市報にいがた 令和4年5月1日 2766号 5面
最終更新日:2022年5月1日
連載 新潟の食をめぐる(6)
有限会社村山健次商店(江南区・こうじ、みそ)
歴史ある企業や店舗を訪ねます。
140年受け継がれる熟練の技
塩こうじ
「創業は明治15年(1882年)。当初は酒蔵として日本酒を作っていました」と5代目社長の村山さん。徐々にこうじやみその製造が主力事業となり、亀田郷では「糀屋(こうじや)」の屋号で知られるようになったそうです。
「『こうじでは北越随一』と評判になり、昭和20年ごろにはどぶろく作りのためにこうじを求める人々が行列を作ったと聞いています。じっくり手間と時間をかける製造方法は当時からほとんど変わらず、限られた一部の職人のみに受け継がれています」
地元を大切に、伝統を守る
みその原材料にはブランド米「新之助」や江南区産の大豆を使用。「添加物を加えず、発酵が進む『生きた状態』で出荷しています。小売店での販売には向きませんが、昔ながらの味を愛してくださる地元の皆さんを大切にしています」と村山さん。最近では、同区特産の梨や市内の人気ブランド唐辛子を使った商品も開発・販売しています。「新たな取り組みに挑戦しながら、これからも伝統を守っていきたいです」と話してくれました。
5代目 村山武則(たけのり)さん
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