令和3年7月16日 市長定例記者会見
最終更新日:2021年7月21日
市長定例記者会見
期日 | 令和3年7月16日(金曜) |
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時間 | 午前10時00分から午前10時46分 |
場所 | 新潟市役所(本館3階 対策室) |
発表内容
質疑応答
- 新型コロナワクチン接種の進捗状況等について
- 市内の感染状況について
- 新潟駅万代広場前への新しいオブジェの設置等について
- フランス空手代表チーム事前合宿について
- 拉致問題について
- 新潟市民芸術文化会館レジデンシャル制度有識者会議について
- 新潟空港国際線の再開等について
- 豊山関について
- 熱海市での土石流について
配布資料
市長記者会見動画
令和3年7月16日開催記者会見の動画(クリックすると録画映像をご覧いただけます)(外部サイト)
発表内容
1.新型コロナワクチン接種の進捗状況等について
おはようございます。よろしくお願いします。
はじめに、65歳以上の高齢者の接種状況についてです。
昨日7月15日現在、高齢者人口24万2千人のうち、約18万8千人、77.6パーセントの方が1回目の接種を受けられており、概ね順調に進んでいると考えております。
引き続き、接種を希望される方で予約できていない方がいないか、自治会や民生委員を通じましたきめ細かな情報発信を行うとともに、各区で医療機関との橋渡しをするなど、希望される高齢者の皆さまが接種を受けられるよう支援してまいります。
次に、新潟県大規模接種会場での接種開始についてです。
資料(PDF:308KB)は皆さまのお手元にございませんが、新潟県が新たに大規模接種会場を新潟空港に設置し、接種を開始いたします。接種期間は、7月28日から8月22日のうちの17日間です。
対象は新潟市民で、65歳以上または優先順位1(基礎疾患がある方、高齢者施設等の従事者など)・2(保育園・放課後児童クラブ等の職員、幼稚園・小中高等学校の教職員、60から64歳まで)に該当される方で、予約開始は7月19日からとなります。
本件は、新潟県が本日16時に公表のため、詳細は本市も同じ時刻に公表させていただきますのでよろしくお願いします。
次に、今後の接種見通しですが、国からのワクチン供給量は、本市の要求量を大きく下回る状態が当面続く見込みであります。
新たな接種会場につきましては、ワクチンの見通しおよび会場準備が整い次第、随時、ホームページやLINE(ライン)などを通じましてお知らせいたしますので、情報収集をいただき、落ち着いて予約をいただければ幸いでございます。
また、64歳以下の方への接種券を、先週8日から発送いたしました。まだ、届かない方がいらっしゃいましたら、コロナワクチン専用コールセンター(電話番号:025-250-1234)へお問い合わせをお願いいたしたいと思います。
12歳から59歳で優先順位1・2に該当されない方におかれましては、ワクチンの供給量に合わせ、予約開始日をご案内いたしますので、何とぞお待ちくださいますようお願いします。
2.新潟駅万代広場前への新しいオブジェの設置等について
次に、「新潟駅万代広場前への新しいオブジェの設置等について」です。
現在、新潟駅では、駅舎の建替工事や新しい万代広場の整備が進められております。加えまして、駅周辺整備でも南北市街地の一体化が進んでおります。
そうした中、都心エリア「にいがた2km(ニキロ)」を今後、緑あふれ、人・モノ・情報が行き交うエリアに発展させる取り組みのひとつといたしまして、このたび、新潟駅万代広場前、東大通中央分離帯の旧歓迎塔跡地に、緑のまちなか空間創造事業としまして「NIIGATA(ニイガタ)」のロゴオブジェを設置し、その周辺にサツキツツジなどを植栽することといたしました。これにより新潟駅前の魅力向上のほか、新潟を訪れる方々へのおもてなしの気持ちを演出し、さらなる賑わいの創出に繋げたいと考えています。
公開は、7月20日(火曜)に照明の試験点灯を行った後、準備が整い次第とさせていただきます。
このオブジェが、県内外からお越しの方々にとりまして、新潟での良い思い出作りの起点となり、市民の皆さまからも親しんでいただけるスポットになることを期待いたしています。
私からは以上です。
質疑応答
新型コロナワクチン接種の進捗状況等について
(新潟日報)
