新潟発わくわく教育ファームの推進
最終更新日:2024年4月22日
子どもたちの「生きる力」を育み、農業の活性化を目指して
トマトの収穫の様子
新潟市は、政令指定都市でありながら、米づくりや花の栽培が日本一の生産を誇り、農業が盛んであるため「田園型政令市」としてまちづくりを進めています。
そんな農業が身近にある素晴らしい環境を活かして、子どもたちの「生きる力」を育もうと、本市では「新潟発わくわく教育ファーム」推進事業を進めています。
事業のきっかけは、市民でも、毎日食べる農産物などについて関心が薄かったり、農産物をつくる背景を知らなかったりと、消費者である市民と生産者である農家の距離が離れつつあることに危機感を持ったからです。
教育ファームを通じて距離を縮めることは、市民が農産物について関心を高めて農家を応援することになり、その結果、農業が活性化されて本市の特性をさらに伸ばしていくことにつながっていきます。
新潟発わくわく教育ファーム紹介パンフレット(PDF:3,231KB)
アグリ・スタディ・プログラム(農業体験学習プログラム)平成27年改訂版
アグリ・スタディ・プログラム
教育ファームの柱となるのが、教育委員会と農林水産部が連携して進めている、学校の授業に農業体験を取入れた「アグリ・スタディ・プログラム」(農業体験学習プログラム)です。
これは、様々な教科と農業体験を結びつけて、学習指導要領上の位置づけを明確にした農業体験を行うことで、学習を深めて、農業への興味・関心も高めていくものです。
全国初の公立教育ファームである「アグリパーク」のほか、「いくとぴあ食花」や地域の農家などにおいて、学校や園が実態に応じて選択して実施しています。
本市では、市内全ての小学校で農業体験学習の実践を進めており、取組みを通じて、本市が誇る農業や食に対する理解を深め、子どもたちの生きる力を培うとともに農業を応援する人づくりを目指しています。
下記からプログラム集をダウンロードすることができます。
アグリ・スタディ・プログラム(改訂版)【概要版】(平成27年10月作成)(PDF:15,402KB)
アグリ・スタディ・プログラム(改訂版)(平成27年10月作成)(PDF:66,387KB)
本冊は全70プログラム(476ページ)が掲載されています。
「令和版 アグリ・スタディ・プログラム 活用の手引き」を作成しました(令和4年7月31日発行)
令和版 アグリ・スタディ・プログラム 活用の手引き
「アグリ・スタディ・プログラム」全70プログラムの中で利用率の高いプログラムについて、時代や社会の変化にあわせて改訂するとともに、ICTを活用した実践事例を加えた「令和版 アグリ・スタディ・プログラム 活用の手引き」を発行しました。内容のポイントは以下のとおりです。
- 「アグリ・スタディ・プログラム(平成27年改訂版)」の見直し方を掲載しました。
- 端末等を活用することで、教育的効果が期待できる場面にアイコンを表示しました。
- アグリパーク内でWi-Fiの使用が可能な活動にアイコンを表示しました。
- プログラムが関連するSDGsのアイコンを表示しました。
- 利用率の高いプログラムについて学習の流れ等を改善し、改訂版を掲載しました。
- ICTを活用したアグリ・スタディ・プログラムを「資料 実践事例」として紹介しました。
下記から活用の手引きをダウンロードすることができます。
令和版!アグリ・スタディ・プログラム活用の手引き ver.1(令和4年7月発行)(PDF:7,337KB)
アグリ・スタディ・プログラム実践集「新潟発農業体験学習で子どもの心と頭を耕す」(平成29年3月21日発行)
アグリ・スタディ・プログラム実践集
アグリパークをはじめ、これまでの素晴らしい実践をまとめた実践集を作成しました。内容のポイントは以下のとおりです。
- これまでの各校の取組の中から、アグリパークの体験学習を中心に、15のベスト実践を紹介しています。実際にプログラムの雰囲気を味わっていただけるように、子どもたちの言葉で書かれています。
- 学習のポイントや、その後の学習の活かし方など、先生方の授業に役立つ工夫も掲載しています。
- 実践集で紹介した農業体験学習を実施するにあたり、一般の方から寄せられた疑問や、充実した学習にするためのポイントなどをQ&A方式で解説しています。
下記から実践集(144ページ)をダウンロードできます。 冊子をご希望の方はお問い合わせください。
アグリ・スタディ・プログラム実践集「新潟発農業体験学習で子どもの心と頭を耕す」(PDF:29,391KB)
農業体験学習を支援します
新潟市では、農業体験学習を行う学校・園に対して、交通費などの支援を行っています。
1.支援の条件
(1)新潟市内に設置された幼稚園・保育園、小学校、中学校及び特別支援学校であること
