メタルズ!-変容する金属の美-
最終更新日:2015年3月9日
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メタルズ!-変容する金属の美- 2015年1月24日(土曜)~3月8日(日曜)
メタルズ!-変容する金属の美-
平成27年(2015)1月24日(土曜)~3月8日(日曜)
休館日 月曜日(3月2日は開館)
-すべての造形の基本は素材にある-
金属は、古代からさまざまな造形を生み出してきました。
本展では、京都国立博物館や東京国立近代美術館をはじめ、全国30余の博物館・美術館のご協力のもと、古代や中世の出土品から、近現代に至るさまざまな金属造形、金属工芸の名品約120点を紹介します。
金属のもつ輝き、彩り、音などの特性や、道具や装飾などの機能性にも着目し、これまでにない切り口で構成し、金属産業とゆかりの深い地域の博物館・美術館が連携して開催するものです。
古代三角縁神獣鏡の復原模造や金印「漢委奴国王」(模造)の特別展示のほか、1893年のシカゴ万国博覧会に出品された名工・鈴木長吉「十二の鷹」(部分)や、《銀薫炉 復元模造》(正倉院事務所蔵)(新潟会場のみ展示)など、貴重な作品の数々を展示します。
また特別展として、新潟県内作家の近現代の作品のほか、燕三条などの金属産業・工業デザインの優品などもあわせてご紹介します。
【平成26年度地域創造公立美術館巡回展支援事業】
本展は、高岡市美術館、碧南市藤井達吉現代美術館、北九州市立自然史・歴史博物館(3館とも終了)、新潟市新津美術館で開催します。新潟市新津美術館が最後の開催会場となります。
名称 | メタルズ!-変容する金属の美- |
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会期・休館日 | 平成27年1月24日(土曜)~3月8日(日曜) |
開館時間 | 午前10時から午後5時 (観覧券販売は午後4時30分まで) |
観覧料 | 当日券 一般800円 大学・高校生600円 中学生以下無料
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主催 | 新潟市新津美術館、メタルズ!実行委員会(高岡市美術館、碧南市藤井達吉現代美術館、九州市立自然史・歴史博物館、新潟市新津美術館) |
共催 | NHKプロモーション、新潟日報社 |
後援 | 朝日新聞新潟総局、毎日新聞新潟支局、読売新聞新潟支局、産経新聞新潟支局、NHK新潟放送局、BSN新潟放送、NST、TeNYテレビ新潟、UX新潟テレビ21、NCV新潟センター、エフエムラジオ新潟、FM PORT 79.0、FM KENTO、ラジオチャット・エフエム新津、エフエム角田山ぽかぽかラジオ |
助成 | 一般財団法人 地域創造 |
協力 | 新潟県立近代美術館・万代島美術館、燕市産業史料館 |
託児サービス | 会期中の第2・第4の木曜・土曜日 午前10時~正午 対象:生後6ヶ月から就学前のお子様 |
あいてマンデ~! | 3月2日(月曜)は「あいてマンデ~!」 月曜でも開館します。 |
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展示構成
展覧会紹介
企画・監修 村上 隆(高岡市美術館 館長/京都美術工芸大学 教授)
展示構成(展示順を示すものではありません)
第1部 近代までの造形(古代・中世・近世)
出土品= 古代青銅器(銅鐸・銅剣、鏡など)、貨幣、鏡、装身具など
伝世品= 仏具・刀装具など
輸出工芸から近代の金工へ
明治の彫金・輸出工芸 鈴木長吉・本間琢斎・関義平など
第2部 近現代彫刻・造形
