名誉市民

最終更新日:2024年11月12日

新潟市名誉市民

佐野藤三郎氏を新潟市名誉市民に選定

令和6年3月26日、本市の農業と経済の発展に尽力された佐野藤三郎氏に対して、約70年ぶりとなる新潟市名誉市民の称号を贈りました。

氏 名
 佐野 藤三郎(さの とうざぶろう)

略 歴
 昭和30年12月   亀田郷土地改良区理事長
 昭和44年4月   新潟市都市計画審議委員
 昭和50年9月   財団法人亀田郷地域センター理事長
 昭和50年12月   新潟市都市計画審議会会長
 昭和54年5月   新潟県日中友好協会会長
 昭和59年4月   黄綬褒章受章

顕彰すべき事績の概要

(1) 農業分野における功績
多くの土地改良事業に取り組むことで、「芦沼」と呼ばれた湿田を日本有数の穀倉地帯に変え、本市の農業の発展に大きな功績を残した。新潟地震の際、震災からの復興に尽力し、農地や農業用施設の復旧等に取り組んだ。排水改良の取組を通じて、市民の安心安全の確保(浸水対策)の面でも、大きな功績があった。

(2) まちづくりの分野における功績
昭和の中頃から、都市化の急速な進行を背景に農地転用が急増していく中、都市の発展と農業の健全な調和に向けて、都市と農村が共に発展できる地域づくりに取り組んだ。この理念は、現在の都市と農業が調和する新潟市の形成・発展につながるなど、本市のまちづくりにも大きな影響を与えた。

(3) 国際交流の分野における功績
中国黒龍江省三江平原の農業開発に関する、中国政府からの協力要請に対して積極的に協力し、中国の大食料生産基地の実現に向けて奔走した。中国での取組を契機に、「新潟県日中友好協会」や「日本海圏経済研究会」を設立するなど、環日本海を軸とした経済交流の流れを作り、本市の国際交流の先駆者として大きな功績を残した。

 

佐野藤三郎氏に新潟市名誉市民章を贈呈しました。

本市の農業やまちづくり、国際交流といった幅広い分野で大きな功績を遺した故佐野氏に、新潟市名誉市民章と表彰状を贈る「佐野藤三郎氏新潟市名誉市民章贈呈式」を令和6年10月25日に開催し、御子息の正人氏にお渡しました。

受け取られた正人氏からは「藤三郎が生前、取り組んできた活動の積み重ねに高い評価をいただき、親族としても大変嬉しい。この度の受章を機に、全国、世界に誇れる新潟の農業や美しい街並み、日本海を挟んだ諸外国との交流が、いつまでも受け継がれていくことを強く願っている」と御挨拶をいただきました。

式典には、故佐野氏のご親族をはじめ、市議会や、農業・経済界の関係者など、多くの方々にご参加いただき、73年ぶり4人目となる新潟市名誉市民の誕生を祝いました。

昭和26年3月21日に名誉市民の称号を受けた方々(50音順)

會津 八一 (あいづ やいち)

昭和21年より新潟市に居住し、「夕刊にいがた」社の社長を経て新潟日報社社賓として社会文化面に貢献しました。 早稲田大学教授時代、同大学内に東洋美術史標本陳列所 を創設し、また、奈良美術研究会会長をつとめるなど、美術史ことに 奈良美術に関する国内の権威として重きをなし、その深い造けいは顕著な足跡を学会に残しました。また書家・歌人としても知られ、 美術史に関する著書とともに 高く評価されています。(昭和26年3月21日選定)

荻野 久作 (おぎの きゅうさく)

明治42年東京帝国大学医学部卒業後、同校産婦人科教室で研究を続け、明治45年竹山病院産婦人科医長に就任。 臨床のかたわら産婦人科の研究を続けました。
氏の研究は婦人の受胎に関するものが多く、50編を超える論文を記述しました。
なかでも排卵期と受胎期に関する研究は画期的学説として著名であり、日本医学界の至宝ともいわれています。(昭和26年3月21日選定)

澤田 敬義 (さわだ けいぎ)

明治43年新潟医学専門学校創立とともに同校教授、内科医長として大学昇格に尽くしました。 大正14年に新潟医科大学長に任ぜられ、昭和9年退官まで20 数年間医学界に尽くした事績は顕著で、ことに恙虫(つつがむし)病 や本県地方病に関する研究は学会に重きをなしています。優れた人格と学識経験は学生を訓育し、優れた人材を輩出しました。(昭和26年3月21日選定)

新潟市名誉市民選考委員会

新潟市名誉市民選考委員会は、市長の諮問に応じ名誉市民の選考に関する事項を審議する附属機関です。

新潟市名誉市民章デザイン策定・制作業務にかかる委託業者選定プロポーザルの実施について

新潟市名誉市民となった方に贈る名誉市民章のデザイン策定及び制作にあたり、本業務の委託事業者を選定するためのプロポーザルを実施します。

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