平成29年8月22日 市長定例記者会見

最終更新日:2017年8月23日

市長定例記者会見

(表)開催概要
期日 平成29年8月22日(火曜)
時間

午前10時00分から午前10時41分

場所 新潟市役所(本館6階 執行部控室)

発表内容

質疑応答

配布資料

市長記者会見動画(8月22日開催分)

発表内容

1. みなと新潟「光の響演2017」の開催について

 まず、私から2件申し上げます。最初の案件は、プロジェクションマッピングや光の演出が楽しめる、みなと新潟「光の響演2017」の開催についてです。
 みなとまちや文化創造都市新潟の魅力を国内外に発信し、交流人口の拡大やクリエイティブ産業の活性化・人材育成などにつなげることを目的に、プロジェクションマッピングなど光と映像の演出と、音楽や踊りなど地域文化のステージイベントなどを組み合わせたイベント「みなと新潟『光の響演2017』」を、2019年の新潟開港150周年に向けた関連イベントとして、みなとぴあで開催するということであります。
 プロジェクションマッピングは、本市で昨年度と一昨年度の2年連続で開催した国際コンペティションの優秀作品を上映するほか、国内外のクリエイターによる新作も上映するということです。そのほか、Noismや三味線プレイヤーの史佳(ふみよし)、ダンスパフォーマンスグループのWORLD ORDER(ワールドオーダー)といった音楽・踊りのアーティストと光・映像のコラボレーション公演や、紙に描いた絵が画面の中で自在に動く体験型コンテンツなども企画しているということです。今回は国際コンペティションの位置付けではありませんけれども、昨年度、一昨年度の優秀作品を上映させていただくということであります。
 また、今年はみなとまち新潟の代表的な景観エリアのひとつである「みなと・さがん」をライトアップし、メイン会場であるみなとぴあと万代・古町などの都心軸をつないでいきたいと思っております。日常とは異なる幻想的な演出を行いますので、まちなかから歩いて、みなとまち新潟の魅力をぜひ感じていただきたいと思っています。

2.第2回「ニイガタ安吾賞」候補者の募集について

 二つ目の案件です。「第2回ニイガタ安吾賞」の候補者募集についてです。
 新潟市が「挑戦者を応援する都市風土」であることを全国に発信することを目的に創設された「安吾賞」は、平成27年度に第10回という節目を迎え、平成28年度からは、これまで以上に新潟市民に身近な賞として感じていただけるよう、新潟市にゆかりがあり、安吾精神を具現されている個人あるいは団体を応援し、その活動を支援するとともに、坂口安吾の顕彰と新潟市のシティプロモーションを行うということで、「ニイガタ安吾賞」へ模様替えさせていただきました。
 昨年度は、農家レストランもやっていらっしゃる高儀農場代表取締役の高橋治儀(たかはし はるよし)さんに賞を贈らせていただき、授賞式では、高橋さんの野菜直売会も開催し、大変盛り上がりました。募集の詳細は、資料のとおりです。「ニイガタ安吾賞」にふさわしいと思われる方を、皆さまから推薦していただきたいと思います。

※新潟開港150周年記念「みなとまち新潟フォトコンテスト」の開催について

 案件は以上ですが、資料を4件配付させていただきました。
 1件目は、新潟開港150周年記念みなとまち新潟フォトコンテストを開催するということです。
 2019年1月1日の開港150周年に向けた機運醸成と、みなとまち新潟の魅力再発見のため「みなとまち新潟とその宝」をテーマに写真に関する三つの募集を行うものです。写真愛好家の方向けの印画紙写真による写真コンテスト、スマートフォンをお持ちの方向けに、みなとまち新潟の今を投稿していただくインスタグラム、そして自宅などに残る昔の港やみなとまち新潟の写真を提供していただく「みなとまちアーカイブ」の三つです。市民の皆さんの考えるみなとまち新潟の宝のご応募をお待ちしております。詳細にきましては、配付資料をご覧いただくとともに、本日グランドオープンしました新潟開港150周年公式サイトをご覧いただきたいと思っています。

