海外渡航時の感染症予防について
最終更新日:2023年5月25日
海外では日本にない感染症にかかることがあります。
安全で快適に渡航し、帰国することができるように感染症を予防しましょう。
現在、新型コロナウイルス感染症により、日本からの渡航者、日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置がある国があります。また、海外から日本の入国に際しての水際対策措置もありますので、渡航を検討される際は、常に最新の情報を十分に確認してください。
新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置(海外安全ホームページ)(外部サイト)
水際対策に係る新たな措置について(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
- 麻しん(はしか)は、海外ではアジア・アフリカ諸国・ヨーロッパ等で増加しています。
国内では、海外で麻しん(はしか)に感染した後発症した方が発端となり、地域で感染拡大するケースが全国で散発しています。
流行地や海外に行く予定がある場合で、予防接種歴が無い方・1回しかない方・接種歴が不明な方は、必ず、予防接種を受けるようにしましょう。
下記の「麻しん(はしか)について」をご覧ください。
海外での感染症予防のポイント
海外で感染症にかからないようにするために、感染症に対する正しい知識と予防に関する方法を身に付けましょう。
渡航前に注意すること
- 渡航する前に、現地で流行している感染症を確認しましょう。
厚生労働省検疫所のホームページ(「FORTH」(フォース))や外務省のホームページで確認できます。
- 予防接種で防げる感染症もあります。自分自身の母子健康手帳などをみて、予防接種歴を確認しましょう。
- 予防接種は、抗体を得るために複数回の接種が必要なものもあり、接種完了まで数か月を要するワクチンもあります。また、予防接種の効果が十分に発揮されるためには、2~3週間かかります。日にちに余裕をもって接種しましょう。
注意する感染症(厚生労働省検疫所 FORTH)(外部サイト)
渡航中に注意すること
- 生水・氷を避け、カットフルーツや生野菜などには注意が必要です。食事は十分に火の通った信頼できるものを食べましょう。
最も感染の可能性が高いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。
- 動物や鳥などをむやみに近寄ったり、触らないようにしましょう。
狂犬病・鳥インフルエンザ・MARSなど、日本では流行していない病気があります。イヌ、鳥、コウモリ、ラクダ等の動物全般やその排泄物に触らないでください。
狂犬病は発病すると助からない病気ですが、噛まれたり引っかかれた後でもすぐにワクチンを打ち始めることで発病を防ぐことができます。直ちに地元の医療機関にかかりワクチンを受けてください。
- 蚊・マダニなどに刺されないようにしましょう。
マラリア・デング熱・ジカ熱など、海外では蚊やダニを媒介する感染症があります。服装に注意し、虫よけスプレーを使用するなどしましょう。
- 薬物やゆきずりの性交渉で感染し、一生の後悔をすることのない行動をとりましょう。
帰国中に具合が悪くなったら
- 空港や港に設置されている検疫所で健康相談を受けましょう。
検疫所では、渡航者の健康相談を行っています。帰国時に発熱や下痢、具合が悪いなど体調に不安がある場合は、他の人への感染を予防するためにも、必ず検疫官へ相談してください。
渡航後に注意すること
- 帰国後2週間程度は体調を確認し、行動に注意が必要です。
渡航後は何らかの体調不良を訴える方は、全旅行者の数十パーセントに及ぶと言われています。
- 症状の有無にかかわらず、帰国後も蚊に刺されないよう注意しましょう。
感染した人が蚊に刺されると、その蚊にウイルスがうつり、その蚊に刺されたほかの人に感染します。自分自身は刺されたことに気付かなくても、刺されていることがあります。
また、蚊媒介感染症の中には、性交渉で感染する場合もあることから、性行為の際にはコンドームを使用するか性行為を控えてください。
- 症状がある場合は、事前に医療機関に電話をしてから受診をしてください。
渡航先やその期間、症状、渡航前に確認した予防接種等を伝えてください。