今ほど市長から、新潟空港で大規模接種、これは県の範ちゅうになるというお話がありましたけれども、規模感ですとかそのあたりというのは今の段階でお聞きできないものでしょうか。
(野島保健衛生部長)
数字的なことも含め、市からも本日16時にリリースをさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
(新潟日報)
この大規模接種会場の県と市との役割分担というか、設置者は県で運営は市というような形になるのでしょうか。
(市長)
そのとおりです。
(新潟日報)
先ほども国からの供給の状況が(要求量を)大きく下回っているというお話がありました。一方で、国では、加藤内閣官房長官が市町村には在庫があると発言されたり、自民党の下村政調会長が、足りないという風評があるというような、国と自治体の捉え方の違いがあるようなのですけれども、中原市長は新潟市の現状、ワクチンの在庫があるのかどうか、そのあたりはどのように見ていらっしゃるのでしょうか。
(市長)
国におきましては、自治体にかなり在庫があるはずという理由で供給量を減らしているようでございますが、ワクチン不足でどこの自治体でも予約の一時中断などを余儀なくされている状態をぜひ皆さまからもご理解いただきたいと思っています。
国が在庫としておりますものは、2回目の接種のための確保分ですとか、ワクチン接種記録システム(VRS)への入力遅れと考えられているのではないかと感じているところです。
一方、私見になりますが、国が言うとおり、どこかに在庫があるということが本当であれば、これまで接種を急がされ、7月末までに高齢者接種を終える計画を無理して立てましたが、実際にはその計画どおりに接種を進めることができなかった自治体もあるのではないかと思います。本市では計画どおり進められてまいりましたが、自治体によっては、国に急かされ、接種能力を超える計画にまで踏み込んだ結果であり、国全体で見れば、接種スピードが現在は現実的なものであるというところなのかもしれないと感じているところです。
(新潟日報)
新潟市は今、在庫があるとかないとかいうのは。
(市長)
新潟市の在庫につきましては、現在、診療所や病院などで日々動きがございますけれども、概数となりますが、7月16日の時点で、在庫は約8千回分となります。来週末に国からのワクチン供給を受け、約3万回分になる見込みです。
(UX)
先ほど市長が、来週末(に国からの供給を受けて、在庫が)3万回分になるとおっしゃったのですが、これは(7月16日時点の)在庫の8千回と合わせて3万回でしょうか。それとも新たにでしょうか。
(野島保健衛生部長)
それぞれの時点での在庫数ということですので、使用するワクチンや供給するワクチンということを差し引きしまして、来週末にワクチンの供給を受け、その現在値が3万回になるということです。
(UX)
合わせて3万回が来週末の時点で新潟市としてはあるということですね。
(野島保健衛生部長)
合わせてといいますか、現時点で8千回なのですけれども、そこから足されたり引かれたりということが起こって、来週末の時点で約3万回分の在庫になるということです。
(UX)
分かりました。
59歳以下のワクチン接種についてなのですけれども、国がワクチンの調整枠ということで、都道府県に配分される分があるかと思うのですけれども、県には48箱届くと伺いまして、8月2日の週に、新潟市にはどの程度新たに入ってくるかというのは、現時点では分かっている情報はあるのでしょうか。
(市長)
国の調整によって、8月後半までの当初見込んでいた数量より、増で受け入れを予定しているということは新潟市としても見込んでいるところです。
(UX)
それは、ファイザーだけではなくモデルナも合わせたワクチン量ということですか。調整枠というのはファイザーですか。
(市長)
これはファイザー社製になります。
(UX)
8月末までに国から供給される分が、見込んでいたものよりも多くなりそうだということですか。
(市長)
まず、全体の8割が人口比に応じた配分量という割り当てになっております。
残りの2割につきましては、一つは県が設置する大規模接種分、もう一つが調整枠として都道府県が調整役となって市町村に配分する分となっています。
(UX)
59歳以下のワクチンの接種はいつくらいから始まるのかということが、やはり市民の方も気になっていると思いますので、今のだいたいのめどとして、どれくらいから新潟市で始められるのかということを教えていただきたいと思います。
(市長)
