73年ぶりの名誉市民 佐野藤三郎(2024年5月5日号)
最終更新日:2024年5月5日
この度、佐野藤三郎さんを73年ぶり4人目の新潟市名誉市民に選定しました。佐野さんは、類まれな行動力と統率力で、今日(こんにち)の新潟の礎を築かれた方です。かつて、「地図にない湖」といわれた湿田を美田へと変え、新潟地震からの農業の復興にも力を尽くされました。今では、新潟市の米の産出額や水田耕地面積は全国1位となりました。また、1960年代ごろから都市化が進行する中、都市と農村が共に発展できる地域づくりに取り組まれました。さらに、佐野さんの活動は海外にも及び、当時、大湿地帯であった中国黒龍江省三江平原の開発計画に「自らの経験が中国農業の役に立つのなら」と積極的に協力されました。新潟県日中友好協会を立ち上げるなど、まさに本市の国際交流の先駆者であり、さまざまな分野で功績を残されました。
佐野さんが礎を築いてくれた、新潟市の「都市と田園が調和し暮らしやすい」という強みを最大限生かし、本市を活力ある日本海側の拠点都市に成長させていきます。
昨年、「食の新潟国際賞財団」が佐野さんを紹介するマンガを制作しました。本市では、これを小学3・4年生が学校で使用するタブレット端末で読めるようにしています。
名誉市民となられたことをきっかけに、より多くの皆さまに佐野さんのことを知っていただき、次の世代へと受け継がれるよう、功績を広く発信してまいります。
新潟市長 中原八一
市報にいがた2814 号(令和6年5月5日)掲載
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