「路上バス停(島式ホーム)設置に係る社会実験」の検証結果について

最終更新日:2017年5月19日

社会実験の実施概要

社会実験の目的

・バス利用者に路上バス停を体験してもらうこと。
・路上バス停を設置したことによる、周辺交通の流れを確認すること。

実験内容

駅前通バス停において、車道上に路上バス停を設置し、利用者の乗降を行いました。

実験場所・区間

国道7号(東大通)東大通交差点から流作場五差路の間

実験実施時期・時間

期間:平成28年11月5日(土曜)から13日(日曜)
時間:バスの運行時間内(午前5時15分頃から午前0時30分頃まで)

社会実験の実施状況

社会実験(全景)
社会実験(全景)

検証結果(各論)

交通処理の視点

(1) 自動車交通量について
 ・実験期間中の交通量に大きな変化はなかった。
(2) バス停配置とバスの運用について
 ・一般車は歩道側で乗降するバスを回避できずに混雑が発生。
 ・歩道側のバス停を、すべて路上バス停に移した場合、路上バス停の延長では、ピーク時の停車が困難となる可能性を確認。
(3) 自動車交通の混雑の状況について
 ・朝夕の一部時間帯において実験区間に接続する道路で交通混雑と一部のバス路線で遅れの発生を確認。
 【対応方針((1)(2)(3))】
 ・歩道側に停車するバス路線の統合を検討。
 ・連節バスによる輸送力の確保など、バスの停車頻度の抑制策を検討。
 ・通過交通について、新潟駅周辺整備事業などの関連道路網の整備を踏まえ、基幹公共交通軸以外の道路への誘導を検討。

(4) 道路と車線運用について
 ・路上バス停前後で一般車両とバスの動線の交錯を確認。
 【対応方針((4))】
 ・カラー舗装や路面標示など、注意喚起を図る方策を検討。
 ・一般車両とバスの交錯を円滑に行うための交通処理方策を検討。

(5) 自動車ドライバーの走行の円滑性について
 ・一般車両が、現場に徐々に順応している状況を確認。
 【対応方針((5))】
 ・路上バス停導入後、自動車ドライバーが順応するまでの一定期間においては、誘導員の配置や安全施設の配置など適切な初期対応を検討。

バス利用者・自動車利用者の視点

(6) 安全性と利用者意識について(路上バス停利用者アンケート)
 ・路上バス停を不安視している人の割合が多いことを確認。
 ・若年であるほど、路上バス停設置によるまちの変化を好意的にとらえる傾向があることを確認。
(7) 安全性と利用者意識について(自動車利用者アンケート)
 ・公共交通の必要性を感じている人ほど、路上バス停整備後のまちへの変化を好意的にとらえる傾向があることを確認。
 【対応方針((6)(7))】
 ・安全施設の配置等による適切な車両誘導と路上バス停の安全確保について検討。
 ・まちづくりと一体となった持続可能な公共交通体系構築の必要性をPR。

バス停や道路構造の視点

(8) 施設・設備について(路上バス停利用者アンケート)
 ・路上バス停の設備について、主に「上屋」「防風壁」「音声などの案内」が必要と回答。
 ・バス停が分かりにくいという理由は、主に「バスの行き先」「待ち方(並び方)」と回答。
(9) 施設・設備について(視覚障がい者、車いす利用者のご意見)
 ・バリアフリーを意識した施設の改善点を確認。
 【対応方針((8)(9))】
 ・段差や点字、分かりやすい行き先案内などバリアフリーに配慮。
 ・上屋や防風壁、その他安全施設により、利用者が安心してバスを待てる環境づくりを検討。

結論

○本社会実験により、可能な限り本格整備時の状況を再現したことで、周辺交通の流れ、安全対策などの課題、改善点を確認。
○専用走行路の導入に向けては、交通の流れが大きく変わる新潟駅周辺整備事業などの関連事業の進捗も踏まえつつ、バスの走行性を高める手法を関係機関と総合的に検討。

資料

アンケート

参考資料

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