※クルーズ客船「飛鳥2」の新潟港寄港について

 二件目です。クルーズ客船「飛鳥2」の新潟港寄港についてです。
 日本船籍のクルーズ客船「飛鳥2」が、8月29日に新潟西港(山の下ふ頭)を出発し、鳥取県の境港を回り31日に、新潟西港に帰ってきます。今年で3年連続の寄港となります。29日の出港時には、新潟万代太鼓による芸能披露や、一般市民と新潟港クルーズ・ファンクラブ会員によるハンカチ振りとテープシャワーでのお見送りを予定しております。今年度最後のクルーズ客船の寄港ということで、多くの市民の皆さまに岸壁へお越しいただき、乗客の皆さまの心に残るようなお出迎えとお見送りをし、今後のクルーズ客船誘致につなげていきたいと考えております。

※わらアートまつり&ニコニコ町会議の開催について

 三件目は、わらアートまつりの開催についてです。
 9月2日、3日に西蒲区でわらアートまつりを開催いたします。わらアートまつりは、稲わらでつくった巨大なオブジェを制作し展示するイベントで、今年で10回目の開催となります。メモリアルイヤーとなる今年は10回目の10と、作品テーマである猛獣の獣を組み合わせて「10×獣(じゅうかけるじゅう)」をキーワードに、迫力ある獣を5体制作いただくということです。特に目玉作品となる「ライオン」は過去最大のスケールということで挑戦いただく予定です。
 さらに、今回は若年層から絶大な支持を得る動画共有サイト「niconico(ニコニコ)」の公式イベント「ニコニコ町会議」を9月2日に同時開催いただくことになりました。新潟初開催となる同イベントでは、niconicoの人気配信者によるステージショー、カラオケやナゾトキといった参加型アトラクションなどが行われるほか、ラストのステージでは、“ラスボス”の愛称で親しまれている、新潟市出身の小林幸子さんが登場し、その様子はniconico内で生中継されるということであります。会場の上堰潟公園、稲わらとniconicoのコラボレーションを堪能いただきたいと思っています。

※新潟まつりの人出数について

 最後は、新潟まつりの人出数についてです。
 新潟の夏を飾る最大のイベント、新潟まつりが4日(金曜)から6日(日曜)まで開催することができました。人出数は、天候に恵まれ昨年に引き続き100万人を突破し、100万4,000人という数字になりました。今年は、2日目の「まちなか音楽花火」、3日目の「花火大会」において多くの方から花火を楽しんでいただいたことが数字を押し上げたと。また、今年は、新潟まつりに新しい価値が加わったと思っております。4月に文化庁から認定をいただいた日本遺産の中で「新潟まつり」、これは江戸時代の湊まつりなどの流れを引き継いでいるわけですが、この新潟まつりも構成文化財の一つとして認定いただいたということです。
 来年は開港150周年のコア盛り上げ期間に入りますので、新潟まつりをさらに盛り上げ、安心安全で、魅力ある「新潟まつり」となるよう努めてまいります。まつり実行委員会など関係者の皆さまをはじめ、参加いただいた皆さまに改めて深く感謝申し上げます。なお、来年の新潟まつりは、8月10日(金曜)から12日(日曜)までの3日間の開催予定となります。
 私からは以上です。

中央区役所移転について

(記者)

 冒頭から発表外で恐縮ですが、中央区役所がNEXT21に移転して1週間ほど経ちまして、人の流れですとか、ローサを見たら、今までより人が歩いているなという感じがありまして、まだ1週間ほどですが、中央区役所が移ったことによる効果というか、そういったものはどのような感じになっているのでしょうか。

(市長)

