市報にいがた 令和4年1月16日 2759号 1面・2面
最終更新日:2022年1月16日
公共交通を 未来につなぐ
横越地区を走る住民バス「横バス」
新潟中央郵便局の協力により設置されたバス情報案内板
とうじょう歯科の協力により設置されたバス停のベンチ
問い合わせ 都市交通政策課(電話:025-226-2753)
公共交通について考えてみませんか
誰もが使える便利な移動手段
バスや電車、タクシーなどの公共交通機関は、子どもや高齢者、自家用車を持たない人などにとって、学校や病院に行ったり買い物に出掛けたりするために欠かせない移動手段です。
誰もが移動しやすい交通環境を確保するためにも、公共交通機関は大切です。
メリットがたくさん
公共交通機関の利用には、さまざまなメリットがあります。
交通渋滞解消への貢献
交通事故リスクの回避
二酸化炭素排出量の削減
※バスを使うと自家用車の約2分の1
運動量の増加による健康の向上
新潟市の現状
新型コロナウイルス感染症などの影響で、公共交通機関の利用者が減少しています。
例えば、令和2年度の路線バスの利用者数は前年度と比べ約500万人も減少しました。
公共交通を利用しよう
公共交通機関の利用者が減ると、収益の悪化から減便や路線の廃止、車両数の減少などによりサービスが低下し、さらに利用者が減るという悪循環に陥る恐れがあります。
一方で、超高齢社会では公共交通機関を必要とする人が増えると予想されます。
将来にわたり誰もが安心して暮らせるよう、私たち一人一人が公共交通の利用について考える必要があります。
2面ではバス交通を未来につなげるための取り組みを紹介します。
路線バスをより使いやすく
新潟市ではバス交通を未来につなげるため、関係企業の協力の下、乗り換え負担の軽減などサービス向上による利用促進に取り組んでいます。
問い合わせ 都市交通政策課
改善例(1) 新潟中央郵便局にバス情報案内板を設置
複数の路線が通る「明石一丁目」バス停前の同郵便局建物内の窓際に、バス時刻を表示する電光掲示板を設置しました。建物の外から見ることができます。
新潟中央郵便局員に聞きました
同郵便局 窓口営業部
部長 田村美津子さん
バス停には、いつも多くの方がバスを待っています。郵便局として地域の皆さまのお役に立てればと思い、情報案内板の設置に協力させていただきました。
複数路線の発車時刻を一覧で確認できて見やすいので、ぜひご利用ください。
改善例(2) 青山バス停に背面パネルと待合室を設置
同バス停前歩道沿いにパネルを設置し、雨風の吹き込みを防ぎました。1月下旬からは、イオン新潟青山店敷地内(6番線付近)の待合室が使用できるようになります。
改善例(3) 「にいがたバス乗換案内サイト」が、より便利に
発車時刻や運賃、バス停の位置などを確認できます。多言語対応や区バス・住民バスの検索機能が追加され、読み上げ機能も今後追加予定です。
※このほかの改善事例は新潟市ホームページに掲載
新潟市ホームページから
バスを利用しやすく バス待ちベンチを設置
独自の取り組みを行いバスの利用環境を改善した、とうじょう歯科(西区青山7)の院長に話を聞きました。
とうじょう歯科
院長 東條 悠史(ゆうし)さん
当院はバス停のすぐそばにあります。地域の皆さんが少しでも楽にバスを待てるよう、敷地内にベンチを設置しました。
玄関前には庭もあるので、患者さん以外の方にも、くつろいでもらえるとうれしいです。
バス・タクシー利用者を支援
問い合わせ 同事業専用ダイヤル(電話:0570-022-922)
令和4年度の中学1・2年生向けバス料金サービス
りゅーとポイントまたは区バス・住民バスなどの共通回数券の引き換えチケット(3,000円分)を配布 ※対象者には郵送または学校を通じて配布。詳しくはチケットに同封の案内に記載
バス1日乗車券「ぶらばすチケット」を半額で販売
販売期間 2月1日から5月31日(火曜) ※無くなり次第終了。電子チケットは新潟交通アプリ「りゅーとナビ」で販売中
参加費 大人500円、小学生250円
販売場所 新潟交通案内所、各営業所
タクシー割引チケットを配布
新潟市内で運行するタクシーの利用者に、次回使用できる割引チケット(300円分)を降車時に配布
配布期間 2月5日(土曜)から ※無くなり次第終了
使用期限 6月30日(木曜)
トピック 地域を支える住民バス
市内には路線バスのほかに、区バスや住民バスが走っています。
住民バスは、住民組織と交通事業者、新潟市の3者による協定に基づいて運営され、地域住民の移動手段の一つを担っています。
黄色の車体で地域の人に親しまれています
問い合わせ 区役所地域総務課(東区・中央区・西区は地域課)
新潟市ホームページから
住民バス「横バス」関係者に聞きました
横越地区にはバスが通らない地域があり、自家用車を持たない人などの移動手段が課題でした。そこで、地域で協議会を立ち上げ、地元の運行事業者と協力し、平成22年から横越地区全体を走る「横バス」の運行を始めました。
子どもから高齢の方まで、毎日の買い物や通院、通勤、通学などでご利用いただいています。
コロナ禍(か)で乗客数が減り厳しい状況ですが、横越地区の大切な移動手段として、これからも運行を続け、住みよい地域を作っていきたいと思います。
(写真左)横バス協議会
会長 田村唯次(ゆうじ)さん
(写真右)株式会社フィールド観光
代表取締役 千代(ちよ)健二さん
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