写真家 秋山庄太郎 -女優 花 plus-
最終更新日:2017年3月24日
写真家 秋山庄太郎 -女優 花 plus-
終了いたしました
《吉永小百合》 (C)秋山庄太郎写真芸術館
会期 平成25年4月2日(火曜)~5月12日(日曜)
休館日:4月8日(月曜)、4月15日(月曜)、5月7日(火曜)
秋山庄太郎は「女優ポートレート」「花」の写真家として知られ、美しいものをより美しく、秘められた「美」を引き出す審美眼と確かな撮影技術、そして包容力ゆたかな気さくな人柄で、戦後日本の写真界を牽引するとともに、写真芸術の大衆化につとめるなど、大きな足跡をのこしました。
1920(大正9)年、東京・神田に生まれた秋山は、13歳からカメラを手にし、早稲田大学商学部卒業後、陸軍に召集される直前に作品集『翳』(かげ)を自費出版、それを携えて通信兵として中国大陸を転戦。敗戦後は、東京・銀座に秋山写真工房の設立を経て、映画雑誌社写真部に勤務し、女優・原節子を初めて自宅で撮影することで頭角をあらわします。
1951年にはフリーの写真家となり、『週刊文春』『週刊現代』『週刊ポスト』など多数の雑誌の表紙撮影連載を長期にわたって担当し、「婦人科」と称されるに至ります。しかし、秋山はそれに甘んじることなく、肖像写真の体系化をめざし、とりわけ50歳代になってからは画家、文士、舞台俳優、政治家など多岐にわたる被写体にレンズを向けるようになります。またその一方で、秋山が精力的に取り組んだのは、ライフワーク「花」に代表される自主制作による写真芸術でした。
これまで当館では、1998年、2000年と、「花」を中心に据えた秋山庄太郎展を開催して参りましたが、今回は秋山写真芸術の真骨頂ともいえる人物ポートレートを中心に、若かりし頃から最晩年までの代表的作品からセレクトし、秋山写真芸術の背景や理念を探ります。
作品数約260点
名称 | 写真家 秋山庄太郎 -女優 花 plus- |
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会期・休館日 | 平成25年4月2日(火曜)~5月12日(日曜) |
開館時間 | 午前10時~午後5時 (観覧券販売は午後4時30分まで) |
観覧料 | 一般700円(560円) |
主催 | 新潟市新津美術館 |
共催 | 新潟日報社 |
協賛 | 新潟フジカラー、カメラのキタムラ |
特別協力 | 秋山庄太郎写真芸術館 |
協力 | 神奈川近代文学館、秋山庄太郎写真芸術協会、スリーノーマン |
後援 | 朝日新聞新潟総局、毎日新聞新潟支局、読売新聞新潟支局、産経新聞新潟支局、NHK新潟放送局、BSN新潟放送、NST、TeNYテレビ新潟、UX新潟テレビ21、NCV新潟センター、エフエムラジオ新潟、FM PORT 79.0、FM KENTO、ラジオチャット・エフエム新津、エフエム角田山ぽかぽかラジオ |
託児サービス | 会期中の第2・第4の木曜・土曜日 (4月11・13・25・27日、5月9・11日) 午前10時~正午 |
こどもタイム | 会期中の第1・第3の木曜・日曜日 (4月4・7・18・21日、5月2・5日) 午前10時~午後1時 |
あいてマンデ~! | 4月22日(月曜)は、「あいてマンデ~!」で月曜開館します。 |
展覧会内容
第1章 女優
戦後、写真スタジオ経営、映画雑誌社写真部勤務を経てフリーとなった秋山庄太郎。自然な表情を一瞬にして捉えるテクニックと、陰影を巧みに用いて女性の気品と美しさを引き出す作風で、女性ポートレートの第一人者として活躍しました。その代表的作品の数々を、愛用の撮影機材などの諸資料や逸話を交えて紹介します。
1 原節子~永遠の美女~ (親しかった女優・原節子と薔薇の作品)
2 美しき女・麗しき女 (1950年代~1980年頃の女優作品) 司葉子、浅丘ルリ子、吉永小百合、大原麗子、夏目雅子ほか
3 愛しの乙女たち (1980年前後~1990年頃の女優作品) 松本伊代、早見優、本田美奈子、山口百恵ほか
4 ヌード~裸の肖像写真~ (清潔さを信条とするヌード作品) ハニー・レイヌ、関根恵子
5 タカラジェンヌ (没年まで撮り続けた雑誌『歌劇』表紙作品) 那智わたる、甲にしき、鳳蘭、天海祐希、大地真央、黒木瞳ほか
原節子‐永遠の美女‐/美しき女、麗しき女/愛しの乙女たち/タカラジェンヌ
原節子
司葉子
浅岡ルリ子
