市報にいがた 令和5年3月5日 2786号 1面から3面
最終更新日:2023年3月5日
新しい総合計画スタート みんなでつくる未来の新潟市
女の子:ねえねえ、新潟市の総合計画が新しくなるんだって。知ってる?
男の子:知らないよ。どうせ僕たち子どもには関係ないでしょ。
市職員:ちょっと待って!今すぐ2面「マンガで分かる新潟市総合計画2030」を開いてください!
問い合わせ 政策調整課(電話:025-226-2066)
市長より
このたび新潟市では、2030年に目指す都市の姿「田園の恵みを感じながら 心豊かに暮らせる 日本海拠点都市」の実現に向けて、市民の皆さまと一緒に「新潟市総合計画2030(ニーゼロサンゼロ)」を策定しました。
本市は空港・港・新幹線・高速道路によって国内外と結ばれ、優れた拠点性を有しています。また、都市と田園の調和がもたらす暮らしやすさをはじめ、豊かな食と農、充実した地域の力、特色あふれる8つの区が生み出す魅力など、たくさんの強みがあります。
これらを最大限に生かし、人口減少時代にあっても国内外から選ばれる「活力あふれるまちづくり」に取り組むとともに、本市ならではの豊かさを将来世代に引き継いでいく「持続可能なまちづくり」を進めてまいります。
この計画に基づき、新潟市は明るい未来に向かって新たな一歩を踏み出します。将来にわたって心豊かに暮らせるまちを、ぜひ共に創っていきましょう。
新潟市長
マンガで分かる新潟市総合計画2030
私と一緒に新潟市の未来について考えてみましょう!(政策調整課 相川)
【1】
けいこ:ねえ、これ見て!全国で人口減少が進んでるんだって。新潟市の人口も減っていくみたいだよ…。
そうた:えーっ、本当だ!でも、人口が減るとどんな問題が起こるんだろう?
【2】
相川:労働力不足や消費の減少によって、地域経済が縮小する恐れがあります。また、税収が減ると、生活を支えるさまざまなサービスの維持が難しくなるんです。
- 地域経済の縮小
- 財源の不足
そうた:未来の新潟市、大丈夫なのかな?新潟にはいいところもたくさんあると思うんだけど…。
【3】
相川:そうなんです!新潟市にはほかの都市にはない強みがたくさんあるんですよ。
新潟市の強み
- 都市と田園の調和によりもたらされる暮らしやすさ
- 国内外と結ばれた高い拠点性
- 全国トップクラスの農業力
- 世界に誇る豊かな食 など
けいこ:うん!私、新潟のおすしも枝豆も大好きだよ!
【4】
相川:これらの強みを生かし、人口減少の時代でも活力あふれる持続可能なまちづくりを進めるために作ったのが「新潟市総合計画2030」なんです。
「新潟市総合計画2030」とは
- 新潟市が目指す姿(都市像)の実現に向けたまちづくりの方向性を示す最上位計画
- 区ビジョンまちづくり計画・各分野別計画のほか、市が行う全ての政策の基本となる
- 計画期間は2030年度(令和12年度)までの8年間
【5】
相川:そして、将来にわたって新潟市で安心して暮らし続けられるように、2030年にみんなで目指す都市像を定めました!
新潟市が目指す都市像:田園の恵みを感じながら心豊かに暮らせる日本海拠点都市
そうた:なるほど!それで、これを実現するにはどうすればいいの?
【6】
相川:これからも新潟市が発展し続けるためには、「都市の活力向上」と「住民福祉の向上」の好循環を創り出すことが大切なんです。
都市の活力向上
都市機能の充実と拠点性の向上を市全体の産業の活性化につなげ、若者の働く場の創出や市民所得の向上を実現
住民福祉の向上
都市が生み出す活力と財源を活用して子育て支援などの福祉を向上させ、市民の活躍やまちのにぎわいにつなげる
けいこ:この循環で新潟市を元気にしていくんだね!
【7】
相川:そのために特に重要なのが10の「重点戦略」です。市民の皆さんや民間事業者などと一緒に、新潟市の総力を挙げて取り組んでいきます!