 お盆ということもあって、いわゆる普通の来庁者、例年というか、平均に比べてはまだ少ない感じなのですけれども、中央高校のダンス部やいろいろな盛り上げイベントもやっていただいて、そこにも大勢の皆さまから集まっていただいていると。基本的に、中心協(新潟中心商店街協同組合)の皆さんも相当本気になってくれているという感じもするので、流れを大きくいい方向へ変えたいという熱気は感じます。オープンからまだ日が経っていないので、データ的にはしっかり押さえ切れていませんけれども、基本的にはいい方向なのではないかと思っています。

(記者)

 中央区役所が移転したことで、トラブルなども特になく、順調でしょうか。

(市長)

 中央区役所ではトラブルはほとんどないと。ただ、区役所の用を足しに市役所においでになってしまったという方は、やはり何人かいらっしゃるようです。

新潟県・新潟市調整会議の開催について

(記者)

 8月10日に県と新潟市の調整会議がありまして、その中で、万代広場の整備について、9月に設置する検討委員会に県が参加するということで、前の知事の時代の調整会議では、拠点化についてテーマにならなくて、市長会と前の知事との間でもそういったテーマの話し合いが持たれなかったとおっしゃっていましたので、これはかなり大きな話というか、県のスタンスが変わったという大きな話かと思いますが、万代広場整備について県が関わっていきたいというスタンスについて、それについての受け止めと、今後どのような展開を期待していますか。

(市長)

 新潟市のまちづくりには、河川関係や新潟国道事務所、国関係との協力は欠かせないと。一方では、新潟県もまさに港湾管理者であるので、万代島などの再開発について、これまでは「新潟市でお考えになって、その情報をいただければいい」という感じだったのですが、開港150周年もあるということで、ここも新潟県、新潟市の共同作業をどんどんやっていこうと。それが新潟駅、これは新潟市の顔でありますけれども、新潟県の顔でもあるということで、やはり拠点化を図るには新潟のまちの魅力アップも欠かせないので、そこは新潟県からも知恵を出す、あるいは意見も言わせていただくという方向性を米山知事から明確にお示しいただいているので、これについては基本的に大歓迎であると。我々も新潟駅周辺の連続立体交差事業が来年は大きな節目を迎えるわけですし、それから三、四年かけて完全に新潟駅が上がる、駅ビルも新たにできると。新潟のまちづくりの大きなステップとなるので、ここに新潟県が関わっていただくということは大変ありがたいと。
 それ以外にも、例えば鳥屋野潟、これも新潟県から整備をしていただいているわけですし、鳥屋野潟南部については、これまで新潟県、新潟市、亀田郷土地改良区、地権者の皆さんが一体となってやっていこうという、国、県、市の力を合わせるという部分がまちづくりでも非常に大きいので、これについてしっかり意見交換ができ、また、県市調整会議を基にそれぞれの担当がより実践的な意見交換、調整ができるようになったのはすごくありがたいと思っています。

(記者)

 市長もおっしゃった鳥屋野潟南部の話、万代広場の話もそうですし、知事が代わって、いろいろと動き始めてきているのではないかという感じがするのですが。

(市長)

 新潟州は旗の立て方も、県と新潟市というか、知事と市長が独走しているのではないかというご批判もあって、私が本来やりたかった、例えば港湾について、県、市それぞれ部署を持ってスタッフも抱えているわけですが、そういった総力を集めて、知事が司令塔になって、より活性化、拠点化で動いてもらいたいという部分の目的が達成できなかったので、それが今回は、県市調整会議と県市長会町村会の拠点化のプロジェクトとの両方が動き出してきたということで、ある面では当たり前なのかもしれませんけれども、ようやくいい形にしていただいたのではないかと思っています。

(記者)

 鳥屋野潟南部ですが、先週、県野球協議会が要望・提案書提出で市長のところへ行かれましたけれども、その中で、南部の住居ゾーンについて、そのときにやり取りがあったのは、市長も、もともと住居ゾーンはそのままでいいのかという問題意識があったかのような発言だったのですが、あれは要望を受ける前から、住居ゾーンではなく、どのようにしたほうがいいとお考えだったのでしょうか。