夏目雅子
大原麗子
岩下志麻
第2章 写真家 秋山庄太郎
戦後日本を代表する写真家として知られる秋山庄太郎だが、その人生は決して平坦なものではありませんでした。
ネガティブな状況にあってポジティブなものを生み出し続けてきた秋山の人生と作品を、関連資料とともに紹介します。
1 男の貌 (自分自身がモデルと対等に話ができるようになるのを待ち、1970年代から撮り始める男たちの貌。その生きざまをも伝えるポートレイトを紹介。秋山のコレクション絵画等をあわせて展示)
作家の風貌/芸術家たち/新劇の人々/時代の顔(歌手・スポーツ選手・政治家・コメディアンなど)
2 翳 (出征を機に刊行した作品集『翳』所収の学生時代の作品など)
3 パリの四カ月 (心の壁に直面した40歳、パリ外遊時に撮ったスナップ作品)
4 風描雨刻 (幼児体験にヒントを得て制作された抽象作品)
5 造詣の美 (人形などの造形美をとらえた作品)
6 花 (ライフワーク「花」の様々な表現の作品)
7 遊写三昧 (最後のセレクト作品群)
作家の風貌/芸術家たち/俳優/時代の顔
奥村土牛
川端康成
仲代達矢
花/遊写三昧
春の花木
チューリップ
薔薇4
翳/パリの四カ月/風描雨刻/造形の美
翳
パリジェンヌ
憩える人々
秋山庄太郎展リーフレット(オモテ面)(PDF:1,999KB)
関連イベント
体験講座「秋山庄太郎に挑戦!初心者のための写真教室」
平成25年4月21日(日曜) 午前10時~午後3時半予定 (撮影:県立植物園等)
講師:秋山庄太郎写真芸術協会会員、秋山庄太郎写真芸術館学芸員
協力:新潟フジカラー
募集:小学生親子の部 先着15組、一般の部 先着15名
当館レクチャールーム 参加費:1組500円 (別途観覧券が必要です)
申込方法:新津美術館あてに電話またはメールでお申込みください。申込受付開始:4月1日(月曜)
電話:0250-25-1300 メール:museum.ni@city.niigata.lg.jp
秋山庄太郎写真芸術館館長による講演及び展示解説
平成25年4月29日(月曜・祝日) 午後1時~3時予定
当館レクチャールーム・展示室 先着60名
参加無料(展示観覧券が必要です)
申込方法:新津美術館あてに電話またはメールでお申込みください。申込受付開始:4月1日(月曜)
電話:0250-25-1300 メール:museum.ni@city.niigata.lg.jp
作品鑑賞会
平成25年4月14日(日曜)、5月6日(月曜・祝日) 午後1時~2時
会場:当館展示室 参加無料(展示観覧券が必要です) 申込は不要です
ミュージアムコンサート
ピアニスト 中村由利子
ピアニスト中村由利子ミュージアムコンサート(ときめき)
平成25年4月28日(日曜) 午後7時~9時予定 会場:当館展示室
申込:先着100名 参加費:1000円
演奏:ピアニスト 中村由利子
申込方法:新津美術館あてに電話またはメールでお申込みください。申込受付開始:4月7日(日曜)
電話:0250-25-1300 メール:museum.ni@city.niigata.lg.jp
中村由利子さんは、CMやアニメーション、ドラマなどさまざまなメディアの音楽を手がけ、海外でも活躍するピアニストです。
写真家・秋山庄太郎の映像作品の楽曲も担当しています。
演奏予定曲:
交通案内
電車をご利用の場合
JR古津駅から徒歩20分
JR新津駅からタクシー15分、またはJR矢代田駅からタクシー5分
JR新津駅から(バス) 新津駅東口から秋葉区バス「新津駅西口行」に乗車、「美術館・植物園前」下車徒歩すぐ。
または、新潟交通バス「矢代田経由白根・潟東行」に乗車、「新津美術館入口」下車徒歩約5分
JR矢代田駅から(バス) 秋葉区バス「新津駅東口行」に乗車、「美術館・植物園前」下車徒歩約すぐ。
または、新潟交通バス「新津駅行」に乗車、「新津美術館入口」下車徒歩約5分
お車の場合
新潟駅方面から: 国道49号線を経由、茅野山ICで403号線を「三条・加茂方面」に進む。「県立植物園入口」で左折しすぐ。
磐越自動車道:新津ICから約15分、または新津西スマートICから約13分 (新津西スマートICは福島方面への出入りはできません。)
無料駐車場170台あり(県立植物園駐車場も駐車可)
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