私の最初の説明に戻りますけれども、59歳以下の皆さまに、国の供給量が減少し、当初、期待されていた方々には大変申し訳ないと思っておりますけれども、予約開始時期につきましては、優先順位1・2の方の予約状況、また接種状況、ワクチンの供給量を総合的に判断しご案内をさせていただきたいと思っております。
ワクチンの供給につきまして国に要望したところでございますけれども、県や市医師会など関係団体の協力もいただきながら、1日も早く予約接種が進められるように取り組んでまいりたいと考えています。
(新潟日報)
先ほど在庫が7月16日時点で8千回分、来週末に追加されると3万回分になるとおっしゃられたのですが、この在庫の捉え方なのですが、2回目の接種の方などを含まず、フリーな状態のまま8千回あるということなのか、これはすぐに随時使っていく回数分がこれだけあるということなのか、その認識を教えていただければと思います。
(市長)
2回目も含んでということになると思います。
(新潟日報)
そうしますと、この8千回分というのは、7月16日時点ですと、これまで高齢者の方がどんどん打っていらっしゃる中で、この8千回分だと2回目すらできない方が出てこないでしょうか、大丈夫なのでしょうか。
(市長)
そういったことはないと思っています。
(新潟日報)
8千回あれば現状はきちんと回っていける計画であると。分かりました。
ワクチン接種でもう一つ、個別接種の関係なのですけれども、7月8日の夜に、報道機関に、個別接種の予約を64歳以下の優先接種の方も含めて(65歳以上の方は除いて)ストップしますという発表があったのですけれども、個別接種の予約の再開も今見通しが立っていないのでしょうか。
(市長)
先ほど申し上げましたように、59歳以下の予約接種の状況と変わりありませんけれども、ワクチンの供給量を総合的に判断しご案内させていただきたいと思っております。今後、県、市医師会、関係団体の協力をいただきながら、予約や接種が始められるように取り組んでまいりたいと思っています。
(新潟日報)
市医師会にも、一時期、接種数が足りないということで市長からも各個人院にお願いにあがられていた経緯もあって、(個別接種実施機関数が)300施設から350施設くらいまで増えて、これからというところでストップの状態になってしまっている個別医療機関に対して、どのような思いでいらっしゃいますか。
(市長)
我々も同じ思いでありまして、当初、市内の各個別医療機関に対して接種をぜひやってほしいということでお願いしてまいりました。
急に国から供給量が減少してきたということで、大変申し訳ない気持ちでいっぱいでありますけれども、それにつきましては、私ども地方自治体も同じ感情を抱いているところであります。大変困惑をしているということです。
(朝日新聞)
ファイザー社製ワクチンの国からの供給量が急に減ったとおっしゃっているのですけれども、中にはファイザー社製というのはもう増えない、当初からもともと増える予定がないというようなことを見通していらっしゃる方、そういった報道を受けてそのように考えられて対策を打たれているようなところもあったと聞いてはいるのですけれども、当初の考えからこの減少というのは予想できなかったものなのか、突然のことだったのかを教えてください。
(市長)
私ども新潟市としましては、国の方針、十分な供給量は確保されているという言葉を信じて、当初、個別接種医療機関で若干の混乱を生じさせ、市民の皆さまにご迷惑をおかけしましたけれども、それ以降につきましては、個別医療機関と集団接種を拡充して、65歳以上の高齢者接種を加速してまいったところであります。そうした中で急に供給量が減少したと受け止めております。
(TeNY)
先ほど、新潟空港に大規模接種会場を設置するというお話がありましたけれども、先ほど市長からお話があったように、65歳以上の接種も大きく遅れているような状況でもない中で、今回、空港に設置するというのはどのようなねらいがあったのか、改めてお伺いします。
(市長)
大規模接種会場につきましては、国際線のロビーを活用させていただけるということで大変ありがたく思っています。65歳以上の高齢者の皆さまはかなり順調に進んでおりますけれども、まだ、希望されているけれども予約もできていない方々、また64歳以下の優先順位1・2の方々を対象として、予約、接種を行いたいと思っています。
(TeNY)
今回、この会場で使われるのはファイザー社製のワクチンになりますか。
(市長)
ファイザー社製ということです。
