チャドクガについて
最終更新日:2014年6月3日
チャドクガの幼虫に注意しましょう!
4月から11月にかけて庭の木の毛虫についての相談が多数寄せられます。
被害相談の中で特に多いのがチャドクガの幼虫です。
チャドクガは幼虫や成虫に毒毛を持っています。
チャドクガの発生は年2回
チャドクガは、年2回発生します。
幼虫(毛虫)が見られるのは、4月から6月頃と8月から10月頃です。
チャドクガ幼虫
ドクガと思われる幼虫(2014年5月28日、北区・海辺の森で撮影)
ドクガはチャドクガと異なりますが、毒毛を持ち皮膚炎を引き起こすことは同じです。
毒毛に注意
チャドクガの幼虫(毛虫)は毒針毛と呼ばれる細かい毛でおおわれており、これが皮膚に付着すると強い痒みの皮膚炎をおこします。死んだ毛虫の毒針毛に触れても症状が出るので注意してください。
また、大発生すると側を通るだけでも、風に飛ばされた毒針毛によって湿疹が出ることがあります。新潟市でもプールのフェンスに掛けたタオルに毒針毛が付着し、小学校の児童が集団で皮膚炎を発症したことがあります。
ツバキやサザンカに注意しましょう
チャドクガの幼虫は、主にツバキやサザンカの葉をエサにします。葉の裏側などにびっしり並んで葉を食べます。
ツバキやサザンカが植栽されている場所では、チャドクガの幼虫に注意が必要です。
幼虫の駆除・防除
- 幼虫(毛虫)が発生し樹木全体に広がると駆除が難しくなりますので、なるべく初期の段階で枝や葉を切り取りましょう。
- 幼虫(毛虫)は、園芸店、ホームセンター等で販売されている園芸用殺虫剤で駆除できます。
- 発見し駆除する場合は、帽子、手袋、マスク、長袖長ズボン、首にタオルを肌の露出を防ぎ枝ごと切り取ってください。
- 幼虫(毛虫)の発生を防ぐには、4月中下旬、8月上中旬の発生初期に葉の裏側をチェックしましょう。 枝をまめに剪定すると発生しにくくなります。
- チャドクガは、葉の裏に産みつけられ卵の状態で越冬します。自宅の庭木にツバキやサザンカを植えている方は、冬のあいだに卵を探して除去すると効果的です。
被害にあった場合
- こすったり掻いたりしないでください(掻くと被害がひろがります。)
- セロテープで毛虫が触れた周辺を斜めに押さえて毒針毛を取り除き、流水やシャワーで擦らす洗い流します。
- 衣服に毒針毛がついた場合は十分に洗濯をしたのち、スチームアイロンをあてると効果的です。
- 炎症がひどい場合は早めに皮膚科を受診してください。
- 目に被害があった場合、水で十分流ったあと眼科を受診しましょう。
駆除は早めに
普段から卵や毛虫の発生状況に注意し、早めの駆除を心がけるようにしてください。幼虫の発生が小規模の場合駆除は比較的簡単です。(駆除は土地所有者、管理者の手で行っていただきます。)
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