主な担当業務:市の都市計画に関する業務
2011年度採用
江口 泰弘
新潟市を支える「土木職」の姿
撮影のため一時的にマスクを外しています
土木職として活躍する3人の職員が、
仕事内容や働く魅力などを、
それぞれの目線から語り合いました。
(2023年1月19日取材)
江口 泰弘
主な担当業務:市の都市計画に関する業務
永井 健太郎
主な担当業務:主要地方道新潟中央環状線の整備に関する業務
牧岡 花梨
主な担当業務:生活交通の社会実験
私は都市計画課という部署にいます。新潟市全体のまちづくりについて、現在どのような状況なのかを確認することが第一の仕事です。他都市などとも比較しつつ、調査結果から都市計画の現状を評価し、社会情勢に合わせて計画や制度を見直す、もしくは新しい制度を作ることで、これからも新潟市を魅力ある都市としていくための業務を行っています。また、土地の使い方に関する要望や規制についての相談など、都市計画についての色々な問合せにも対応しています。
私は、西部地域土木事務所で、新潟市が整備を進める幹線道路ネットワークのひとつ「新潟中央環状道路」の整備を担当しており、管内の道路工事の発注業務や監督業務を行っています。ほかに、事業を進める上で必要な、関係機関との協議や地元の方への説明会なども行います。色々な要望を聞きながら、よりよい道路をつくるという仕事を行っています。
異動前は、西区役所建設課の維持係で、市が管理する道路や公園などの維持管理を行っていました。道路などについて、今の部署は新設、区役所の建設課は維持管理、という点が違いました。冬期は除雪業務も行います。自分達がパトロールカーに乗って、現場で作業を行うことも日常茶飯事でした。また、区役所では窓口や現場で直接住民とやりとりするので、市民との関わりが多い点も特徴です。
私は都市交通政策課に所属しています。新潟市を走る区バスと住民バスの運行実績を取りまとめたり、新しい取り組みとして、バス停にバスが近づいて停まるための縁石工事を担当しています。2022年9月にシェアサイクルが始まりましたが、その他にも町を回遊できる手段として、電動車椅子を貸し出す社会実験を行いました。
私は長岡市出身ですが、一人っ子なので、就職の際は県外の大学から新潟県内に帰ろうと思っていました。民間企業、例えばゼネコン、コンサルだと全国転勤や海外赴任もあると聞いていたので、受けることはありませんでした。公務員の中でも遠方への転勤がないことと、政令市であれば色々できることがあるのでは、という思いから新潟市を希望しました。
私は大学卒業後、まず民間企業のゼネコンに就職して3年間働いていました。その間に結婚し、子どもも生まれましたが、仕事が忙しく全国転勤もあったので、なかなか家族との時間が取れない状況でした。もともと大きな構造物などを造る、という夢があり就職しましたが、家族の時間を大切にしながら、自分の仕事の夢を叶えられる職業って何だろうと考えたときに思い浮かんだのが公務員です。市役所であれば広範囲の異動もなく、今の部署のように橋や道路を造る仕事ができる、ここ以上に良いところは無いんじゃないかと思ったので、思い切って受験しました。
私は大学時代に進路を決めるとき、長く仕事を続けたいと思っていたので、ワーク・ライフ・バランスを重視しました。また、何かを作る仕事に関わりたいと思っていましたが、大学で土木を学ぶうちに、公共性が高い仕事をしたい、生活基盤を使う市民の方の声を聞ける立場で働きたいと思い、民間企業より直接声を聞く機会が多い公務員を選びました。市外出身なので、公務員のうち、地元の自治体とどちらに就職するか悩みましたが、新潟駅の高架化事業など、未来に向けた新しい取り組みに魅力を感じたので、新潟市を選びました。
業務内容で言うと、市民の生活サービスに直結することが多い点は魅力だと思います。もちろん民間企業も生活サービスの提供はしていますが、条例の制定といったまちのルール作り、市民が快適になるような仕組み作りは公務員にしかできないことなので、そこに携わることができる点は魅力ですね。
私はワーク・ライフ・バランスの取りやすさだと思います。民間企業で働いていたときは、やりがいも非常にありましたが、家族との時間がなかなか取れませんでした。新潟市役所に入庁して、休みの取りやすさに驚きました。特に時間単位での休暇はとてもいい制度ですね。子どもの行事や病院の付き添いで休む場合、時間単位で休めるのは魅力です。
私も、ワーク・ライフ・バランスが取りやすいことが非常に魅力的だと思います。まだ勤務経験は少ないですが、今のところ定時に帰ることができています。あとは、政令指定都市ということもあり、市でありながら、県と同じような規模の大きな仕事に携われる、という点も新潟市の魅力だと思います。
特に思い出に残っているのは、以前所属していた西部地域土木事務所での仕事です。生活道路の側溝を改修して、子どもが落ちる危険が減ったことで、地元の方から直接お礼を言われたときはやりがいを感じました。また、道路や橋など目に見えるものが完成して、地元の方が暮らしやすくなったなと実感した時も、やっていて良かったと思いました。