(NHK)
今のお話に関連してなのですけれども、朱鷺メッセはアクセスの問題もあってワクチン接種の利用が進まないという事態もあったと思うのですけれども、今回の空港では、市として促進策みたいなものを何かお考えなのでしょうか。
(市長)
確かに65歳以上の方々につきましては、朱鷺メッセにおいて接種会場を設けましたけれども、少し距離が遠いですとか交通の便がどうかという、高齢者の皆さまにとって支障になる状況が確かにあったと思います。
65歳以上の方がいらっしゃらないわけではありませんけれども、64歳から下の方々に年齢も下がってまいりますので、新潟空港は確かに遠いという方もいらっしゃると思いますけれども、ご活用いただけるのではないかと思っています。
(NHK)
基本的には年齢層も若いので、またバスを出されたりとか、そういうことは基本的に必要ないとお考えですか。
(市長)
今後の状況を見ながら、県と検討してまいりたいと思います。
(NHK)
あとは周知方法も含めてですけれども、朱鷺メッセの経験を踏まえてこのように運営するみたいな点があれば教えていただけますか。
(野島保健衛生部長)
この空港の会場につきましては、大規模接種会場として県が設置ということで、朱鷺メッセ会場と同じ扱いですので、今後の運営や、今ほども言われましたバスの運行等も含めまして、詳しいことは県と協議しながら進めていくことになります。
(UX)
新潟空港の大規模接種会場のことについて、改めて新潟空港を大規模接種会場に選ばれたねらいというのはなんでしょうか。65歳以上の接種、予約されていない方の促進というものももちろんあると思うのですけれども、場所の利便性ですとか、国際線のロビーを使うということをおっしゃっていたので、改めて教えていただきたいです。
(市長)
以前から、コロナが発生して、新潟空港の利用が十分進んでいないというような状況がありまして、新潟空港側からも、このワクチン接種ということについて、ぜひ活用してほしい、全面的にご協力をしますのでというご提案をいただいてきたところであります。
それから、県は大規模集団接種会場で、新潟市はそれぞれ各区において、あるいは中央区のしかるべき大きさの接種会場を設置してまいりましたけれども、新たな(会場を設ける)ということになった時に、新潟空港会場があるということになったとご理解いただけると幸いです。
(朝日新聞)
場所を貸してくれることに対して、何か対価みたいなものは発生するのですか。
(市長)
対価はあると思います。
(野島保健衛生部長)
設置が新潟県ということで、その場所に関すること、あるいは会場設営の委託等につきましても、県が契約するという形になっています。
(朝日新聞)
ということは、お金のやり取りとかということも県とあちらで行われるということですね。
(市長)
そうです。
市内の感染状況について
(新潟日報)
今日、県で16時から対策本部会議が開かれて、恐らく警報が発令されるという状況になっています。市長は新潟市内の感染状況についてどのように見ていらっしゃるかということと、注意報から一段高い段階に移る必要性をどのように考えていらっしゃるのでしょうか。また、来週から夏休みや連休などが始まりますけれども、市民への呼びかけなどがありましたらお願いします。
(市長)
7月1日に警報が解除され注意報に移行されたところでありますが、今月に入り感染力の強いインド由来のデルタ株が県内でも確認されるようになりまして、解除前は市内1週間当たりの新規感染者数が10人前後でありましたが、解除後は35人程度となっており、この段階で感染拡大を防ぐための最大級の警戒が必要であると認識をいたしております。
特に7月2日から7月15日までの感染者の割合の中で、20代、30代が5割を超えており、若者の感染が顕著となっておりますので、対象の世代の方はより一層の対策をお願いしたいと考えております。
また、県外往来歴がある方の感染も目立っている状況となっています。東京では感染が拡大し4度目の緊急事態宣言が発出される事態となっておりますので、これから夏休みシーズン、お盆のシーズンに向けまして、本来であれば県外との往来が増加する時期となりますけれども、市民の皆さまには、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が適用されております地域への往来は、特に慎重に検討し対応をお願いしたいと思います。
新潟駅万代広場前への新しいオブジェの設置等について
(朝日新聞)
