第307号(令和2年1月19日)1ページ目
最終更新日:2020年1月19日
学校が元気に!地域が元気に!そして子どもが元気に!
知ってみよう! 地域と学校パートナーシップ事業
市では、学校が地域に開かれ地域と共に歩むことができるように、地域のネットワークづくりや協働事業などを推進し、「学・社・民の融合」による学校教育を進めています。全ての学校に「地域教育コーディネーター」を配置して、地域の「学びの拠点」になることを目指しています。
区内小中学校および西特別支援学校で今年度も実施されたパートナーシップ事業について、今号と3月号の2回に分けて紹介します。
問い合わせ 西蒲区教育支援センター(電話:0256-72-8560)
『学・社・民の融合による教育』のイメージ
中之口東小学校
3年生が地域の桃畑で花粉付けを体験する中で、農家の方におしべとめしべの仕組みについて教えてもらいました。すると、ぶどうもいちごも同じ仕組みだと発見。子どもたちの「知りたい!」気持ちが地域の中で広がっています。
中之口西小学校
関係団体などから寄付されたチューリップの球根やパンジーなどの花の苗を、保護者や地域の人たちから植え方を教わりながら、環境委員会の子どもたちがプランターに植えました。春になると、児童玄関を明るく彩ります。
越前小学校
12年目を迎えた「味噌造り」の体験活動です。今年は3年生が「地元のものを使った味噌造り」、「もっと多くの人に広めたい」を目標に活動しています。越前浜の海水からとった塩で仕込んだ味噌を地域の「浜メグリ」で紹介しました。
松野尾小学校
毎年、3年生は松野尾コミ協や田舟会の協力のもと、上堰潟公園で田舟の乗船体験を行っています。子どもたちは、大変貴重な体験を通して、上堰潟の自然を大切にしようという気持ちを育んでいます。
巻南小学校
巻地区の伝統工芸品である鯛車の製作風景です。「鯛車復活プロジェクト」の一環として、3年生が製作活動を行いました。地域行事での鯛車のある心和む情景に思いを寄せ、街に根付く文化に誇りを感じながら製作に励みました。
漆山小学校
運動会で踊る「やかたおけさ」の練習風景です。毎年、踊りの先生が各学年を指導してくれます。子どもたちにたくさん声を掛けてくれるので、みんなもにこにこ笑顔です。「地域の先生」からは踊りだけでなく、元気のパワーももらっています。
巻北小学校
JAや自治会、保護者の皆さんの協力を得ながら「日本一の巻北米」作りに取り組み、巻の素晴らしさについて再認識しました。自分の追求課題について、体験と調べ学習を通して解決する力が付きました。
中之口中学校
各方面で活躍している社会人を講師に招き、その人の生き方や経験から学んだことを全校で拝聴する「生き方講演会」。熱い思いやメッセージを聞くことができるこの講演は、生徒にとって将来を考える良い機会になっています。
巻東中学校
北国街道巡りで、まち歩きガイドと一緒にルートを歩きました。巻地区の自然風景を観察したり、史跡を訪問したりすることで、ふるさと「巻」の良さに気付き、地域に生きる自分についての考えを深めることができました。
巻西中学校
NPO法人ふるさと未来創造堂をはじめ地域の諸団体の協力のもと、「全校防災教室」を開催しました。心肺蘇生、避難所体験、毛布担架の体験を順番に行い、生徒の防災意識を高める良い機会になりました。
新任コーディネーター奮闘記
地域教育コーディネーターは、学校・地域・各種団体のネットワークをつなぐ要として、学校支援ボランティアの呼び込みや学校の広報活動などを行っています。小出文江さんと本名亜里さんは、昨年4月から松野尾小学校に勤務する新任地域教育コーディネーターです。
慣れない仕事に余裕がなく、自分のことで精一杯だったとのことです。協力するボランティアとの連絡調整は一苦労で、協力依頼の手順、依頼文書の作成も一から手探りで進めてきました。
次年度へ向けて小出さんは、「どうしたら一番子どもたちのためになるか考えて仕事を進めたい」とのことです。本名さんも「子どもたちにとって良い仕事するために、早めの始動を心掛け昨年のノウハウを大切に、積極的なコミュニケーションに努めていきたい」と抱負を語っていました。
小出さん・本名さん
西蒲区データ
人口 56,494人(−22) 世帯数 20,562世帯(+18) 男 27,372人(−16) 女 29,122人(−6)
※12月末現在の住民基本台帳。カッコは前月末比