毛利教武・中原悌二郎・戸張孤雁、堀内正和・野水信・村岡三郎・若林 奮・村上炳人・堀川 恭・舟越保武・佐藤忠良など
第3部 近現代工芸
香取秀真・津田信夫・藤井達吉、佐々木象堂・海野清・北原千鹿・高村豊周・平松保城・三代宮田藍堂・玉川宣夫など
新潟展特別展示
新潟県出身作家の近現代作品
現代工業製品にみるデザイン・アート
主な出品作品
三角縁二神二獣鏡(京都国立博物館蔵品より復原模造)
鈴木長吉 十二の鷹より(東京国立近代美術館蔵)
金銀鍍透彫華籠(福岡市美術館蔵)
三角縁二神二獣鏡(愛知県犬山市東之宮古墳) (京都国立博物館蔵品より復原模造)
重要文化財の青銅鏡を、村上隆館長による精緻な計測と材料分析に基づいて制作当初の形と色をよみがえらせた復原模造品。3世紀に造られた古代青銅鏡が、本来どのような姿であったかを知ることができる。縁の断面が三角形であることから「三角縁」と呼ばれ、文様の基本は神像と獣像を交互に配列した構成をとる。邪馬台国の女王卑弥呼が魏の皇帝から下賜された銅鏡とする説もある。
金属3Dプリンターによる復原により、鏡の凹凸が光を反射して模様が浮かび上がる“魔鏡現象”が確認された。
鈴木長吉 《十二の鷹》より 三点(東京国立近代美術館蔵)
高岡市出身の林忠正が考案し、のちに帝室技芸員となった鈴木長吉が制作監督した。シカゴ万博(1893)に出品され、日本金工の最高峰と絶賛された。金、銀、銅のさまざまな合金が駆使されており、さまざまな表情を持つ鷹の姿を表現した写実性は見る者を圧倒する迫力がある。
《金銀鍍透彫華籠》(鎌倉時代)(福岡市美術館蔵)
滋賀県神照寺伝来とされる仏具で、宝相華唐草文を透かし彫りした美しい作品。散華供養の際の花を盛るために用いられる。
同じ由来の他の作品は国宝に指定されており、日本金工史上、名品中の名品と称されている。
袈裟襷文銅鐸(京都国立博物館蔵)
金製垂飾付耳飾(若狭町教育委員会)
銅水瓶(京都国立博物館蔵)
水牛水滴(東京国立博物館)
本間琢斎 蝋型鋳銅羅漢鈕香炉
海野清 双鳥紋箱(東京藝術大学)
藤井達吉 電気スタンド(東京国立近代美術館)
大澤光民 鋳ぐるみ鋳銅花器
玉川宣夫 木目金花瓶(燕市産業史料館蔵)
メタルズ新潟展 特別展示
宮田亮平《ゲルからの移行3》(新潟県立近代美術館蔵)
原益夫《エンドレス》(新潟県立近代美術館蔵)
玉川達士《木目金花瓶》
金属洋食器LUCKYWOOD No1100(燕市産業史料館蔵)
SUWADAつめ切り・キューティクルニッパー
大桃沙織《種種》
関連イベント
メタルズ!記念講演会
演題 「変容する金属の美」
講師 村上 隆 氏(高岡市美術館 館長/京都美術工芸大学 教授)
日時 2015年1月24日(土曜) 午後1時30分から午後3時
場所 新潟市新津美術館1階 レクチャールーム
参加費 無料
玉川宣夫氏
2015年2月8日(日曜) 人間国宝・玉川宣夫講演会、玉川宣夫・市川正美「正倉院 銀薫炉復原」を語る
人間国宝の玉川宣夫氏から、木目金の魅力についてご講演いただきます。
続いて、メタルズ!新潟会場のみ出品中の「正倉院宝物 銀薫炉」の復元制作に関わった玉川宣夫氏・市川正美氏のお二人をお招きし、銀薫炉復元制作にまつわるお話をお聞きいたします。
メタルズ!新潟展でのみ展示・開催される貴重な機会ですので、ぜひご参加ください。
日時 2015年2月8日(日曜) 午後1時30分から午後3時(開場 午後1時)
場所 新潟市新津美術館1階 市民ギャラリー
参加費 無料、申込不要(ただし展覧会の観覧券が必要)
第1部 人間国宝・玉川宣夫 講演会 「木目金の魅力」
出演 玉川宣夫氏 (鍛金・重要無形文化財保持者)
聞き手 横山秀樹(新潟市新津美術館 館長)、齋藤優介(燕市産業史料館 主任学芸員)
第2部 玉川宣夫氏・市川正美氏対談「正倉院宝物銀薫炉 復元」を語る