新潟駅万代口前のオブジェについてなのですが、これは朱鷺メッセの方(万代島多目的広場)に似たようなオブジェがすでに一つあり、あちらは「What's NIIGATA(ワッツ ニイガタ)」という文字だったと思うのですけれども、ここには「What's(ワッツ)」が入らない予定なのですか。
(市長)
以前、かなり高い歓迎塔というものがありまして、それが老朽化しているということで撤去させていただきました。今、新潟駅はリニューアルしている最中ですけれども、そうした段階にあたって、新たなオブジェ、歓迎塔の必要性があるのではないかということで検討させていただきました。
「What's NIIGATA(ワッツ ニイガタ)」というものも踏襲させていただきながら、新潟駅前に市民の皆さまから親しんでいただけるようなロゴのオブジェを設置させていただいたということです。
(朝日新聞)
このデザインだと「What's(ワッツ)」が入らない予定ですか。
(市長)
距離的に入らなかったですね。
(朝日新聞)
スペース的な関係でということですね。
(市長)
そうですね。
(朝日新聞)
この(「NIIGATA(ニイガタ)」の)デザインというのは朱鷺メッセの方(万代島多目的広場)のものと全く同じものということですか。
(高島公園水辺課長)
デザインについてはほぼ同じですけれども、例えば「i」の(上部の点が)ハートになっている部分ですとか若干違うところもございますが、ほぼ同じようなデザインとなっております。
(朝日新聞)
朱鷺メッセの方(万代島多目的広場)は、そこで写真を撮ったりして、SNS、Instagram(インスタグラム)にあげてインスタ映えとして有名になったりするのですけれども、新しく設置するものは中央分離帯の部分ですので、一緒に写真を撮ることはできないと思うのですが、あえて駅前の広いスペースではなく、人が立ち入れない場所に設置したというのは何か意図があるのか、どういう事情があるのでしょうか。
(市長)
特に意図はないのです。先ほど申し上げたとおり、旧歓迎塔がありまして、それに代わる歓迎塔を作ろうということで検討し、万代広場の整備がこれから行われていくのですけれども、もうしばらく時間がかかるということで、暫定的という言葉が適切かどうか分かりませんけれども、それまでの間の旧歓迎塔の役割をしっかり果たしていただけるのではないかと思っています。
(朝日新聞)
今後は皆さんが一緒に写真に撮ってSNSにあげられるような場所に移動する可能性もあるということですか。
(市長)
それは今後、万代広場ができたあかつきに検討していきたいと思っています。
フランス空手代表チーム事前合宿について
(新潟日報)
先般、オリンピックのフランス空手チームの新潟での合宿スケジュールを発表いただきましたけれども、制約がかなりある中で、コロナ禍以前に期待していたものでできないものも多いと思うのですが、その中で市民との交流ですとか、将来、フランスとのつながり等に活かす取り組み等については、現在、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。
(市長)
残念ながらコロナ禍ということで、事前合宿期間中の市民交流につきましては、一定の制約があるものと思っております。
ホストタウン制度は、東京2020大会のみならず大会終了後の交流も目的としているところであります。大会終了後もさまざまな交流の機会を捉えて、スポーツを通じた交流を進めていきたいと考えているところです。
市民交流の主な内容につきましては、8月2日の午前中に亀田総合体育館のメインアリーナにおいて公開練習を実施いたします。公開練習につきましては、新型コロナウイルス感染症対策の面から、選手等と観覧者の動線を分けまして、観覧は2階席からとするほか、対象を市内の空手道場等のジュニア選手に限定をいたしたいと思っております。多くの方々からトップレベルの技を感じていただけるよう、インターネットによる動画配信などを連盟と調整中であります。
また、大会終了後の事後交流について、フランス空手連盟との協議の結果、これも残念なことでありますけれども、実施をしないということになりました。
拉致問題について
(新潟日報)
先日の会見(令和3年6月4日開催)でもお伺いしたかと思うのですけれども、拉致の被害者の方の関連の団体から市長会の設置についても要請があったと思うのですが、その後の検討状況についてはいかがでしょうか。
(樋口危機管理監)
