サイチョプレス 令和6年1月21日 vol.79
最終更新日:2024年1月21日
クラダシチャレンジ
規格外のトマトの流通方法をインターン学生が考案
首都圏の学生4名が西蒲区のトマト農家に5日間インターンし、収穫や梱包作業などに従事しました。参加学生からは、収穫作業時の規格外品の量の多さと質の高さに驚きの声が上がり、これらの経験から「正規品の市場価格に影響を与えずに規格外野菜を活用する方法」が提案されました。
学生たちは、規格外品はサイズが不揃いのため手作業で加工する必要があり、機械加工品より値段が高く消費者に選ばれにくい、という問題に着目。コロナ禍で市場規模が拡大したドッグフードに加工することで高くても買ってもらえる市場・売り方を開拓することを提案しました。ペット用食品に人間用と同レベルの品質管理を行うヒューマングレードで付加価値を付けるというアイデアも。そのほか市内の販売場所や売上予測・ターゲット、ネーミングやパッケージデザインなども合わせて考案しました。
学生が選別した規格外トマト
学生が考案した規格外トマトを活用した商品イメージ
古町のゲストハウスに滞在し日々の気づきを参加者で共有
調べて分かった気がしていた、規格外品を使用する際の問題点やご苦労を、加工品や加工場の見学と共に聞く事で、深く理解することができました。規格は価値を守るため、工場での加工のため、流通や消費者のために必要とされているからある、という一見当たり前のことを改めて理解することで、規格外品の活用についてより現実的に考えることができました。
東京家政大学4年 伊藤 香実(このみ)さん
当社はフードロスが発生する背景を伝えることを大切に商品を販売していますが、お客さまが商品を購入する際は、背景の理解に関係なく瞬時に判断されることもあります。想いをどうパッケージに込めるかということも大切。この経験から幅広い視点も見えてきたと思います。座学ではないところを体感できたようでよかったです。
食品ロス削減通販サイトKuradashiを運営する株式会社クラダシ 関藤社長
全国のクラダシチャレンジの活動レポートや募集中プログラムはクラダシチャレンジホームページに掲載されています。
問い合わせ 循環社会推進課 電話:025-226-1391
クラダシチャレンジとは
地方創生や食品ロス問題に関心がある学生が全国の地域・農家へ行き、その経験を通して食品ロス削減や地域活性を目指す活動。旅費等は株式会社クラダシのクラダシ基金から支援されます。