文化財保護と調査の歩み
最終更新日:2014年4月1日
昭和47年(1972)に施行された「新潟市文化財保護条例」では、その目的を「新潟市の区域内に所在する文化財を保存し、かつその活用を図り、もって市民の郷土に対する認識を深め、文化の向上に資すること」と述べています。
文化財は長い歴史のなかで生まれ、育まれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な財産です。文化財を未来へ守り伝え、文化を発展させていくためには保存と活用が必要です。そのために新潟市では文化財の調査、指定、公開などを行っています。
文化財調査については、さまざまな分野について、昭和48年(1973)から継続して行っています。新潟市文化財の指定については、新潟市文化財保護審議会への諮問、答申を経て新潟市教育委員会が行います。文化財の公開については新潟市歴史博物館(みなとぴあ)などの常設の施設で市指定文化財を公開しているほか、特別展等でも公開するように努めています。この他にも文化財センターでは遺跡の保存、保護のための調査が行われています。発掘された遺跡については、現地説明会を実施しています。
また市指定文化財に限らず、国、県の指定文化財、登録文化財の現状を把握するために文化財パトロールを定期的に実施しています。
新潟市の文化財調査の内容(昭和48年から現在まで)
有形文化財
形のある文化財のことです。建造物と美術工芸品からなります。
建造物
- 寺社、民家、その他歴史的建造物(建築後おおむね50年以上を経過したもの)の調査
美術工芸品
- 新潟市ゆかりの画家の作品、寺院の仏像・仏画・古文書等の調査
無形文化財
演劇・音楽・芸能や工芸技術など、人間のもつ「わざ」のことです。
- 新潟漆器(竹塗)の調査、日本舞踊市山流調査
民俗文化財
私たちの生活文化の変遷を物語る有形・無形のもののことです。
有形民俗文化財
- 神社の奉納物(船絵馬、しめ縄、石造物)、赤塚の民具調査、黒埼の水倉調査
無形民俗文化財
- 民謡、木遣、口説、太々神楽等の調査
記念物
遺跡・名勝地・動植物・地質鉱物などのことです。
- 市内遺跡の発掘調査、佐潟のオニバス調査
関連リンク
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