国指定天然記念物 鳥屋野逆ダケの藪

最終更新日:2024年1月31日

位置と交通案内

バスご利用の場合

 詳しくは新潟交通にお問い合わせください。

S4上所線

新潟駅万代口バスターミナル8番線より、「女池愛宕行」に乗車、「女池愛宕」バス停下車 徒歩約5分

S2鳥屋野線

新潟駅万代口バスターミナル8番線より、「曽野木ニュータウン行/嘉木行/酒屋車庫行/小須戸神社前行」に乗車、「鳥屋野」バス停下車 徒歩約10分

S5女池線

新潟駅南口バス乗り場3番線より、「女池愛宕行」に乗車、「女池愛宕」バス停下車 徒歩約5分

自家用車利用の場合


来園者用の駐車場があります。下記PDFファイルにて駐車場の位置をご確認ください。
※令和6年2月1日から鳥屋野ひまわりクラブ隣接地へ駐車場を移動しました。

鳥屋野逆ダケの藪について

 「鳥屋野逆ダケの藪(とやのさかさだけのやぶ)」は、新潟市中央区鳥屋野1丁目1564番地2ほかに広がる竹やぶです。ここには竹の一種であるハチク(淡竹)のうち、枝が枝垂れ状となり、下方に屈曲する畸態(奇態=きたい)が多く見られ、こうした貴重な畸態植物を生ずる竹やぶとして、大正11(1922)年10月12日、国の文化財に指定されました。
 この逆ダケについては、建永2(1207)年に越後に配流された浄土真宗(じょうどしんしゅう)の開祖親鸞(しんらん)が、一時鳥屋野に滞在・布教した折、持っていた竹の杖を地面に挿したところ、根付いて枝葉が逆さに生えたという伝説があり、古くから「越後の七不思議」、「親鸞の七不思議」の一つとして知られてきました。
 鳥屋野逆ダケの藪を保護・整備し、貴重な文化財として活用していくため、市では平成16(2004)年度に「保存管理計画」を策定し、平成18(2006)年度に指定地の大部分を公有地化して整備を進め、平成21(2009)年度から新たに公開を開始しました。
 現在は地元自治会による愛護会の皆さまの御協力を得ながら、この藪を維持管理しています。

公開について

公開期間

1月4日から12月27日まで

公開時間

  • 4月1日から9月30日まで:午前9時から午後6時まで
  • 10月1日から3月31日まで:午前9時から午後4時まで

注意事項

 貴重な天然記念物である鳥屋野逆ダケの藪を保護するため、以下の点にご注意ください。

  • 竹その他の植物を採取しないこと。
  • 喫煙・火気の使用をしないこと。また、危険物を持ち込まないこと。
  • 自動車・自転車・バイク等を乗り入れないこと。
  • 動物(身体障害者補助犬を除く。)を持ち込ないこと(犬を連れての散歩もご遠慮ください)。
  • 鳥や獣を捕獲しないこと。
  • ごみを捨てないこと。
  • その他管理上支障がある行為を行わないこと。

その他

  • 見学は無料です。

逆ダケの探し方

 枝が根元から曲がり、しだれた形になっているのが「逆ダケ」です。枝が曲がる理由はまだ明らかにされていません。
 枝の先端部が根元より下がっている枝が1本でもあれば「逆ダケ」としています(例:下図のA)。
 平成20(2008)年3月に行った調査で、「逆ダケ」としたものには水色のビニールテープを巻いてあります(調査当時約780本を確認)。
 その後に生えてきた竹の中にも「逆ダケ」があるかもしれません。どうぞ探してみてください。

逆ダケのいろいろ

A 湾曲型:枝が先のほうで水平より下に垂れ下がるもの
B 鋭角型:枝が最初の節(枝の根元)で曲がり、枝全体が鋭角に垂れ下がるもの
C キクキク型:枝の根元から鋭角に曲がるか、節と節の間で曲がらず枝の節のところで曲がるのが目立つもの

 枝の曲がり方には大きく分けて3種類あります(上図)。このうち、Bの鋭角型が本来の「逆ダケ」といえます。
 1個体のすべての枝が曲がっているものはむしろ珍しく、一部の枝が曲がっているというのが普通です。
 高いところの枝が曲がっている場合もあるので、上のほうも注意して観察してみてください。

天然記念物「鳥屋野逆ダケの藪」保存管理計画について

 平成16年度に策定した保存管理計画では、天然記念物「鳥屋野逆ダケの藪」の生育環境を整備し、地域の財産として有効に活用するために、次の事項を基本方針としています。

基本方針

  1. 「鳥屋野逆ダケの藪」の保護を第一とする。
  2. 環境衛生と景観を良好にし、周辺住民、周辺環境との調和を図る。
  3. 逆ダケの藪の調査・観察を継続し、植物学的な特性を解明する。
  4. 隣接する御多屋等の文化遺産と合わせ、積極的な活用を図る。
  5. 保存管理のための、関係者による協力体制を作る。

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