自殺につながるサインとその対応
最終更新日:2020年12月16日
自殺の原因・動機は、多くの場合、複合的に連鎖しています。個別にみると「健康問題」「経済・生活問題」「家庭問題」の順に多くなっています。
「健康問題」の内訳では、精神疾患、中でもうつ病が一番多いと言われています。
うつ病は、特別な病気ではありません。
あなた自身のこころの健康をチェックしてみませんか?また、あなたの身近な人に下記のような症状のある人はいませんか?
~うつ病のセルフチェック~
下記の症状のうち、少なくとも2項目が最低2週間にわたって続いている時、うつ病の疑いがあります。
□いつもと違う悲しい気持ちが消えない
□以前は楽しめていた活動が楽しめず、興味が持てない
□エネルギーの欠如、疲れやすい
さらに、うつ状態にある人は、以下のような症状もあります。
□自分に自信が持てない、自分を大切に思えない
□現実に失敗したわけではないのに罪悪感がある
□死にたいと思う
□集中したり、物事を決めたりするのが困難
□動きが緩慢になったり、興奮して、じっとしていられないことがあったりする
□眠れない、または眠りすぎる
□食べることに興味がわかない、時々食べ過ぎてしまうことがある。食習慣の変化によって体重の増減がある
参考:内閣府「誰でもゲートキーパー手帳 第1版」
上記のような症状が続くようであれば、早めに受診しましょう。
また、相談することで、気持ちが軽くなることがあります。決して一人で悩まず、まずは相談してみてください。
~周囲の人が気付きやすい変化~ いつもと違うサインに気付いたら、ためらわず声をかけよう
自殺は、様々な悩みを一人で抱え込み解決の糸口が見えず、精神的に追い込まれた末に起きています。
そして、自殺に至る前に何らかのサインを表していることも多いと言われています。
あなたの家族、友人、同僚などいつもと違う様子やサインはありませんか?
~自殺のサイン~自殺予防の10カ条から
1.うつ病の症状(気分が沈む、自分を責める、仕事の能率が落ちる、決断できない、不眠が続く)
2.原因不明の身体の不調が長引く
3.酒量が増す
4.安全や健康が保てない
5.仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
6.職場や家庭でサポートが得られない
7.本人にとって価値あるもの(職、地位、家族、財産)を失う
8.重症の身体の病気にかかる
9.自殺を口にする
10.自殺未遂におよぶ
自殺のサインに気付いたときの対応
1.日常のことなどをきっかけに、声をかけてみましょう
あなたの周囲の人が、いつもと違う様子がみられたら、「眠れていますか?」「なんだか辛そうみえるけど・・・」「元気ないけど、大丈夫?」と、体調などについて尋ねてみてください。からぶりでもいいです。
2.まずは相手の話をじっくり聴きましょう
相手の気持ちを尊重し、耳を傾けることが大切です。
話を聴いたら「話してくれてありがとうございます」「大変でしたね」「よくやってきましたね」というねぎらいの気持ちを伝えましょう。
声をかけて、ゆっくり話を聴いてあげることだけでも相手の心が軽くなることがあります。
3.早めに専門の相談機関に相談するよう促してみましょう。
相談や受診することは決して恥ずかしいことではないと伝えましょう。
紹介先のことについて丁寧に情報提供できると安心できると思います。
<相談はこちらへ>
新潟市こころの健康センター 電話025ー232-5560 (平日の午前8時半から午後5時)
新潟市こころといのちのホットライン 電話025-248-1010)(平日は午後5時から午後10時、休日は午前10時から午後4時)
新潟県こころの相談ダイヤル 電話0570-783-025 (毎日24時間)