サイチョプレス 令和5年10月1日 vol.77
最終更新日:2023年10月1日
10月は全国食品ロス削減月間
食品ロス削減の地域の取り組みに注目!
01 フレッシュフードシェア
今回の特集では、食品ロスを削減するために市内で行われている企業・団体・学校の取り組みを紹介します。皆さんも、身近で行われている食品ロス削減の取り組みを知り、できることから始めてみませんか。
フレッシュフードシェアとは?
フレッシュフードシェアとは、農家や家庭菜園で余っている野菜などの寄付を受け付け、子ども食堂へ提供する取り組みです。一部拠点の立ち上げにかかる物品等整備費には、市の補助金が使用されています。未利用食品を活用することで食品ロスを削減するとともに、子ども食堂への支援につながります。
7月28日に農家持ち寄り市場採彩にて行われた様子
現場レポート
8月9日に西区の子ども食堂「さくら食堂」を拠点に行われたフレッシュフードシェアの活動にサイチョが一日密着してきました!当日の様子をお伝えします。
食材を寄付してくださった方にお話をお聞きしました
規格外で市場に出せない野菜の取り扱いは農家にとって大きな悩みです。綱本さんの活動を知り、「応援したい!」と近所の農家に呼び掛けて規格外野菜を提供しています。私も子どもが4人いるので子ども食堂にはできるだけ無農薬の野菜を届けたいです。規格外野菜の廃棄量削減はSDGsにもつながります。フレッシュフードシェアを広めるとともに規格外野菜の問題も知ってほしいです。
生産者 渡邉彩子さん(写真左から渡邉彩子さん・隆太郎さん夫妻、渡邉千恵子さん・勝志さん親子)
6年前から西蒲区の越王の里直売所(こしわのさとちょくばいじょ)に関わる農家さんにお願いして、規格外野菜を東京の子ども食堂に送っています。喜んでもらえるのがうれしくて、フレッシュフードシェアに参加しました。今後は、もっとこの活動に協力してくれる農家さんを増やしていきたいです。
JA新潟かがやき 小林政史さん
小林さんに声を掛けてもらって6年前から規格外の野菜を提供しています。お腹をすかせた子どもたちのお役に立つならうれしいです。顔の見えない孫が喜んでくれるようにという思いで規格外でも良いものを選んでいます。
生産者 大岩年也さん
子ども食堂「さくら食堂」の運営と海岸清掃などの自然保護活動を行う
一般社団法人 Smile Story
市場に出回らない野菜を「豊作野菜」、新潟港で獲れた未利用魚を「大漁魚」と呼んで子どもたちのお弁当作りに活用しています。私たちが目指すのは「自活できる子ども食堂」です。本当にありがたいことに、子どもたちが笑顔になれる食事と居場所を提供したいという思いに賛同してくださる多くの農家さんが、規格外とは思えないような良質な野菜を提供してくださいます。今後は買い取りなどで農家さんにも還元していけたらと考えています。
豊作野菜カレー弁当
代表理事 綱本麻利子さん (写真右から綱本麻利子さん、副理事の高橋智恵さん)