(市長)

 少なくとも人口減少が顕著になってきたときに、大規模な住居ゾーンというのは現実的ではないねと。これは亀田郷土地改良区もお考えになっており、これまでも亀田郷土地改良区からも提案をいくつかいただいてきたのですが、何をやるにしても、やはりゾーニングの整理が土台として必要だと。亀田郷土地改良区も新体制になって、そういう面では新しい提案をお考えになってくれているようですけれども、そういうものを推進していくにもゾーニングをまず、現在の状況にあわせる形で再調整したほうがいいねと。これは、県にもご相談して、できるだけ早くゾーニングについて話し合うと。当面は地権者の皆さんまでは声をかけられないかもしれませんが、亀田郷土地改良区は入っていただいて三者でゾーニングについて話し合うテーブルができればいいなというか、作ってもらいたいと思っています。

(記者)

 三者の話し合いというのは、よくトップ同士が話し合う場で、○○協議会とかありますが、それをできるだけ早くとおっしゃっていますが、スケジュール感というのは、いつくらいまでに会議を開いてというのはありますか。

(市長)

 できれば9月、議会があるから10月にずれ込むかもしれませんけれども、できるだけ早くということでお願いしようと思っています。米山知事からは、ゾーニングの変更はやったほうがいいねというお話をちょうだいしているので、あとはカウンターパート同士がしっかりと情報を共有して、どのような形のテーブルにするかを決めてもらいたいと思います。

(記者)

 今、市長ご自身が明らかにできるようであれば、何ゾーンがふさわしいと思いますか。

(市長)

 一応、野球協議会からいただいた部分があるので、スポーツゾーンを拡張する、あるいは新潟市は防災救援首都を標榜していますので、防災救援の面で効果があるような提案といったものをいただけそうなら、そういったゾーニングもあっていいのではないかと考えています。

鳥屋野潟周辺における野球場の新設について

(記者)

 今の話の関連なのですけれども、野球協議会の要望書をご覧になって、率直にどのように思われたでしょうか。どのくらいの実現可能性があると思いますか。

(市長)

 特に小針球場ですけれども、周囲の環境が大きく変わって、野球を楽しむ環境ではなくなってきていると。鳥屋野球場を含め老朽化もしているわけですので、この二つの球場を何とかしたいという気持ちは市役所としてもあったわけですが、今回、野球関係者がそろってあの二つの球場を除却してということなので、ゼロから造ってくださいという話ではなく、二つを処分して新しいものを造れないかというご提案なので、新潟市としても中期的にはやる必要があると思っていたものを、野球関係者から具体的な提案をいただいたということなので、本格的に検討するに値すると思っています。

(記者)

 今の野球の関係なのですけれども、エコスタができて、新潟市でいえばみどりと森(の運動公園)ができている中で、この前の要望の中でも、一番人気があると思われるプロ野球の大会ですら、鳥屋野球場を使っていない状況で、新しく一つ造るということですが。

(市長)

 二つ減らしてですからね。二つ減らして一つ造ってくれだから、野球場の数とすれば一つ減るわけですよね。そういう面で、実践的な提案だと。もう一つ造ってくれというだけの提案だったら、新潟には野球場がいっぱいありますよというお答えの仕方もあるのでしょうけれども、二つをなくして一つ新しいものを造ってくれというご提案なので、検討に値するのではないかと思っています。

市民病院労災認定・緊急対応宣言関連

(記者)

 市民病院の関連なのですけれども、8月末までに改善をということだったと思うのですけれども、先月から紹介状で受付という形をとっていて、その後、状況としてはどのように変わったのか、教えてください。

(市長)

