梵行寺 木造阿弥陀如来立像

最終更新日:2022年8月31日

木造阿弥陀如来立像について

名称

木造阿弥陀如来立像

種類・種別

有形文化財・彫刻

指定年月日

市指定 昭和55年7月16日

寸法

全高92.0cm 像高61.5cm

概要

木造桂材一木造り。全体にバランスがとれていて、尊厳な表情をもち格調高い。螺髪(らほつ)はなく、白毫相(びゃくごうそう)は嵌入、眼は彫り出して表されています。衲衣通肩(のうえつうけん)、右手は屈臂(くっぴ)して掌を前に第一、二指を曲げ、第三指以下を伸ばし蓮華座(後補)に直立しています。両手首、両足首は矧付です。取りや彫り方から見て、室町時代初期の作とされています。
梵行寺は、承和11(844)年比叡山延暦寺が伝教大師によって建立された後、49年後、僧岌雪によって建立されたと伝えられています(天台宗)。慶長11(1607)年に浄土真宗に転じ東本願寺派に属しました。いつごろのことか定かではありませんが梵行寺は信州にあり、慶長期に蒲原に入り、浄土真宗の門徒とともに羽黒山(旧中ノ口村)に着き、その後、下曲村(現在地に移ったのは早い時期に上曲集落の開拓者となった大関家の勧請によるとされています)に土着し、沼潟地の困難な開拓事業者たちの中枢になったとされています。元禄2(1689)年に東本願寺派から真宗仏光派に転じて今日に至ります。住職代数は浄土真宗になってからの代数であり現住職は21代目で、天台宗時代は含まれていません。

所在地・所有者

南区上曲通402 梵行寺

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