海外渡航時の感染症予防について

最終更新日:2024年12月26日

海外では日本にない感染症にかかることがあります。
安全で快適に渡航し、帰国することができるように感染症を予防しましょう。

麻しん(はしか)は、世界中で感染の危険性がありますが、特にアジア・アフリカ諸国で多数の患者の報告があります。
国内では、海外で感染し発症した方が発端となり、帰国後に感染拡大するケースが散発しています。
麻しんは空気感染し、非常に感染力の高い感染症です。
予防接種歴が無い方・1回しかない方・接種歴が不明な方は、必ず予防接種を受けましょう。
詳細は、下記の「麻しん(はしか)について」をご覧ください。

海外での感染症予防のポイント

渡航前に注意すること

  • 現地で流行している感染症を確認しましょう。厚生労働省検疫所のホームページ「FORTH」(フォース)や外務省のホームページで確認できます。
  • 予防接種で防げる感染症もあります。自分自身の母子健康手帳などをみて、予防接種歴を確認しましょう。
  • 予防接種は、抗体を得るために複数回の接種が必要なものもあり、接種完了まで数か月を要するワクチンもあります。また、予防接種の効果が十分に発揮されるためには、2~3週間かかります。日にちに余裕をもって接種しましょう。

渡航中に注意すること

  • 最も感染の可能性が高いのは、食べ物や水を介した消化器系の感染症です。生水・氷を避け、カットフルーツや生野菜には注意が必要です。食事は十分に火の通った信頼できるものを食べましょう。
  • 狂犬病・鳥インフルエンザ・MARSなど、日本では流行していない病気があります。イヌ、鳥、コウモリ、ラクダ等の動物全般やその排泄物に触らないでください。
  • 狂犬病は発病すると助からない病気ですが、噛まれたり引っかかれた後でもすぐにワクチンを打ち始めることで発病を防ぐことができます。直ちに地元の医療機関にかかりワクチンを受けてください。
  • マラリア・デング熱・ジカ熱など、海外では蚊やダニに刺されて発症する感染症があります。服装に注意し、虫よけスプレーを使用するなどしましょう。
  • 薬物やゆきずりの性交渉で感染し、一生の後悔をすることのない行動をとりましょう。

帰国中に具合が悪くなったら

  • 空港や港に設置されている検疫所で健康相談を受けましょう。帰国時に発熱や下痢、具合が悪いなど体調に不安がある場合は、他の人への感染を予防するためにも、必ず検疫官へ相談してください。

渡航後に注意すること

  • 帰国後2週間程度は体調を確認し、行動に注意が必要です。
  • 症状の有無にかかわらず、帰国後も蚊に刺されないよう注意しましょう。

 感染した人が蚊に刺されると、その蚊にウイルスがうつり、その蚊に刺された他の人に感染します。
 また、蚊媒介感染症の中には、性交渉で感染する場合もあることから、性行為の際にはコンドームを使用するか性行為を控えてください。

  • 症状がある場合は、事前に医療機関に電話をしてから受診をしてください。

 渡航先やその期間、症状、渡航前に確認した予防接種等を伝えてください。

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