 7月の状況が先日まとまったということで報告を受けました。まず、お問い合わせが電話で7件、窓口での問い合わせが9件、合計16件いただいたということでした。7月15日以降は問い合わせがなくなったようです。いずれの問い合わせについても、今回の趣旨を説明し、ほかの医療機関での受診などについてもご理解をいただいているという状況です。
医師の時間外勤務状況については、100時間以上勤務した職員は、6月に引き続きゼロということでした。ただ、80時間を越える時間外勤務を行った職員は、6月と同じで7人ということで、同じ人が2カ月連続80時間を超えた例はなかったということだそうです。45時間を超える時間外勤務を行った職員の人数は、前月及び前年同月と比較して、少し減少したという報告を受けています。

(記者)

 80時間を超えた7人というのは、担当している科でいうと、どういったところになるのでしょうか。

(市長)

 やはり産婦人科系とか、あとはどこでしたかね。一つの科目に集中していることはないです。

(記者)

 連続して超えている人はいないというのは、6月に超えていた人も7月の場合では80時間を下回っているということですか。

(市長)

 80時間を超えた職員には、その次の月はできるだけ負担がかからないようにということで、お互いが協力し合っているということで、2カ月連続という職員はいなかったと。

(記者)

 2カ月連続で100時間を超えている人はいなかったというのは、ある程度、紹介状のみにした一定の効果が出たと、市長としては認識していらっしゃいますか。

(市長)

 そうですね。まず、割と軽症の方で救急搬送される方はかなり減っていると。6月も減ったのですが、7月もかなり減っている状況です。前年同期が5,502人だったのが、全体では増えているのですけれども、緊急対応宣言からの2カ月間、具体的に言うと6月6日から8月5日までの救急搬送車数は5,614人で、前年同期よりも若干増えているのですが、市民病院に搬送された傷病者の方は868人、前年同期の1,035人と比べ167人減少となっています。その分、ほかの病院が頑張ってくれたということだと思います。市民病院の搬送割合は、昨年は全医療機関の19パーセントを占めていたと。今年は15パーセントということで、ここでも負担がやや軽くなったという数字になっています。先ほど申し上げた軽症者の搬送は70人、37パーセント減少したということで、軽症者の搬送が少なかったということはかなり負担の軽減になったと思っています。

(記者)

 市民病院の関連なのですけれども、2カ月連続で100時間を超える人がいなかったりだとか、市民病院への搬送の人数自体が減っているということで負担が軽減されているというお話を先ほど市長はされていたのですけれども、ある程度是正のめどがついてきたと感じているのか、まだまだこれからと感じているのか、市長の受け止めをお願いします。

(市長)

 新潟市民病院は大変だということで、少なくとも労基署からいわれている8月末までに結果を出さなければ大変だということを、ほかの病院も情報共有していただいて、とにかく夏場、8月が終わるまでは協力するということで、うちも大変なのだけれども、ぎりぎり頑張ると言ってくださっている病院もありますので、そういう方に、今後、継続して協力をどの程度いただけるのか。これがまた元に戻ってしまったのでは、秋以降、特にインフルエンザなどで冬が大変なので、1年を通して負担が軽減されたということにしていただくには、なかなか大変だと思っています。まだまだ予断は許せないと。市民の皆さまのご協力、関係医療機関のご協力、医師会のご協力がなければとても安心できる状況ではないと思っています。

(記者)

 ほかの病院への搬送も増えているということで、そういったところの負担の部分の対策というか、そういったところで市長が考えていらっしゃるということというのはありますか。

(市長)

 知事もおっしゃっていたのですけれども、今回、緊急対応ということで、いただいた協力の中で、これは続けたほうがいいよねという部分、特に当直の医師の専門が何なのかということを事前に消防にご通知いただく。このこと自体は各病院の負担というものはあまり発生しないのではないかと。いいものについては継続していこうと知事からも言っていただいていますし、我々も、これから緊急対応はともかく、今後の対応として、より継続していくべきもの、価値があるものを厳選してお願いしていく必要があるのではないかと思っています。

(記者)