市長会の事務局と町村会の事務局で進めていると聞いております。
(新潟日報)
市長としては、そういったものの設置についてはどのようにお考えですか。
(市長)
私としては、団体の皆さまがこれまで県や国に対して要望を重ねてきましたけれども、今回、コロナ禍という中で、改めて県内全域に目を向けていただいたということは、大変有意義なことであると思っています。
県内のすべての自治体、拉致被害者や特定失踪者の出身のそれぞれの自治体である、ないにかかわらず、新潟県は拉致被害者や特定失踪者が非常に多い地域でありますので、ぜひ県内の市町村長の皆さまから先頭に立っていただいて、一日も早い拉致問題の解決につながるよう、私もがんばりますし、自治体の長の皆さまと力を合わせて取り組んでいきたいと思っています。
新潟市民芸術文化会館レジデンシャル制度有識者会議について
(新潟日報)
りゅーとぴあとNoism(ノイズム)についてお伺いしたいのですけれども、今月、りゅーとぴあのレジデンシャル制度に関する有識者会議がありました。
こちらはレジデンシャル制度というもの自体、枠組みをどう見直していくかという会議だったのですけれども、市長としては、Noism(ノイズム)の今後のあり方、あるいはレジデンシャル制度の枠組み自体、どのような見直しをしていけばいいかという、この会議の論点、期待するところはあるでしょうか。
(市長)
まずNoism(ノイズム)に対しては、2年前にお示しした改善策への対応について、お気の毒な状況がコロナによって生まれて大変だったと思いますけれども、そうした中にありましても積極的に取り組んでくれたと感じております。また、それらの活動を通じて、市民への認知度も少しずつではありますが上がってきていると認識しております。
また、レジデンシャル制度に対する評価といたしましては、地方の公立劇場の中で例のない先進的な取り組みで、りゅーとぴあ事業の柱の一つであります。
このたび、井関佐和子副芸術監督が芸術選奨文部科学大臣賞を受賞され、金森芸術監督も紫綬褒章を受章されました。こうしたことは、ご本人のご努力はもちろんなのですけれども、りゅーとぴあが17年間継続してきたレジデンスの取り組みを高くご評価いただいた結果であると感じております。ただし、長年継続している中で、制度面の課題も出てきているところでありますので、改善策を有識者のご意見を伺いながら検討しているというところです。
(新潟日報)
長年やってきたことでの制度面の課題として、市長として課題と考えているところは具体的にどこにありますでしょうか。
(市長)
課題ということになりますと、今まさに有識者の方々から、制度面の課題ですとか解決方法について、幅広くお伺いいただくためにレジデンシャル制度に関する有識者会議を設置して検討いただいているということです。
(新潟日報)
分かりました。
Noism(ノイズム)ができてから17年間、国内初の劇場専属舞踊団として活動してきたわけですけれども、17年間で新潟以外に劇場専属の舞踊団というものができていない、国内唯一というのが17年間続いてきているというこの状況についてはどう考えていますでしょうか。
(市長)
新潟だけがこうしてレジデンシャル制度について発展をしてきたということで、自慢、誇りを持っていい一方で、なかなか全国でこのレジデンシャル制度というものが根付いていないという現状にあると認識をしています。
(新潟日報)
全国に根付かないのはなぜなのでしょうか。
(市長)
そこまで申し上げられませんけれども、私もよく理解ができていません。
(新潟日報)
分かりました。
毎年、Noism(ノイズム)だけで市から補助金として4千万円くらい出していると思うのですけれども、行政として、そういう芸術家が創作活動に打ち込む状況を整えてあげるというのがレジデンシャル制度と捉えているのですけれども、行政が芸術家を全面的に支援するところの根本的な意義というか、そういうところを市長としてはどう考えていますでしょうか。
(市長)
こうした制度が新潟にあることによって、市民の皆さまが芸術文化に親しみ、また高い芸術性を磨いていくといいますか、そういうことも大事な要素になってくるのではないかと思っています。
一方で、新潟市としましては、かなりの金額をこうした制度やNoism(ノイズム)に使用しておりますので、市民の皆さまから幅広くご理解をいただけるように、今後も取り組んでいく必要があると思います。
(新潟日報)
