムの有用性があるか、なかなか難しいところではあるのだが、それを各区の状況判断のなかで考えてやっているというような形になっている。
 ただ、もちろんお母さんの心のサポートというものは常に大事だと思うので、そういったところについてはしっかり取り組んでいきたい。

こども未来部長

 ご指摘のとおり、BPプログラムは、全庁的な実施事業としては撤退した経緯がある。その理由として、BPプログラムの講師になられる方のマンパワーが不足しており、すべての方に講習ができない状況にある。また、区によって非常に実施状況がまちまちである。
 そういった中で、現在は、子育て包括支援という形で、まず、保健師や助産師がすべての家庭に家庭訪問という形で訪問させていただき、その中で、より手厚く、さまざまな個別具体的支援をさせていただいているところである。

質問4

内視鏡による胃がん検診が隔年実施となったことについて

発言者

 がん検診について、国がやっていないから新潟市も偶数年齢の実施になるという話を聞いたが、国がやっていないから新潟市がやらないということ自体、少し納得できない。健康寿命の延伸のために、がん検診は、定期的に年1回の実施が必要だと思っている。その辺の市としてのお考えをお聞かせ願いたい。

保健衛生部長

 今のお話は、内視鏡による胃がん検診の話だと思うのだが、これは国がやらないから新潟市もやらないというのではなく、国の研究により、その検診を毎年受けた人も2年に一度受けた人もがんの進行や生存率にほとんど差がないという研究結果が出て、それが科学的に証明されたため、2年に一度受けていただくことでしっかりと予防に効果があるということから、新潟市もそのようにしたということである。ご理解をお願いしたい。

質問5

地域の公共交通について利便性の向上を図ってほしい

発言者

 BRTが始まってから、亀田を経由する酒屋あるいは水原方面から古町に直行できなくなった。BRTはそもそも乗り換えが前提だから、非常に不便を被っている。BRTによって浮いた車両を郊外の方に回すという話もあったが、両川地区は過疎もあり、マイカーの普及もあり、どんどん地元のバスがなくなっている。地域バスという形で早通亀田新潟線、大江山地区バスなどがあるが、土日は運休である。何とか地域の利便性の向上を図っていただきたい。

市長

 ご指摘のとおりで、乗り換えを前提としているのがBRTであり、市内の中心部の交通量の多いところを集約して郊外に振り向けるということであるが、市としても、新バスシステム・BRTの導入からこの秋で4年が経過し、第3者などからなる事業評価委員会と、先日行なった利用者アンケートを参考にして、4年間の総括をやらせていただいているところだ。
 率直な言い方をすると、今現在、郊外に余力を振り向けてつないでいくという考え方について、もうこれを郊外につなげなくてもいいという考え方には至っておらず、BRTのシステムを真っ向から否定できないというのが私自身の考え方になる。
 今、そのことに直接触れられたわけではないかもしれないが、BRTも含めて江南区域の公共交通の充実については、これから皆さまのご意見を伺いながら、取り組んでいきたいと考えている。

区長

 江南区は、他の区に比べるとまだ、区バスや住民バスは大変頑張っているところが多く、ネットワーク的には他の区よりは良い状況ではあるが、やはり、先ほどお話にあった両川地区や大江山地区など一部の地域において、地域の交通をどう確保していくかということに苦労されているところが多い。そういったところで色々な取り組みを始めているが、私どもも一緒になって、地域の生活交通をどう確保していくかということを、意見交換させていただきながら取り組んでまいりたい。

質問6

市のあり方について古町再生を中心に置くのを改めてはいかがか

発言者

 中原市長も前市長も、古町再生というのを前面に掲げているように感じるが、新潟市のあり方について古町再生ということを中心に置いているのは、そろそろやめてもいいのではないかと思う。大和もなくなり、三越も来年の3月でなくなるということで、そこに再生させるために、紫竹バイパスなどもそうなのかもしれないが、色々なものやお金を古町につぎ込んでいる。人口が減っているのに道路だけ良くしてどうするのか。直通バスもないし、江南区から古町にはあまり用事がないのに、そこを中心にしたような今後の地域整備のあり方を考えていくというのをもうそろそろ改めて、8区全体の中をどういう位置づけにしながら発展させるのか、もう少し上から俯瞰的に見て、新潟市の発展を考えてもらいたい。古町再生と聞くたびに、どうも違和感がある。