区役所では、市民の方から感謝の声や笑顔、ときには厳しいご意見もダイレクトに届いたので、自分がやっている仕事が市民とつながっている、と実感できることがやりがいでした。今の部署では道路や橋梁の整備を行っていますが、これは「地図に残る仕事」ですし、自分の仕事の実績が将来にわたってそこに残る仕事です。地域の方がそれを利用しているところを見ると「やりきったな!」と感じます。他の部署では味わえないと思いますね。担当した橋を通るとき、子どもにも「この橋パパが造ったんだよ」って伝えてます(笑)。
私は入庁してすぐに担当した、白山駅前にあるバス停の、バリアレス縁石の整備工事が思い出に残っています。工事前は、バスが縁石に接触しないよう歩道から離れて停車していたので、乗車するには歩道から一度道路へ降りて、バスのステップに昇る必要がありました。バスが歩道に近づけるよう整備をして、工事完成後、高齢者の方がバスから直接歩道に降りられるようになった状態を目にしたときは、「私の仕事が目の前の方の役に立っている」と実感できましたし、やりがいがある仕事だと感じました。
新潟市って広いんだなと思いました。採用されたとき、まず市役所の本館に集まりました。配属先は西部地域土木事務所で、本館から「車に乗るよ」と言われて40~50分かけて職場に行きましたが、どこに連れて行かれるんだろうと思いましたね(笑)。働き始めて実際に現場を見に行くときも、やはり広さを実感しました。あとは、思ったより残業が多い部署がある、時期によっても増減があるということも働いて感じました。
公務員はデスクワークがメインのイメージがありましたが、思ったよりも外に行くんだなと思いました。西区役所の維持係では、1日の半分くらいは現場に出ていました。市民から要望があったら、まず自分達が現地に行って状況を確認しますし、市で管理している道路のパトロールも、業務委託で賄えない部分は職員が行います。あと、冬の道路の除雪業務も、各区役所が本部となることを知りませんでした。大雪の時はなかなか帰れなかったので、公務員ってこういう時は大変だなと思いました。今となっては良い思い出です。
私は、仕事の種類がとても多いと思いました。工事発注や、社会実験の協力施設を探したり、議会の資料作成をしたり。次世代のバスを走らせるにあたって、先行実施している大阪まで出張に行ったこともありました。決して単調な仕事ではないし、色々な連携が必要な仕事がたくさんあります。それらをこなしている先輩職員達はマルチタスクのプロだと思いますし、見習うべきだと思っています。
1次試験の半年くらい前から勉強を始めました。大学の研究室に先輩が残した参考書などがあったので、まずはそれをやってみました。試験は範囲が広いので、必要だと思う部分に絞って効率良く進めました。そのほかに新潟市のホームページを見て、今どんな工事をメインで行っているのか、土木部はどんなことに力を入れているのか、といったところをチェックしていました。あと、私は県外の大学に行っていたので、実家の長岡に帰る際には、飛行機やフェリーで必ず新潟市を通ることになるため、萬代橋の辺りを眺めながら、ここで働けたらいいなと、受かった後をイメージしてモチベーションを維持していました。
私は前職が忙しかったので、筆記試験の勉強はやっていません。工業高等専門学校、大学で知識を学んで、同じような分野の仕事をしていたので、専門試験はある程度できるかなと考えていました。面接対策では、自分の強みや、やりたいことをアピールできるようにシミュレーションしていました。
私は大学3年生の春頃から公務員試験講座に入校して勉強を始めました。大学の実験のレポートなども多かったので、1日の勉強量を決めていました。冬頃から本格的に、何回か問題集をやりました。江口さんも言っていたように試験範囲がかなり広いので、自分の苦手な分野は諦めて、得意な分野やよく出題される分野を重点的に勉強しました。面接は、新型コロナの影響でなかなか対面の練習ができませんでしたが、Webで先輩に練習してもらったり、イメージトレーニングしたりして、練習には力を入れました。
皆さんの中には、私のように新潟市外から受験する人もいると思いますが、試験の勉強をきっかけに、まずは新潟市のことを知ってほしい、できれば訪れてもらいたいと思います。知ることで少しずつ採用後のイメージができてくると思うので、それをもとにモチベーションを維持していけば、間違いなく最後まで走り抜けることができると思います。
もともとワーク・ライフ・バランスに魅力を感じて新潟市の職員になりましたが、今では多くの市民と関わる中で、自分の仕事の成果がダイレクトに笑顔や声で返ってくるところに魅力を感じています。もちろん福利厚生も、期待していた以上に良い制度がたくさんあり魅力的だと思います。私は民間企業を経験していますが、こんなに良い職場はなかなか無いと思うので、ぜひ新潟市を受験してもらい、皆さんと一緒に働きたいと思っています。
新潟市は本当に色々な仕事に取り組める、刺激のある職場だと思っています。仕事へのモチベーションを高めつつ、自分の生活も充実させることができる、バランスの良い環境だと思います。色々な方と一緒に働けることを楽しみにしています。