第346号(令和3年9月5日)1ページ目
最終更新日:2021年9月5日
巻地区の伝統 鯛車
問い合わせ 地域総務課総務・管理財務グループ(電話:0256-72-8179)
「鯛車」とは
巻地区に伝わる、竹と和紙で作られた郷土玩具です。江戸時代末期の頃から、造花屋や籠屋が作って売っていたと言われています。お盆になると、ろうそくの明かりをともして、子どもたちが家の周りを引いて歩きました。
時代の流れとともに作られなくなった鯛車を復活させようと、「鯛車復活プロジェクト」が結成され、西蒲区のみならず、東京都や長野県、新潟市の姉妹都市でもあるアメリカテキサス州のガルベストン市、3年前にはフランスパリでも鯛車制作のワークショップを行い、積極的に鯛車を広める活動を行ってきました。
かつては町中が鯛車で溢れていたように、鯛車の明かりで町を真っ赤に染めること、一家に1台鯛車がある風景を取り戻すこと、町の人たちの豊かな暮らしに結び付けることを目標に、活動を続けています。
作り手を育てる(鯛車制作教室)
毎年、夏教室と秋教室の2回、鯛車制作教室が行われています。参加者1人から2人に対し指導者が1人つき、分かりやすく説明しています。参加を重ねるごとに、作る鯛車のサイズが小さくなり、難易度が上がります。今年で15年目を迎え、これまでの参加者約1,000人が作れるようになりました。
今年度の秋教室は、以下の日程で開催します。
日時 10月17日から12月5日(毎週日曜、全8回)午前9時から正午
会場 巻中央コミュニティセンター
対象・定員 全8回参加できる人 先着20人
参加費 8,000円 ※初参加の場合3,000円
申し込み 10月10日(日曜)までにメールで鯛車復活プロジェクト(taiguruma@gmail.com)へ
問い合わせ 巻地区まちづくり協議会(電話:0256-72-8736)
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となる可能性があります
伝統を守る
約10年前に作られ、次第に古くなった鯛車を、巻北小学校4年生の児童が総合学習の授業で修復しています。鯛車制作教室で学んだ先生や、鯛車復活プロジェクトの講師が、児童に分かりやすく説明しました。
鯛車の骨組みは残し、新しい和紙に貼り替えるところから作業が始まりました。尾ひれや頭の部分に和紙を貼るところが特に難しく、グループのメンバーと話し合ったり、先生や講師に聞いたりしながら、作業をしていました。
鯛車に関係するイベント
●鯛の盆
毎年8月13日に、鯛の蔵で鯛車の貸し出しを行っています。家に鯛車がない人も、鯛車を引いてお墓参りをしたり、町を歩くことができます。見慣れた街並みに真っ赤な鯛車がともる景色は新鮮で、とても幻想的です。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年度は中止となりました
●鯛の宵
2011年から、毎年9月に開催されています。東浦通りと、中吉川旧醤油蔵をメインに、鯛車を引きながら参加飲食店を回ることができる、お盆以外で鯛車に触れることができるイベントです。スタンプラリーや音楽ライブもあります。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年度は中止となりました
●たいぐるまリードくん モビールづくり
巻図書館10周年を記念して、5月22日(土曜)から7月31日(土曜)まで、鯛車をモチーフにした巻図書館のキャラクター「たいぐるまリードくん」の塗り絵を募集しました。皆さんに塗っていただいた塗り絵をひもでつなげて、11月30日(火曜)まで展示しています。
問い合わせ 巻図書館(電話:0256-73-5066)
西蒲区データ
人口 55,278人(−29) 世帯数 20,758世帯(+13) 男 26,801人(−19) 女 28,477人(−10)
※7月末現在の住民基本台帳。カッコは前月末比