(2)学校については、授業においての利用であること(PTA活動、自治会活動などは対象外)
2.体験学習の種類
(1)アグリパークでの農業体験学習【宿泊】【日帰り】
(2)いくとぴあ食花での日帰り食育・花育等体験学習【日帰り】※「いくとぴあ食花団体体験プログラム」は除きます
(3)近隣農家での日帰り農業体験学習【日帰り】
(4)学校教育田での田植え・中間管理・稲刈り【日帰り】
※「いくとぴあ食花団体プログラム」に関しては、こちらをクリックしてください(いくとぴあ食花のホームページへ移動します)(外部サイト)
3.支援額
ア.宿泊費
1学年のみ、上限2,350円/泊/人とし、年1回までとします。ただし、幼稚園・保育園・こども園は対象外とします。
イ.交通費
(ア)宿泊を伴う場合は、1学年のみ、上限60,000円/学級とし、年1回までとします。
(イ)日帰りの場合は、1学年あたり、上限30,000円/学級とし、年3回までとします。ただし、幼稚園・保育園・こども園については、年1回までとします。
※申請総額が事業予算総額に達した場合、申請の受付を終了とします。
4.手続きについて
「農業体験学習支援制度概要」「農業体験学習支援制度 手続きの流れ」をご確認いただき、利用日までに必要書類を新潟市アグリパーク(TEL:025-378-3109 FAX:025-378-3096)までご提出ください。
※令和5年度より、手続きの窓口を新潟市アグリパークに変更しました。
「令和6年度アグリパーク利用要項」に関しては、こちらをクリックしてください(アグリパークのホームページへ移動します)(外部サイト)
学校教育田
本市では、日本一の米の生産を活かして、米の消費拡大と米を中心とした日本型食生活の大切さを再認識してもらうため、学校教育田事業を進めています。
田植え・稲刈り及び収穫祭等、年間の米づくり活動に対して、市では経費を支援しており、約80校の小学校・中学校・特別支援学校で取り組んでいます。
菌ちゃんリサイクル元気野菜づくり
野菜くずと微生物を利用して、元気な土と丈夫な野菜をつくる「菌ちゃんリサイクル元気野菜づくり」を進めています。
これは、長崎県佐世保市のNPO法人大地といのちの会の吉田俊道理事長が考案した取組です。
約30の幼稚園・保育園・こども園で、みんなで持ち寄った野菜くずを観察したり、ゲームをしながら元気な土をつくり、虫に負けない野菜を育てています。
園児たちは、土づくりから収穫までを通して、いろんな発見をしながら捨てるはずの野菜くずが立派に役立つことが分かり、環境に優しい心と、命の循環と不思議さを感じ、身近な動植物へのいわたりの気持ちを育みます。
また、元気な野菜をつくることと、元気な人間をつくることは共通点が多いので、園児たちが元気な野菜をつくる取組から、家庭で保護者と一緒に元気いっぱいになる活動にもつなげています。
菌ちゃんリサイクル元気野菜づくりは、農業体験と食べることの本質を心と身体で感じることができる取組で、市民のインストラクターが指導・サポートしています。
「新潟発 わくわく教育ファーム」が第4回「プラチナ大賞」で優秀賞を受賞しました
「新潟発わくわく教育ファーム」の取り組みが、第4回「プラチナ大賞」において「優秀賞」を受賞しました。
「プラチナ大賞」は、人口減少や高齢化などの地域課題の解決や、新たな可能性の創造に向けて、先進的な取り組みをしている自治体や民間企業を全国から募集し、表彰するもの。平成28年10月26日に都内で行われた最終審査と表彰式では、農業と教育が融合した取り組みで成果が出ており、事業の継続性が高い点などが高く評価されました。
「プラチナ大賞」は、同大賞運営委員会と民間団体「プラチナ構想ネットワーク」が毎年実施しています。同賞は、あらゆる年代の人がプラチナのように光り輝き活躍できる「プラチナ社会」の実現を目指して、平成25年に創設されました。
平成28年は全国から54件の応募があり、10月26日には最終候補に残った10団体が取り組みを発表。「創造性・革新性・持続可能性があること」や「国内の他の地域にも活用できること」など、7項目で審査が行われました。
新潟市は、今回の優秀賞受賞を受けて、「プラチナシティ」自治体に認定されました。「プラチナシティ」とは、イノベーションによる新産業の創出やアイデア溢れる方策などにより地域の課題を解決し「プラチナ社会」に向かいつつある、あるいは「プラチナ社会」実現に向けた明確なビジョンや具体的なアクションによるすばらしい取り組みを始めている自治体に与えられるものです。
第4回プラチナ大賞最終審査プレゼンテーション
表彰状とトロフィーの授与
プラチナシティに認定
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