市報にいがた 令和3年12月5日 2756号 5面
最終更新日:2021年12月5日
みなとまち新潟 歴史探訪(52)
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2つの萬代橋
信濃川に架かる萬代橋は、新潟市のシンボルとして、またランドマークの1つとして広く定着しています。明治19年(1886年)の開通後、大火や老朽化によって2度架け替えられ、昭和4年(1929年)8月に現在の姿となりました。鉄筋コンクリート製の6連アーチの橋はデザイン史上価値が高く、当時の技術を伝える遺構としても貴重で、国の重要文化財に指定されています。
写真は現在の3代目の橋が完成した頃のものです。2代目の橋がまだ残っており、新旧2つの萬代橋が並んでいる光景が見られます。明治41年(1908年)の大火で焼失した初代萬代橋の基礎ぐいを再利用して架けられた2代目の橋は、初代と同様に木造でした。その後の交通量の増加や大正期に普及した自動車の通行により老朽化が進んだことで、大正14年(1925年)、橋の架け替えが決定しました。
橋詰めが新潟駅に近かった2代目の橋は歩行者や自転車、人力車の通行に便利で、新しい橋が完成した後もしばらく使われていました。昭和4年12月ごろに2代目の橋が撤去されるまで、2つの萬代橋が人々の交通を支えていました。
2つ並んだ萬代橋(昭和4年、新潟市歴史博物館所蔵)
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