中原市長が就任された2018年、この時、市長交代のタイミングで、それまで契約期間が3年ごとだったものが暫定的に1年。その後、検証会議があって、また2年延びて、今、来年の8月末までの契約期間となっていると聞いているのですけれども、来年の9月以降の契約に関しては、そのまま3年ごとの契約とするのか、それとも見直しもあり得るのか、そのあたりは市長としては、どう考えていますでしょうか。
(市長)
そこまでは今、検討しておりませんけれども、まずは9月予定のNoism Company Niigata(ノイズム カンパニー ニイガタ)の活動評価に関する有識者会議でご意見をしっかり出していただいて、それを踏まえて、新潟市と芸術文化振興財団で検討を行い、判断をしたいと思います。
(新潟日報)
来年9月以降の契約に関して、市と芸術文化振興財団の協議の結果が示されるのはいつごろになりますでしょうか。
(市長)
今年の9月の有識者会議を踏まえてなので、おおむね1年前になろうかと思います。
(新潟日報)
(今年の)9月以降ということですか。
(市長)
そうですね。
新潟空港国際線の再開等について
(新潟日報)
空港での大規模接種ということでしたけれども、別な観点で言うと、恐らく国際線が全部ストップして、ターミナルに余剰が出ているという背景もあると推察するのですが、一年にわたって国際線が止まっていることや、今後どのように再開を図っていくかについては、今のところどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
(市長)
現在の状況につきましては皆さまご存じのとおりですけれども、コロナ禍が、この感染が収束したあかつきには、すぐにそうした経済活動をはじめ、今おっしゃった国際線の展開ですとか、すぐさま対応できるような準備だけは、新潟市、また新潟県、国もしっかりとしておく必要があると思っています。
豊山関について
(新潟日報)
今、大相撲が行われていて、市長が後援会長を務められている豊山関が、昨日(7月15日)の時点で9勝3敗と勝ち越しされていて、幕内に戻るのはほぼ確定なのですが、昨日、水戸龍関との戦いで負けてしまったので3敗ではあるのですけれども、日曜日までの取組次第では、まだ十両優勝の期待があり、豊山関はまだ十両での優勝経験がない状態ですが、改めて今、奮闘されている豊山関について、どのように思われているか所感をいただいてもよろしいでしょうか。
(市長)
ここ数場所、苦しい戦いが続いていまして、少し体調が悪いのかなと見ていたのですけれども、今場所、東十両筆頭で活躍をして、少し復調の兆しが見えて、大変うれしく思っているところです。
後援会から幕内への返り咲きへの願いを込めまして、7月場所前に激励品として鶏肉10キログラムを贈呈させていただきました。大相撲界では、二本足で立つ鳥は手をつかない、負けないと言われているそうで、そうした対応をさせていただいたところです。鶏肉はちゃんこ鍋で食べたと聞いておりまして、それが今場所での好調につながっているのではないかと勝手に私が想像しているだけなのですけれども、今後も、ぜひ豊山関から活躍をしていただいて、新潟の我々を元気にしていただきたいと思っています。
熱海市での土石流について
(新潟日報)
熱海市の土砂崩れに関して教えてください。恐らく新潟市内には、あのような大規模な盛り土はないのではないかと伺っているのですけれども、実際に市内であのような大規模な盛り土がある状況か教えていただきたいのと、何か対策等は市として進めていかれるのでしょうか。
(市長)
まず、静岡県熱海市で土石流による甚大な被害が発生しておりまして、お亡くなりになった皆さまに哀悼の誠をささげるとともに、被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げたいと思います。併せて、一日も早い復旧をお祈りいたします。
質問は何でしたか。
(新潟日報)
市内ではあのような大規模な盛り土の造成地はあるのでしょうか。
(市長)
盛り土はありません。
(新潟日報)
そのほか熱海の状況を踏まえて、何かしら対応や調査など調べる予定はありますでしょうか。
(市長)
現在、国や静岡県が、土石流が発生しました要因などについて調査していると思いますので、明らかになりましたら土砂災害警戒区域等を指定する新潟県と連携し、同様のリスクがないか確認を実施していきたいと考えております。
過去の市長記者会見
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