ドローン物流実証実験(新潟駅南口エリア)
最終更新日:2021年6月15日
貨物を搭載して飛行するドローン
TOMPLA株式会社(本社:新潟市中央区)と新潟市は連携し、新潟駅南口エリアにおいてドローンを使った配送サービスの実証実験を行いました。多くの人や車の行き交う都市部でのドローン物流の実証実験は日本初の試みです。実験当日は本市の中原市長も参加し、実際に配送サービスを体験しました。
実施主体 | TOMPLA株式会社 |
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日程 | 令和3年6月12日 午後 |
場所 | 新潟駅南口 プラーカ1・2・3および県道弁天線上空 |
内容 |
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パスタが入った箱をドローンに搭載
箱を搭載したドローンはプラーカ1屋上を離陸
地上の安全確認のためプラーカ2上空でホバリング
安全確認を経て弁天線上空を通過
ドローンがプラーカ3屋上に到着
中原市長がドローンの着陸の様子を見守る
ドローンに搭載された箱を荷解き
パスタの入った箱が中原市長に手渡される
こぼれず温かい状態でパスタは無事に中原市長の手元へ
国内初の実証実験 ドローン物流の先進地化へ期待
本市に拠点を置くTOMPLA株式会社は令和3年3月に設立され、ドローンの飛行経路設計を手がけます。配送ルートを開発・整備することで、ドローン配送サービスの展開を見据える他の物流企業を対象に、安心・安全なドローン空路を提供するビジネスモデルの構築を目指しています。ドローン物流の実証実験はこれまでも国内各地で行われてきましたが、貨物を搭載したドローンが通行者などの上空を通過する実験は安全面から許可が下りにくく、今回が国内初の実験となりました。
実験では、プラーカ1に入居する店舗で調理されたパスタをドローンに搭載し、屋上を離陸。地上の歩行者や通行車両の安全に配慮しながら、プラーカ2と弁天線の上空を経て、約200メートル離れたプラーカ3の屋上に着陸。パスタは飛行中もこぼれず、温かい状態のまま中原市長のもとへ無事に届けられました。
長年の航空機産業支援で蓄積されたノウハウにより実証実験が実現
本市では航空機産業の集積を目指し、NIIGATA SKY PROJECTとして、平成22年から貨物用無人航空機の開発の支援を開始。同機向けの小型ジェットエンジンや機体の開発を支援してきたほか、平成24年にはフランスのボルドーでのドローン国際展示会に国内初の出展を行いました。また、平成30年からは新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市)が手がける長時間滞空型の大型無人航空機の開発の支援を開始し、同年には西区、令和2年には西蒲区での飛行実証を支援。西蒲区での実証では、約4時間の連続無着陸飛行に成功しました。
国内初となる今回の市街地でのドローン物流の実証実験でも、これまでの一連の取り組みを通じて蓄積されたノウハウが生かされました。本市は、市役所内部の関係部署や地元自治会への周知、県警や交通機関など関係者への説明、安全対策の体制整備のほか、国の関係省庁である内閣府、経済産業省、国土交通省への事前説明を行うなど各種支援を実施しました。これらのサポート体制はTOMPLAからも評価され、今回の飛行実証の実現に大きく寄与しました。
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