市報にいがた 令和6年8月4日 2820号 1面から3面
最終更新日:2024年8月4日
子どもたちが安心して暮らせるまちを目指して
全ての子どもには大切な「権利」があり、大人には子どもの権利を守る責務があります。今号では、子どもの権利の内容や子どもを守るための大人の役割を紹介します。
問い合わせ こども政策課(電話:025-226-1193)
新潟市子育て応援キャラクター「ほのわちゃん」
- 目標 3:すべての人に健康と福祉を
- 目標 5:ジェンダー平等を実現しよう
- 目標 10:人や国の不平等をなくそう
- 目標 17:パートナーシップで目標を達成しよう
市長より
新潟市長
新潟市は、全ての子どもが豊かな子ども期を過ごすことができるまちを目指し、昨年4月に「子どもの権利推進計画」をスタートさせました。「安心して生きる権利」や「自分らしく生きる権利」など、子どもが持っている大切な5つの権利を定めた子ども条例に基づいて作ったこの計画では、子どもの権利を守るための、新潟市の具体的な取り組みをまとめています。
同計画に基づき、8月1日に子どもの権利侵害からの救済や課題解決を目的とした子どもの権利相談室「こころのレスキュー隊」を開設しました。学校生活や家庭での悩みなどを気軽に何でも相談できる場所ですので、普段の生活に悩みがある子どもたちにぜひご利用いただきたいと思います。
新潟の将来を担う子どもたちが笑顔で健やかに成長し、「このまちに生まれてよかった」と思えるよう、市役所だけでなく、保護者、子どもに関わる関係者、事業者など、全ての大人が連携・協力しながら、子どもが暮らしやすいまちの実現へ取り組みを進めていきます。
みんなで守ろう 子どもの大切な5つの権利
安心して生きる権利
- 命が守られ、周りの人から大切にされます
- 愛情を持って育てられます
- どんな理由があっても差別されることはありません
- いじめや暴力から守られます
例えば…
風邪を引いて熱があるときに、家にいる大人が看病してくれたり、病児保育などの施設に連れて行ったりしてもらえる
豊かに生き、育つ権利
- 自分に合ったペースで生活できます
- 学び、遊ぶことができます
- 自分の考えや思いを、自由に表現することができます
- 文化、芸術、スポーツに親しむことができます
例えば…
親は体を丈夫にするため外で運動してほしいと思っているけど、自分自身はマンガや絵を描くことが好きで、自由時間はいつもイラストを描いている
自分らしく生きる権利
- 一人の人間として大切にされます
- 人に知られたくない秘密は守られます
- 失敗したり、つまづいたりすることがあっても、自分がやってみたいと思うことにチャレンジできます
例えば…
日記や自分に届いた手紙を誰にも見られない
身近な大人に思いや願いを受け止めてもらえる権利
- 自分が思っていることや願っていることを自由に大人に伝えることができます
- 思っていることや願っていることをかなえるためにどうしたらいいか、大人に一緒に考えてもらえます
- 「子どもだから」という理由で不平等な扱いを受けません
例えば…
家族からは将来は家でやっているお店を継いでほしいと言われるけど、本当は宇宙についての勉強をして、宇宙飛行士になりたいと思っていることを大人に伝え、どうしたらいいかを一緒に考えてもらえる
社会に参加する権利
- 地域の活動に参加したり、自分の意見を言ったりすることができます
- 自分の意見を聞いてもらうために、周りの人に手伝ってもらうことができます
例えば…
友だちと一緒に、地域のごみ拾い活動をしているグループに参加する
大人は「連携・協力」して子どもを支えましょう
大人の責務
学び・育ちの施設の関係者(学校や保育園、幼稚園など)
- 子どもたちが主体的に学び、育つことができるように支援する
- 虐待、体罰を絶対行わず、いじめから子どもたちを守る
新潟市(市役所)
- 子どもの権利を尊重し、子どもに関わる市の取り組みを通じて、その権利を守るために必要な環境を整備し支援を行う
保護者(親や祖父母など)
- 子育てに責任を持ち、子どもが安心して育つことができるように、子どもの意見を尊重し、一緒に考え、子どもの成長を支える
事業者(会社など)
- 従業員が仕事と子育てを両立できるように支援する
市民
- 地域の一員である子どもたちの権利を守り、安心安全な地域をつくる
子どもからの相談はこちらへ
子どもの権利相談室「こころのレスキュー隊」
子どもの困り事、悩み事を一緒に考えます
子どもの権利が守られていないと思うことについて、相談員が話を聞きます。どんなことが起きているのか調べたり、学校や関連施設などに働きかけたりして子どもの気持ちが回復するように、問題解決に向かって活動していきます。
日時 月曜・火曜・木曜・金曜午後1時から午後7時、土曜午前10時から午後4時
※第4月曜、祝日、年末年始除く
対象 新潟市内在住の18歳未満など
場所 中央区東万代町9-1(万代市民会館内)
相談専用電話 電話:0120-175-255(子ども専用フリーダイヤル)
※このほかの相談方法は新潟市ホームページに掲載
相談員
新潟市子どもの権利相談室 マスコットキャラクター「ここうさ、ここねこ」
大人からの相談はこちらへ
妊娠・子育てほっとステーション
妊娠から子育てまで切れ目なく支援
同ステーションは一人一人の子育てなどの悩みや不安に寄り添い、一緒に考えていく相談窓口です。相談内容に応じてマタニティナビゲーターや保育コンシェルジュ、家庭児童相談員などの専門知識を持つ職員が対応し支援します。各種手続きもワンストップで案内しています。
日時 月曜から金曜午前8時半から午後5時半 ※祝日、年末年始除く
場所 区役所健康福祉課
対象 妊婦、子育てをしている保護者とその家族
問い合わせ 区役所健康福祉課
保育コンシェルジュ 長谷川
悩み事や不安なことがあるなら…
あなたの悩みに合う窓口に相談を
親子のための相談LINE(ライン)
親やきょうだい、友人との関係の悩みや子育ての不安など、子どもや保護者からの相談をLINEで受け付けます。
児童相談所
虐待、養育困難、非行、発達の遅れなど、18歳未満の児童のさまざまな相談に専門的に対応します。
虐待対応ダイヤル 電話:189(通話料無料)
相談専用ダイヤル 電話:0120-189-783(通話料無料)
新潟市児童相談所 電話:025-230-7777
このほかにも新潟市内には、相談内容などに応じてさまざまな相談窓口があります。
「ヤングケアラー」を知っていますか?
「ヤングケアラー」とは、 家族の介護やその他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者とされています。ヤングケアラーの子どもは、学校に行けない、友達と遊ぶ時間がない、クラブ活動ができない、宿題などの勉強に割く時間がつくれないなど、子ども自身がしたいと思っていてもできないことが生じてしまい、本来守られるべき子どもの権利を侵害されている可能性があります。
「今まではお手伝いと思っていたけど、自分はヤングケアラーなのかも」と思ったり、身近な子どもで「あの子はヤングケアラーかも」と思ったりしたら、窓口に相談してください。
相談先
北区役所健康福祉課 電話:025-387-1625
東区役所健康福祉課 電話:025-250-2331
中央区役所健康福祉課 電話:025-223-7236
江南区役所健康福祉課 電話:025-382-4353
秋葉区役所健康福祉課 電話:0250-25-5683
南区役所健康福祉課 電話:025-372-6371
西区役所健康福祉課 電話:025-264-7343
西蒲区役所健康福祉課 電話:0256-72-8369
出典:こども家庭庁ホームページ(一部抜粋、2024年7月25日参照)