けいこ:未来を担う私たちのことを考えて作られているんだね!
そうた:僕たちにもできることを話し合ってみよう!
重点戦略については3面で紹介
田園の恵みを感じながら 心豊かに暮らせる 日本海拠点都市
新潟市総合計画2030 10の重点戦略
同計画は、多くの市民の意見を生かして策定しました。
新潟市の持続的な発展に向けて「都市の活力向上」と「住民福祉の向上」の好循環を創り出す重点戦略を、策定に携わった皆さんの声と共に紹介します。
同計画は3月下旬から新潟市ホームページに掲載するほか、市政情報室(市役所本館)、区役所、出張所にも設置します。
重点戦略 1 都市機能の充実と拠点性の向上
国際拠点港湾や拠点空港、高速道路や新幹線など、国内外と結ばれた広域交通基盤を大いに生かしながら、人・モノ・情報が行き交う活力あふれるまちづくりを進めます。
重点戦略 2 地域企業の経営力強化、新たなビジネスや成長産業の創出・育成
デジタル技術の活用などにより、市内のあらゆる産業が地域の内外から稼ぐ力を高めるとともに、地域内経済循環の促進によって豊かな経済を築き、市民所得の向上につなげます。
開志専門職大学3年 古津瑛陸(えりく)さん
昨年起業し、高齢者向け栄養食の開発に取り組んでいます。
新潟のポテンシャルを海外にアピールし、地域に貢献したいです。
重点戦略 3 豊富な田園資源を活(い)かした儲(もう)かる農業の実現
園芸作物の導入による経営の複合化や多様な販売先の確保などにより、若者に選ばれ、農業・農村が元気になる「儲かる農業」を実現します。
株式会社ベジ・アビオ 代表取締役 山﨑瑶樹(たまき)さん
ITを導入した「スマート農業」でトマトを生産しています。
時代の変わり目をチャンスとして捉え、新たなチャレンジを続けていきたいです。
重点戦略 4 魅力と拠点性を活かした交流人口の拡大
文化やスポーツ、食や農といった多彩な魅力を磨き上げるとともに、拠点性を生かした誘客活動を展開し、「訪れたいまち」として国内外から選ばれる新潟市を目指します。
重点戦略 5 新潟暮らしの魅力発信と多様な支援による移住・定住の促進
市内外で「新潟暮らし」の魅力をPRするとともに、移住を検討している人や実際に移住した人向けの多様な支援を展開します。
重点戦略 6 誰もが個性と能力を発揮しながら、心豊かに暮らせる社会の実現
多様な市民による地域活動への参加促進や全ての地域住民を対象とした包括的支援体制の構築のほか、一人一人の健康づくりを推進し、誰もが心豊かに暮らせる社会を実現します。
重点戦略 7 子どもと子育てにやさしいまちづくりと新潟の将来を担う人材の育成
社会全体で子どもと子育てを支え、ぬくもりのある支援を行うとともに、社会の変化を前向きに捉え主体的に物事を成し遂げられる人材の育成に取り組みます。
江南区自治協議会委員 今井麻奈美さん
新潟の子どもたち一人一人の権利が尊重され、豊かに生き生きと育ってほしいです。
私たち大人の自己実現を支える活動にも取り組んでいきます!
重点戦略 8 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現
男女共に仕事と家庭生活の両方で活躍できるよう、働きやすい職場環境の整備促進や多様な保育サービスの提供などにより、心豊かに暮らせる新潟市を築きます。
重点戦略 9 脱炭素・循環型社会の実現
徹底した省エネやライフスタイルの転換のほか、食品ロスの削減をはじめとする「3R」の推進などにより、脱炭素・循環型社会を実現します。
重点戦略 10 安心・安全で災害に強いまちづくり
ソフト面とハード面との一体的な防災・減災対策を展開し、全てのまちづくりの基礎となる安心・安全で災害に強い都市を築きます。
新潟市防火連合協議会 婦人防火部長 鈴木良子(りょうこ)さん
北区南浜地区で40年以上、防災活動に携わってきました。
「住んでよかった」と思える地域を、次の世代に引き継いでいきたいです。