出演 玉川宣夫氏(鍛金)、市川正美氏(彫金)
玉川宣夫氏略歴
昭和17年三条市(旧下田村)生まれ。昭和34年に玉川堂に入社後、東京にて鍛金・人間国宝の関谷四郎に学ぶ。
その後独立し、制作活動に専念。日本伝統工芸展に優秀賞など受賞多数。
平成14年に正倉院宝物の銀薫炉復元(鍛金)、同年紫綬褒章受章。
平成22年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定、同年燕市功労者。木目金花瓶の第一人者。現在、伝統工芸会正会員。
市川正美氏略歴
昭和23年新潟県分水町生まれ。洋食器金型彫金にて6年間修業後に独立。
昭和56年彫金家で人間国宝・鹿嶋一谷に師事、10年間の修行で布目象嵌の技法を習得。
平成11年伝統工芸日本金工展において日本工芸会賞。
平成14年正倉院宝物の銀薫炉復元(彫金)、同年日本伝統工芸展にて日本工芸会会長賞(文化庁買上げ)。
布目象嵌の第一人者。現在、日本工芸会正会員。
2月8日メタルズ記念講演会 リーフレット(PDF:267KB)
木の葉の箸置き
2月15日(日曜) 新潟県央マイスター指導による「木の葉の箸置き・ブックマーク制作体験」
日時 2015年2月15日(日曜)(制作時間:約1時間30分)
(1) 箸置き制作 午前10時30分から午後0時
(2) ブックマーク制作 午後1時30分から午後3時
対象 小学生高学年以上
参加費 500円(材料費込み)
定員 各回10名(参加者の住所、氏名、電話番号、人数、参加希望会をお伝えのうえ、新津美術館へお申込みください。
電話:0250-25-1300、FAX:0250-25-1300、メール:museum.ni@city.niigata.lg.jp)
講師 大岩信夫 氏
新潟県央マイスター(手彫り彫金・彫刻)。「木の葉の箸置き」で、全国推奨観光土産品審査会の工芸部門で経済産業大臣賞を受賞。
2月15日 木の葉の箸置き・ブックマーク制作体験 リーフレット(PDF:253KB)
銅鐸・銅鏡づくり体験
銅鏡・銅鐸・銅銭づくり体験
新潟市新津美術館隣りの弥生の丘展示館で、銅鏡・銅鐸・銅銭づくりを体験できます。(制作したものは持ち帰りできます。)
毎日午前10時から午後3時30分(月曜と休館日を除く) 申込不要
制作費:銅鏡400円(制作時間約30分)
銅鐸900円(制作時間約40分)
銅銭(和同開珎)200円(制作時間約30分)
会場:史跡 古津八幡山 弥生の丘展示館(新潟市秋葉区蒲ヶ沢264番地、電話:0250-21-4133)
交通案内
電車をご利用の場合
- JRをご利用の場合
古津駅から徒歩約25分、新津駅からタクシーで約15分、矢代田駅からタクシーで約5分
- 車をご利用の場合
新潟方面から: 国道49号から茅野山ICを国道403号加茂・新津方面へ進み、「県立植物園入口」交差点で左折し、道なりに約3分(新潟駅から約20km、約45分)
高速道 磐越自動車道・新津ICから約20分、新津西スマートICから約15分 (新津西スマートICは、福島方面への出入りはできません。)
無料駐車場170台あり(隣接する新潟県立植物園駐車場にも駐車できます。)
- バスをご利用の場合
JR新津駅東口バス停から、秋葉区バスに乗車約25分、「美術館・植物園前」で下車、徒歩すぐ。もしくは新潟交通バス「矢代田経由白根・潟東行き」に乗車約15分、「新津美術館入口」で下車、徒歩約5分。
JR矢代田駅前バス停から、秋葉区バス「新津駅東口行き」に乗車約10分、「美術館・植物園前」で下車、徒歩すぐ。もしくは、新潟交通バス「新津駅行き」に乗車約5分、「新津美術館入口」で下車、徒歩約5分。
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