犬、猫の殺処分削減に向けた目標値の設定と取組みについて
最終更新日:2024年1月23日
目標設定の背景
人と動物が共生するこころ豊かな社会の実現に向け、本市では動物愛護精神の普及啓発を図るとともに、殺処分の削減に係る施策に取り組んでいます。
しかし、不適切な飼育や望まない繁殖などにより、動物愛護センターに収容される犬と猫は減少傾向にあり、殺処分頭数も減少しているものの不幸な動物がゼロになったわけではありません。
目標設定の根拠
新潟県は、動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年10月1日法律第105号)第6条に基づき「新潟県動物愛護管理推進計画(外部サイト)」を定めていますが、令和3年7月に計画を一部改正し、「全体の致死処分頭数については、令和12年度末までに、令和元年度実績から50%削減させ、引き続きゼロを目指す」ことを取組目標に設定しました。
当該計画は、本市も参画して定めたものであることから、本市は、県と連動して犬、猫の殺処分数削減を進めて行きますが、令和3年度末ですでに達成しています。今後も引き続き、更なる減少を目指していきます。
保護された猫
保護された犬
本市の目標値
年度 | 殺処分頭数 | 備考 |
---|---|---|
令和元年度 | 330 | 実数(令和2年4月1日現在) |
令和2年度 | 169 | 実数(令和3年4月1日現在) |
令和3年度 | 108 | 実数(令和4年4月1日現在) |
↓ | ||
令和7年度 | 248 | 令和元年度実績の25%削減 |
↓ | ||
令和12年度 | 165 | 令和元年度実績の50%削減 |
これまでの殺処分数の推移
犬の殺処分数の推移(平成17年度から令和4年度)
猫の殺処分数の推移(平成17年度から令和4年度)
殺処分削減への取組み
適正飼育・終生飼育のための啓発
改正動物愛護管理法では、動物の飼い主の責務として、動物がその命を終えるまで適切に飼養するように努め、やむを得ず動物の飼養が困難となった場合は、新たに所有者となる者に譲渡するよう努めることなどが明確に示されました。
本市では、犬や猫の譲渡前講習会などで、適正飼育・終生飼育の重要性について啓発を行っています。
飼い主に不測の事態が発生した場合等に備え、最後まで動物が安心して暮らせるような環境をつくりましょう。
飼い主のいない猫の不妊去勢手術費助成
改正動物愛護管理法では、動物がみだりに繁殖してその適正な飼養が困難となるおそれがある場合は、生殖を不能にする手術や、その他の繁殖を防止するために必要な措置を講ずるように努めることとされています。
本市では、飼い主のいない猫の不妊去勢手術の重要性を周知するとともに、手術を自費で行っているボランティアや地域の有志に対し、その費用の一部を助成しています。
手術した猫の耳をV字カットして手術済みであることを明示し、一代限りの命を全うすることについて地域の理解を得る一助としています。
助成額
メス猫1頭10,000円
オス猫1頭5,000円
地域猫活動の周知・支援
地域猫活動とは、地域で暮らす野良猫などを地域住民の理解のもと受け入れてもらうことで、猫のトイレや餌場などを地域で適正に管理し、猫との共生を目指すものです。
また、不妊去勢手術を行い、一代限りの命を全うさせて、不幸な仔猫の数が増えないようにします。これにより猫によるトラブルを減らし、地域の生活環境の改善を図ることができます。
本市では、地域住民の理解促進のための協力や助言などを行っています。
不妊去勢にかかる経費を全額負担しています。
猫不妊・去勢手術により猫の数を増やさないようにする活動です。
最終的に野良猫がいなくなり、飼い主のいない猫によるトラブルを減らし、地域の生活環境を改善していくことに繋がります。
仔猫預かりボランティア(ミルクボランティア)事業
新潟市動物愛護センターに収容された仔猫を譲渡可能な状態になるまでお世話をするボランティア事業です。
ボランティアの方たちのご協力により、それまで助けることのできなかった多くの仔猫の命を救うことができるようになりました。
ボランティアは随時募集してますので、活動に参加してくださる方からのご連絡をお待ちしています。
譲渡の推進
新潟市動物愛護センターに収容された犬猫の新しい飼い主を探しています。
随時譲渡会を実施しています。
収容動物の治療に関する取り組み
収容動物の治療について地域の動物病院と連携して実施しています。
病気やケガなどで助けることのできなかった犬猫の命を救うため、治療していただいています。
診療支援協力病院一覧 | 獣医師名 | 病院所在地 |
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山の下ペットクリニック | 長谷川 光 先生 | 東区 |
動物病院ねこのて | 田中 史彦 先生 | 西区 |
本間どうぶつ病院 | 本間 隆一 先生 | 北区 |
宮川動物病院 | 宮川 篤史 先生 | 中央区 |
たけペットクリニック | 高地 毅 先生 | 西区 |
長島愛犬愛鳥病院 | 長島 奈歩 先生 | 西区 |
森谷どうぶつたちの病院 | 森谷 幸嗣 先生 | 北区 |
草村動物病院 | 佐藤 晃大 先生 | 中央区 |
カタノ動物病院 | 宮 賢次郎 先生 | 中央区 |
山の下ペットクリニック 長谷川先生
動物病院ねこのて 田中先生
本間どうぶつ病院 本間先生
宮川動物病院 宮川先生
たけペットクリニック 高地先生
長島愛犬愛鳥病院 長島先生
森谷どうぶつたちの病院 森谷先生
草村動物病院 佐藤先生
カタノ動物病院 宮先生
多頭飼育問題にかかる多機関連携
多頭飼育問題は多数の動物への影響だけでなく、飼い主自身の生活状況や周辺の生活環境への影響があることから、近年では社会問題として注目が集まっています。
この問題の背景には飼い主の経済的困窮や社会的孤立等が複雑に絡み合っており、対応にあっては社会福祉分野等との連携が重要です。
新潟市では福祉部局との情報共有を行い、動物愛護団体、協力獣医師と連携して繁殖制限(不妊去勢手術)を実施しています。
区 | 病院名 | 獣医師名 |
---|---|---|
中央区 | 柳都こもれび動物病院 | 角田 浩之 |
江南区 | 川島動物病院 | 川島 剛 |
東区 | 空港通りの動物病院 | 小池 哲也 |
中央区 | 近江動物病院 | 柄沢 文子 |
東区 | 西山動物病院 | 西山 栄一 |
西蒲区 | エンジェル動物病院 | 長谷川 眞 |
東区 | 山の下ペットクリニック | 長谷川 光 |
北区 | 本間どうぶつ病院 | 本間 隆一 |
秋葉区 | ペットクリニックときわ | 町田 章生 |
北区 | 森谷どうぶつたちの病院 | 森谷 幸嗣 |
秋葉区 | 荻川どうぶつ病院 | 柳田 洋介 |
西区 | エルム動物クリニック | 山我 義則 |
東区 | はる動物病院 | 渡邉 武史 |
関連リンク
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