市長

 いただいたご意見は、真摯に受け止めさせていただく。
 確かに皆さまには、新潟のまちなかである古町、万代、新潟駅のまちづくり構想が大きく響いて、市政の方向性は8区全域に注意が払われないのだろうかというような疑問が生じるときがあるかもしれないが、私どもとしては決してそういうつもりはなく、あくまでも8区全域について、新潟市政として注意を払っていきたいと考えている。
 ただ、かつての新潟における商業地の最も栄えたところが古町であり、ここに新潟の湊町のスタートがある。また、多くの市民・県民の皆さまが、やはりこの古町の再生に期待をしている声はかなり多いものがある。そのようなことで、古町も大事、そしてまた江南区の中心地も大事だと思っている。
 特に、江南区については地価も8区の中で比較すると非常に順調に発展しているのではないかと。江南駅の構想もあり、区画整備事業の話もあり、そういうところからいくと、新潟市の中央区に隣接して地理的にも有意な場所にあると思っており、私ども引き続き、この江南区も含めて8区全体に目配りをしながら、活力ある新潟市を作っていきたいと思う。

質問7

縦割り行政を緩和し、風通しのよい行政運営を

発言者

 行政の縦割り路線について、これまでも緩和されてきているとは思うが、これから本庁の800人の職員が大和跡地の古町庁舎に分かれることになると、さらに縦割りを解消していかないと、市民の生活の面で困るのではないか。できるだけ縦割り行政を緩和していただき、風通しのいい行政運営をお願いしたい。

市長

 時代も大きく変化し、高度経済成長の時代も終わり、今や低成長の時代ということで、組織も縦でやっていればそれで済むわけではなく、また、縦についての課題もあると思う。私としては、縦横全部を活用し、縦割りの弊害を克服しながら、今の時代に合った組織運営の中で皆さまのご期待に応えられるように頑張っていく。

質問8

BRTアンケート調査は広く平等にやってほしい

発言者

 BRTのアンケートについてだが、なぜ新潟中心部だけを対象にして終えるのか。私たちも税金を納めている以上、同じ新潟市民としてアンケート調査は平等にやっていただきたいと思う。
 亀田中島地区もそうだが、高齢化地域になり、あと4、5年たつと皆が免許を返上し、高齢者の買い物難民が生まれるところである。BRTもけっこうだが、福祉バスなり、そういう地域の住民の足となる交通を考えてほしい。

市長

 先ほども申し上げたが、今回のBRTのアンケートについては、新バスシステム・BRTの導入からこの秋で4年が経過し、市民の皆さまの、特にバスに乗っている方々の実感を率直にお聞きしたいということで実施させていただいた。その結果、バスに乗っていない人はどうするのかという声はたくさんお聞きしているが、現実問題として、すべての方の声を聞くということがなかなか困難な状況の中で実施させていただいた。
 また、アンケートの項目についてはかなり細かく実施し、青山から新潟駅までの区間がBRTのシステムなのだが、新潟市が新潟交通と協定を結んだこの区間に限定して、この区間を利用している、この区間で降りる、正確にここをご利用いただいている皆さまの声を聞こうと、実施させていただいた。また、BRTについての不満の声もしっかりアンケートの中に反映されていて、私どもとしては貴重な情報を得ていると思っている。
 とは言っても、皆さまからはなぜだという声は出てくると思うが、そういったご批判については甘んじて受けさせていただきたいと思っている。

質問9

明るい市政・区政の話を聞かせてほしい

発言者

 市づくり、区づくりについての話は、どうしても、少子化対策とか高齢化対策という課題に対してのものが多くなるが、課題というのは解決してもまた次の課題が出てくるなど、暗いことが多くなる。未来のある、夢のある、みんなが笑顔になれるような、明るいほうの市政について、まちづくり、市づくり、区づくりについて、聞かせていただきたい。

区長

 私は、皆さまのところに行ってお話をさせていただく際、江南区というのは非常に伸びしろがあり、交通的にも地理的にも西蒲区を除く6区とつながっており、将来新潟市を引っ張っていく、新潟市を引っ張っていくということは新潟県を引っ張っていく、それだけのポテンシャルがある、という話をできる限りさせていただいている。
 そのようななかで私としても、とにかく皆さんが楽しく盛り上がっていける環境を作ることをベースに、産業、福祉、ほかさまざまな分野で何ができるのか、という点を考えていくように取り組んできているつもりだ。これからも、皆さまが明るい話をできるように、さまざまな施策を展開していきたい。

市長

 私としては、新潟市は日本海側の中枢都市で、日本の地理の中でも日本海側の中心であり、経済的にも優れたものがあり、一方で水田面積が日本一ということで、都市部と農村部のお互いの良いところを味わえる都市だと思っている。そういった、都市と田園が共存共栄し、調和するまちと私はしているのだが、皆さまから、二つの側面を享受しながら生活できる町ということを目標に掲げさせていただいている。
 引き続き、皆さまが笑顔になれる町に住んでいるという実感が持てるよう、活力ある新潟市に向けて、取り組んでいきたい。

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市民生活部 広聴相談課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館1階)
電話:025-226-2094 FAX:025-223-8775

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