野菜くずや放置果樹が野生動物を呼び寄せているかも
最終更新日:2024年10月1日
野菜くずや放置果樹などのごみの処理に注意してください
カラス、タヌキ、キツネ、ハクビシン、アナグマ、アライグマ、サル、シカ、イノシシ、クマなど様々な野生動物が私たちのまわりには住んでいます。
近年、こうした野生動物が、住宅地や農地、道路など私たちのすぐそばに現れることが多くなっています。
これまで、こうした事案が発生するたびに、山に食べ物が少ないことや、住みかが少ないこと、山が荒れてきていることなどが言われていますが、最近では、ごみを目当てに人里に現れる野生動物が多くなってきています。
適切に処理しているように見えるごみでも、時と場合によっては野生動物の餌となり、思わぬところで餌付けをしてしまっていることがあります。
具体例
- 田畑に置いた農作物が餌となるケース
野菜くずや収穫しきれないカキやクリなどの農作物を畑にそのまま放置すると、野生動物は餌場として利用し、周辺に住み着いて繁殖したりするようになります。
- 家庭ごみが餌となるケース
生ごみの入った袋を家の外に置いたり、ごみ集積場の蓋が簡単に開くようになっていると、野生動物が民家周辺をうろつき、農作物だけでなく、人身被害も引き起こしてしまうことになります。
- 公園などで食べ残しをゴミ箱に捨てたものが餌となるケース
弁当の食べ残しなどの食品を公園のごみ箱に捨てると、野生動物は餌が簡単に食べられる場所と思い、何度も訪れるようになります。
注意するポイント
人間と野生動物には、お互いの安全安心な暮らしのために適切な距離を保つことが必要です。ごみを適切に処理しないことが、こうした距離を不用意に近づけてしまったり、壊してしまうことがあります。最悪の場合、野生動物により人的被害がもたらされることもあります。
そうしたことを防止するために、次のことに注意してください。
- 生ごみはごみ集積場に決められた時間内に出す。
- ごみ集積場は野生動物が壊せない・侵入できない構造で作り、壊れたら早めに修理する。
- 果樹や農作物で余ったものはそのまま放置せず、人に配る、コンポストなどの適切な方法で堆肥化する、作る量を調節するなどして、畑に捨てない。
- 公園などでは不用意に食品を捨てない
- 刈り払っていない草やぶや耕作放棄地などをできる範囲内で地域清掃活動などにより除草する。