市報にいがた 令和4年4月17日 2765号 1面から2面
最終更新日:2022年4月17日
ウオーキングで体も心も健康に
体と心の健康には日常的な運動が大切です。今号では、ウオーキングの効果やお薦めコースを紹介します。
問い合わせ 健康増進課(電話:025-212-8166)
専門家に聞きました
ウオーキングの効果
現代人は交通機関の発達などで自ら動くことが少なくなっています。また、コロナ禍(か)の影響で運動する機会が減った人も多いのではないでしょうか。運動不足は生活習慣病や体調不良の原因になります。歩いて運動不足を解消し、体調を整えましょう。ウオーキングは気分のリフレッシュにもなり、ストレス解消など心の健康にも効果的です。
体への効果
- 健康的な体形の維持
- 高血圧や糖尿病など、生活習慣病の予防
- 筋力や心肺機能の向上
- 骨粗しょう症の予防
- 胃腸などの機能向上
- 腰や膝の痛みの軽減
- 肩凝りや冷え症の改善
など
心への効果
- 気分転換やストレス解消
- リラックス効果
- 食欲の増進
- 不安や抑うつの緩和
- 認知症の予防
など
意識的に歩こう
運動と聞くとスポーツを思い浮かべる人が多いと思いますが、歩くことも立派な運動になります。ウオーキングは体への負担が少なく、普段あまり運動をしない人も取り組みやすい運動です。歩くのに適した服装と運動靴があれば、誰でも気軽に始めることができます。
運動に慣れていない人は無理のない範囲で、今よりも「少し大きな歩幅」「少し速いテンポ」「10分多く」を意識して歩くことから始めてください。
年度始めの時期は、新しい生活環境で気付かないうちにストレスを感じている人もいるかもしれません。歩く機会を増やし、心身共に健康な生活を送りましょう。
新潟大学名誉教授 篠田 邦彦(くにひこ)さん
楽しく歩いて健康的な生活を送ろう
最初は草花や動物、景色を見ながら、道草をするつもりで気軽に歩いてみましょう。慣れてきたら少しずつ距離や速度、歩数を増やしてみてください。
ウオーキングを続けている人からは「夜ぐっすり眠れるようになった」「膝の痛みがなくなった」「血糖値が下がった」といった声が多く聞かれます。効果を実感できると、歩くことがもっと楽しくなると思います。
新潟市内には景色の良いウオーキングコースがたくさんあります。春は天気の良い日が多いので、自然を感じながら気持ち良く歩くことができますよ。
運動普及推進委員 和須津 咲子(わすづ さきこ)さん
お薦めウオーキングコースを紹介 上堰潟(うわせきがた)を歩こう
上堰潟公園(西蒲区松野尾)の遊歩道は、高低差が少なく初心者でも歩きやすいコースです。四季折々の花や鳥を見て、自然を感じることができます。1周約2キロメートルで、30分程度の道のりです。
1. 休憩所
山小屋風の建物が目印。準備体操や飲み物の用意をしてから歩きましょう。
2. 並木道
春には桜や菜の花が美しく咲きます。木陰もたくさんあり、暑い時季も快適に歩けます。
3. ふれあい広場
子どもの遊び場があり、いつもにぎわっています。家族で来ても、みんなで楽しむことができます。
距離表示板
コース沿いには歩いた距離が分かる看板があります。ペースの目安にしましょう。
- コース沿いにベンチやあずまやがあります。疲れたら無理せず、休憩を取りましょう。
- 時季によってコハクチョウやアオサギなどの野鳥を見ることができます。
- 余裕がある人は木道を歩いてみませんか。潟の上は開放的で気持ちがいいですよ。
新潟市ホームページで、市内のウオーキングコースを紹介しています。
目標を決めて毎日歩く
木村 次郎 さん(中央区在住)
犬の散歩や仕事などで、元々歩くことは多かったです。おととしの秋、職場の同志でチームを組んで4週間の歩数を記録する取り組みに参加したことをきっかけに、本格的に健康を意識してウオーキングをするようになりました。
始めた頃に「1日8千歩」という具体的な目標を決めたことで、ウオーキングを習慣にすることができたと思います。歩く習慣ができてからは手足の冷え症が改善し、胃腸の調子が良くなりました。
今は、体重計で測る「体年齢」を実年齢より若く保つことを目標に、出勤前に会社の周りを15分くらい歩いたり、休日に自宅の近くを1時間歩いたりしています。
これからは、新しいお気に入りスポットを見つけに市内のさまざまなコースに出掛けて、楽しみながらウオーキングに取り組んでいきたいです。
木村さんのお気に入りスポット・栗ノ木川沿いの歩道(東区)
安全にウオーキングを楽しむために
心拍数や体調に気を付けて、無理せず自分のペースで歩きましょう。
- 発熱時や体調が悪いときは運動を控える
- 持病がある人は、かかりつけ医に相談してから始める
- 天候に合わせた服装をする
- 準備体操やクールダウンを入念に行う
- 水分を小まめに補給する
- スマートフォンなどを操作するときは、安全な場所で立ち止まる
- 夕方から明け方に歩く場合は、反射板やライトを身に着ける
- 人との距離を十分に取る
- 運動後は手洗いや手指消毒をする
新型コロナウイルス感染症対策も忘れずに
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