水質管理センターの紹介
最終更新日:2017年4月24日
水質管理センターは、昭和54年10月に全国に先がけた水質検査専門の施設として、青山浄水場の敷地内に建設されました。最新の科学的知見に従い、水質基準が改正されるのに合わせて新しい検査機器を取り入れて検査体制を強化してきました。
水道法に基づき厚生労働省令で定められている水質基準51項目はもちろん、安全性の向上のため全部で130項目以上の検査が水質管理センターだけで分析できるようになっています。
機器室
微量な物質を測定するために高感度な分析装置が設置されています。
測定項目によって使用する分析機器が異なります。
高速液体クロマトグラフ (HPLC)
LC/MSシステム
測定項目
農薬、界面活性剤
特徴
液体中の物質をカラムで分離し、質量分析や蛍光分析検出器で分析します。
イオンクロマトグラフシステム
測定項目
非金属類
特徴
水溶液中の物質をカラムで分離し、電気伝導度や紫外部吸光度検出器で分析します。
誘導結合プラズマ質量分析装置 (ICP-MS)
測定項目
金属類
特徴
プラズマのエネルギーによって物質をイオン化して質量を分析します。
第1・第2ガスマス室
水質管理センターにはパージ・トラップ-ガスクロマトグラフ質量分析装置が2台、
ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)が3台あり測定項目によって装置を使い分けています。
パージ・トラップ-ガスクロマトグラフ質量分析装置 (P&T-GC/MS)
測定項目
かび臭物資、揮発性有機化合物(VOC)
特徴
水道水中の物質をバブリング(パージ)・捕集(トラップ)し、カラムで分離し質量を分析します。
ガスクロマトグラフ質量分析装置 (GCMS)
測定項目
フェノール類、消毒副生成物、農薬類
特徴
水道水中の物質をカラムで分離し質量を分析します。
電子顕微鏡室
走査電子顕微鏡 (SEM)
分析・観察対象
水生プランクトン、水道の異物分析
特徴
電子線を試料に照射し、試料面から出てくる電子情報を検出し画像にします。40~200,000倍に拡大した像を写し出すことができます。
フーリエ変換赤外分光光度計 (FT-IR)
分析・観察対象
水道の異物分析
特徴
試料に赤外線を照射し、透過または散乱した光量を測定し、試料を同定します。
第1理化学試験室
水道水の基礎的な性状の検査をする部屋です。濁度、色度、pH値、電気伝導度、アルカリ度については手分析をしています。
このページの作成担当
水道局 総務課
〒951-8560 新潟市中央区関屋下川原町1丁目3番地3(水道局本局本庁舎)
電話:フリーダイヤル0120-411-002(ご利用できない場合は025-266-9311) FAX:025-233-4503