 今の市民病院の話ですけれども、今、各病院から専門の先生に関する情報を電話で聞き取っているわけですけれども、そういったもののシステム化みたいな話で、常時オンラインで状況が分かるシステムを作るとか、そういった話の具体的な議論は出ているのでしょうか。

(市長)

 それも、知事との話し合いのときに、システマチックにできるものはシステマチックにしたほうがいいねと。多少お金がかかる部分はあるかもしれませんけれども。そのようなものも県の協力をいただきながら、関係医療機関と話し合っていきたいと思っています。

(記者)

 現時点で、そういうシステムは全くないのか。それともあるけれども有効活用できていないのかというのはどうですか。

(消防局救急課長)

 現在、県のほうで救急医療システムといって、病院のベッドの空き情報などを確認するシステムがあるのですが、リアルタイムではないということで、あるのですが十分ではないと。そこのところを改良していけばということも検討には入っています。

(市長)

 運用をより強化していく必要があるものもあるし、システムとして作らなければならないものもあるという感じでしょうか。

待機児童数について

(記者)

 以前にも出た話題なのですけれども、待機児童についてお尋ねしたいと思います。改めて、新潟市の待機児童問題という部分について、市長はどのように受け止めておられるのかをまず伺いたいと思います。

(市長)

 新潟市の子育て、特に保育園の施設ですけれども、人口当たりの施設は政令市の中で最も充実しているということで、土台としては、これまでも共働きの方が多いという特性を踏まえて充実を図ってきました。ただ、それを超えるニーズの高まりで、年度途中では待機児童が実質いらっしゃった。これを積極的に把握しようということで、今は毎月、月替わりでどうなっているかをチェックしているわけですが、8月入園の待機児童の状況、中央区の0歳の方で1名待機児童が残念ながら発生したという状況です。こちらについては、今、どこかに入園できないか相談中ということです。8月入園は255名の方から申込みがあったということです。そのうち167名が入園でき、それ以外の88名の方は、この園ならいいですということで申し入れを撤回されたりして、具体的な待機児童は1名ということになりました。

(記者)

 問題としては、新潟市内では大きなトラブルというよりは、ある程度収まっているということか。

(市長)

 この園だけという希望だと、残念ながらと言わざるをえないのですけれども、複数の園で選択いただくと、大半はニーズに応えられていると。しかし最善の選択ではないということで、保護者の方は大変な状況があるだろうと思っています。

(記者)

 来年度の申込みの中では、これまでの第5までの希望を第10まで聞くというような話も聞いたのですけれども。

(市長)

 それは聞いていません。

(記者)

 条件付きでしょうか。

(保育課職員)

 来年度の申込みにあわせて、今後、検討中というところです。

(市長)

 検討中ということで、そういう選択肢ができないかという検討もしているのかもしれません。

(保育課職員)

 年度途中につきましては、第10希望まで申込書に記載いただいています。

(市長)

 そういう状況です。

(記者)

 そういうことを聞くと、第10まで聞くというのは、保活しているママさんにとっては、現実、暮らすというところとはかけ離れた形もあるのではないかと思うのですけれども。

(市長)

 第1でなければ困るという方もいらっしゃるし、複数で、希望のエリアより少し離れるけれども、どこなら入れるのか聞かせてくれという要望もあるので、そういう要望のある方には特に多くの選択肢をご提示し、その中で決定いただけるかかどうかご判断をいただく。それはご本人の本意からは離れていくわけですけれども、選択肢が全く提示できないということよりは、まだましなのではないかと思っています。

(記者)

 第5まででも入れないママさんもいらっしゃるということが取材をしていてあったのですけれども、そういうことについて、市長はどういう受け止めでしょうか。

(市長)

 これもエリアによって、それほど離れていなくても、五つくらいの選択肢を提示できる区もあれば、これは少し離れすぎだという、合併地域が多いわけですけれども、相当な距離になってしまうというエリアもあるので、一概に言えないのではないかと思っています。

わらアートまつりについて

(記者)

 わらアートまつりについてお尋ねしたいのですが、昨年はたしか4万人近い人出があったと思うのですが、今回、記念ということで何人くらいという目標はありますでしょうか。

(市長)

 わらアートまつりは去年どれくらいでしたか。具体的な数字は。

(西蒲区産業観光課職員)

 4万6,000人です。

(市長)

 今年はそれを上回る目標でしょうか。

(西蒲区産業観光課職員)

 昨年は3万9,000人で、今年度は4万6,000人の目標です。

(市長)

 本当に楽しみにしている方が多いし、また、武蔵野美術大学と大変素晴らしいコラボレーションがアートサイト岩室温泉のときから続いていて、今回は学長からも来ていただけるということで、大学生、若い人が西蒲区、岩室に来てくれるというのは、地域の人がすごく楽しみにしているので、第2のふるさとということで、いわむろやの小倉さんもそうですけれども、西蒲区に住みついた方もいらっしゃると。そういう交流も含めて、素晴らしい文化イベントだと思っています。

(記者)

 それだけの人が来ると、渋滞や駐車場などが心配かと思うのですけれども、この辺の対策というのはあるのでしょうか。

(市長)

 毎年、駐車場は満杯に近い状況なのですけれども、整理する人をしっかりとつけて、事故のないように。渋滞は多少仕方ないと思いますけれども、賑わいを呼ぶ貴重な地域の資源、上堰潟の素晴らしさをわらアートで知ったという方も多いので、できるだけ混乱のないように、今回も努めていきたいと思っています。

旧山古志村長 長島忠美衆議院議員の死去について

(記者)

 先日、自民党県連の会長であった長島先生がお亡くなりになりましたけれども、まず、このことについての受け止めと、市長と長島さんとの思い出といった部分も含めてお願いします。

(市長)

 私は、国会議員の長島さん以前に、山古志村長だった長島さんと、当時、割と若手の首長の会議、「ホタルの会」といっていましたけれども、そこで年に何回か懇談する機会もあり、大変地域愛の強い方だなと思っていました。それが、中越の大地震のとき、本当に彼がご苦労されて、全く携帯がつながらない状態の中、車のバッテリーで何とか充電して、電話をかけまくって、当時の和島村長だった方とようやくつながって、山古志が大変なのだという話がようやく県庁にもあがるようになったと。全村避難をする決断も本当に大変だったと思います。ご本人、奥さまも含めてですが、大変偉かったのは、私たちは最後に避難所を出るとお話をされて、それをまさに実行されたということで、全村避難して希望が見えない村民に、3年以内に山古志へ帰ろうという年次の目標を立て、普通は5年、もっとかかるのではないというものを大幅に前倒しして、避難所を出ることができたと。あの人はお酒がけっこう好きだったのですが、中越の大地震以降、お酒を体が受けつけなくなったというくらい、大変なご苦労をされたのだろうと思い、首長の仲間として尊敬していました。その方が国会議員になられて、非常に性格が誠実な方なので、いろいろなことをお願いするとき、非常に頼りになる存在だったと。調整役としても、非常に大きな役割を果たしてくれたと思っています。今月初めか先月末に携帯に電話をもらって、こういういい人がいるから会ってくれないかということで、ある人物をご紹介いただいたのが連絡の最後だったということで、その人物も、いい方を紹介いただいたと思っています。新潟県はもちろんですけれども、新潟市のことも気にかけていただいていたということで、大変感謝しています。彼の功績は大変大きかったので、山古志地区の方が特にがっかりされていると思いますけれども、何とかいい方を代表として、あるいは新潟5区の代表として選んでいただいて、頑張っていただきたいと思っています。

過去の市長記者会見

関連リンク

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Acrobat Reader DC

このページの作成担当

政策企画部 広報課

〒951-8550 新潟市中央区学校町通1番町602番地1(市役所本館4階)
電話:025-226-2111 FAX:025-223-5588

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで